![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/35/e78b717e140632b43bce011e1c0375ff.jpg)
先日の「しみだらけ羽織り」…おぉ寂しい命名です。
ほんとによくよく見れば…ですし、おまけにこのシミ、たぶん食品系かと思うのですが、
そのシミのところが、生地が弱っていまして、シミの真ん中から「裂ける」…。
つまり、シミのあるあたりはどうにも使えない…ということです。
羽織なので、前身ごろは裁ち落としてあります。いろいろ見た結果、肩のあたりと袖山周辺が、
一番シミが多くて(そばつゆでもかぶったのか???)あきらめて分解することにしました。
少しシミのあるところがかかりますが、肩山でカットして、反幅部分をつなぎ、久しぶりの伸子張り。
さぁ引っ張ろう…と思ったとたんに、指のかかったところがビリリ…えぇーっ。
どうも傷があったようです。あらら、これでまたダメージが増えちゃったし。
そして、張ってみると見える「気づかなかったシミ」が、まるで花びらのよーに散ってるぅぅぅ。
つまり…これはもうハギレとしてしか使えませんわ。けっこうOKのところもあるので、
少し大きめに取ってバッグや、パッチワークならブラウスなど可能だと思いますが、
とにかく白地というだけあって、みごとに「いらない模様つき」でした。
さて、この銘仙を解いていましたら、袖の中に「伊勢崎銘仙」の印字がありました。
銘仙の歴史は、長くてややこしい…。今も「復興」してやっていますが、
伊勢崎は別格、といわれます。元々「伊勢崎」が主になっていたから…といわれていますが、
結局、戦争などで疲弊したり、ほんとにいろいろあった織物です。
何か絵があるでしょ。これが伊勢崎のマーク、「馬首」といいます。
一つはこちら、ほとんど欠けてます。惜しい…。「伊勢崎」と、おんまさんの目から上。
こちらはマンガチックなおんまさん。「TRADE MARK」とあります。
この馬首の商標の歴史は、ハッキリしないほど古い…明治の初期らしいといわれています。
そのあと、いろいろ似たり寄ったりのマークもできたとかで、この銘仙は明治期ではないと思います。
とりあえず、マークごと「お宝」です。
今、復刻版としての銘仙も作られていますが、なんといいますかねぇ…今の時代を意識して…
とでもいうのでしょうか、あの「全盛期」と比べると、猥雑さや滑稽さなどの特徴は消えているように思います。
昔のハデハデ、なんでもアリ…本当にこんなの着たの?というような柄はありません。
イマドキの洋装を見ると、いやけっこうそんな柄の方が、人気出るかもよ…と思うんですけどねぇ。
銘仙の柄や織り方は、プロの方でも「~と思うなぁ」ぐらいしかわからないようなものも、
最後にはでてきました。つまり、伊勢崎、足利、秩父などのそれぞれの産地が、
マネッコしたり、いいとこ取りしたりしたからですね。
それでもはっきりわかるものもありますが、私などにはさーーっぱりわかりません。
この羽織のように、しっかり「伊勢崎」とあるものは、参考資料としても貴重だと思うので、
名前のある袖一枚は、このまま保存しようと思います。
台風のせいでしょうか、空の雲が増え、少し蒸します。
コースがどうも、20年くらい前でしたかの「リンゴ台風(青森のリンゴ農家がたいへんな被害を受けた台風)」と
よく似ているそうです。毎年産直で買っているリンゴ農家があるのです。心配ですわ。
「春陽園」のみなさん、どうかお気をつけて。今年もリンゴが買えますように。
女学生が着る(着た)といわれる
矢羽根柄・・・
(矢は放ったら戻らない という事で
結婚前に着る柄模様らしいですね
一応 黒とグレーで
矢羽の大きさは大中小と三種類あったのですが
無難に中
今では 遊びのある柄の方が
楽しかったな・・・と
少々 後悔しています
私も解いて洗ってがっかり、ということがたまにあります。
銘仙はたまにしか使わないのですが、一度伊勢崎銘仙と書いてあったものに出会ったことがありました。
銘仙は本当に色々なものがありますね。
以前は派手なポップなものしかないのかと思っていたら、渋くて大島なようなものから粋な雰囲気のものまでいろいろあることを知りました。
折角伸子針されたのに大きくビリッといって
ガッカリですね。
銘仙を着たり、おもしろい柄の銘仙を教えて頂けます。
この伊勢崎銘仙は、ちょっと違いますね。
勉強になりましたわ。
そんなに弱っていたんですか…濡れると余計でしょうし。
今作られている銘仙、古いものに比べて絣もきっちり合っていてきれいなんですが、その分味がないというか…柄も、今時の小紋などと同じく楽しい柄はあまりありませんし。
着物を着る人が減った分、小紋でも絣でも、遊びのある柄、ちょっと変わった柄は減ってますね。
手持ちの古着の銘仙で、生地が足りなかったのか袖先に印字のあるものがありました。
どんなんだったか覚えてないですが、内袖側に印字の半分くらいが見えていました。
馬だったような気がしないので、他の土地で作られたものなんでしょうね。
銘仙は「大柄」も魅力のひとつですよね。
矢羽なんてステキです。
ぜひ、お召しになって歌舞伎座へ…GO!
銘仙の始めは、ごく普通の絣などだったらしいですね。
ピンキリで、ほんっとに「これはないでしょ」みたいな…。
以前鮮やかな黄色に黒のまだらがありまして、
「これはきっと阪神タイガースファンが着てた」…。
ポップなものを着てみたいと思っています。
(誰もこないところで)
シミのついているところ以外は大丈夫、と思っていたので、
びっくりしました。写真以上には裂けなかったのですが…。
古いものは気を遣います。
銘仙は、あのほぐし捺染による「ズレ」たかすれ具合が
魅力なんですけれど、最近のものは、
単に「昔風の柄行き」というだけみたいですね。
それもどうしても「見てきれい」なものになっています。
今のヒトを驚かせるくらいの柄がほしいですね。
銘仙は元々が太物から出ていますから、
どうも反が短めだったようで、よく「解くと端っこが見える」があります。
元々は「群馬」の「うま」ということらしく、結局アチコチで
使われるようになったみたいですよ。
入れたコメントが消えていました。すみません。
順序入れ違いでアップです。すみません。
ICHIROYAさんは、私も時々ネットの方でお世話になってます。
いいものがたくさんありますね。
銘仙は昔のものの方が、柄行も色も、かすれ具合も、
多種多様でおもしろいです。
今の私ではとても着られないようなものでも、
ブラウスにしてでも着てみたい、なんて思っています。