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えぇもうほんとに「今頃になって」…なんですけど、片づけをしていると、こういうことが多々あります。
これは、2006年6月の記事に載せたゆかた地。古い話です。
当時の記事でも、はっきりしていないのですが、母からもらったもの…のはずです。
もう一つありますが写真は後で出します。
どちらも「私にはねぇ」…と、当時は思っていたのですが、人の気持ちというものは変わるもの。
不思議ですね。その時の年齢や状況によって「こんなのとんでもない」が「ま、いいかな」になったり…。
久しぶりに「再会」して…着たいねぇ…と思ってしまった…のです。
元々ゆかたに大きな柄は珍しくもないし、今のゆかたも十分大きな柄はありますが、
ほとんどがカラフル、そして大きな柄の間に小さいのがちりばめられてるものが多いです。
大きな柄だけがポンポン…というのは、あまり見かけません。
このゆかたも、もし金魚が赤や黄色で描かれていたら、子供のゆかたみたいですよね、きっと。
帯は、手元にあったハギレです、すんません。
前にこのゆかたを使った記事は「カマ柄」のお話でした。
戦前くらいには、絹物でもよくあった柄の置き方ですが、反幅いっぱいに大きな柄をひとつ…
それが互い違いに置かれていたり、とびとびだったり、のものをいいます。
「カマ」は「釜」、ユニットのことです。
昔ジャガード織りがはいってたきたころ、幅広い巻きの生地の横一並びにいくつ柄をいれるか、
というユニットの数え方からきたものだそうです。
柄合わせが難しいです。特にチビの私の場合、丈がありませんから、
きをつけないと「お尻に金魚」なんてことになりかねません。
ずっと私向きではないなと敬遠していたのですが、なんかハジけてきたんですかね。
いいじゃんこういうのもって。地色が白ではなくくすんだクリームで柄が紺、というのも背中を押してるし…。
最近のにぎやかでカラフルなゆかた柄を見ていたら、こんなのどうよ…と張り合ういう気も出てたりする?。
オバサンが着るからって、ごちゃごちゃ小さい桔梗だの菊だのばっかじゃないんだぞって。
問題は…これ、ちょっと変わり織りでして、結構透けます。
いつもみたいに上半身めんどくさいからハダカってわけにはちといきません。
しっかり上下つながった汗取りを着ないと…です。(その下がふんどしパンツたぁ、誰も気づくまいて…ふふふ)
そして一緒に出てきたのはこちら。これも写真再出です。男物ですが…オバサンならいいんでね?の気分。
こちらは柄の部分が、ちょっと濃いクリーム色。
「五」の字が逆…ですが、これは型染めなのでこんな感じに繰り返し。
こっちはさすがに、ちょっと女むきじゃないかなと思いつつ、帯揚げを帯の代わりに置いてみたりする…。
下町、浅草あたりになら、こんなゆかたの「ちょっと前までおねぇさん」みたいなひと、いそうですよね。
ながいことしまいっぱなしてあったもの、しかも母のものだとすると、何年もストックされたままでしたから、
いったいいつごろのものなのかもわかりません。金魚の方は、巻き終わりにちょっと茶ジミがでていました。
全体を調べてみないといけませんね。
さてさて、まだ今日は「雨」、夏だったことを忘れそうな気温です。
いやいや油断はできません。まだゆかたでいいよぉ…なんて暑さがもどるのでしょう。
主人の部屋には、やーっと昨日、新しいベッドが入りました。
今までのがちょっと小さかったので、足をびっちり伸ばして寝られてるでしょう(短めだけどぉ)。
またまたこれで手が止まってしまいましたが、涼しさのおかげで作業はラクです。
さっまたがんばろっと。
いつも読ませていただいてますが初コメです。
金魚の浴衣地いいですね。
大人の女性でも可愛いすぎずに着られる柄と色あいだと思います。
もう1枚のも粋な感じで盆踊りのときに良さそうです。
こういう昔ながらな感じの浴衣地、やっぱりいいなと思います。
お仕立てあがりの報告を楽しみにしております。
好きだと思っていたのが似合わなくなったり
派手だと思っていたのがちょうどよくなったり
不思議ですよね。
お似合いになられると思います。
大人の雰囲気。この感じ好きです。
そうなんですよねえ~
人の気持ちは変わりますね。
私も作ってはみたものの、どうもなあと思ってしまいこんでおいたものが、しばらくぶりに取り出してみると気にいったり、その反対の事があったりと、好みや見方は変わるものだと我ながら感心しています(笑)。
コメントありがとうございます。
私の年齢ですと、いつのまにかゆかたがカラフルになり、
また反物で売るのが減ってしまい、困ってます。
紺ながらの方が、涼しげじゃないかと、
つい思ってしまいます。
粋に着こなしてみたいものです。
ほんとにフシギですね。
好みとか着方とか、いろいろ変わってきました。
楽しみたいなぁと思っています。
似合いますかねぇ。
気持ちの変わり方も様々ですが、
やっぱり女はおしゃれを忘れないんですよね。
背が低いので、そんなにたくさん柄も入らないと思うし。
チャレンジしたいと思っています。
画業20周年 片岡鶴太郎展 「還暦紅」 を見て来ました。
大作は 金魚
沢山の赤い金魚の中に黒が少々泳いでいました。
赤い金魚は おこちゃま向きですが
この反物の金魚は素敵ですね。
地の白が多くて 清々しい
そして 纏の反物も素敵です。
私好み
鶴さんの絵も特徴的ですね。
多彩な方です。
「鶴の恩返し」という画集をもっていたかな…。
金魚も描き方と色ですね。
ここまで来たら80でも着てやろ、です。