私は着物の古着を解いて、和小物を作っています。
ちょっぴりだけ販売もしています。
最近はリサイクル着物のお店も増えているというのに、
私のところには「もう着られない古い着物」がいーっぱい!
でも、古い着物にふれているのって、ほんとに心地いいんです。
この古布は反幅(35センチ位)の真ん中に、この「鶴」と
もうひとつ「亀」が交互にポンポンと縦に並んでいる・・というものです。
かなり古い鬼しぼちりめんで、布のチカラ、という言い方をしますが
それがもうあまりありません。ちょっと強く引っ張るとビリッと裂けそうです。
何度もリサイクルされて、最後に残ったわずかな部分ですね。
模様にして4個分しかありません。
全部写っていませんが、白いワクは「松皮菱」という文様の形に
染め抜いてあり、その中に鶴が納まっています。
この松皮菱の外側は、濃いグレー地に黒の細い線格子。
かなりシブい色柄ですが、模様からいってお祝いごとに使われたものですね。
こういう凝った柄行のものは、あまりよけいな小細工をせず、
模様をいかしたもの、いつもそばにおいて柄を楽しめる小物に
使ってみたいと思っています。
私の手元には、こういうシブ系のものから可愛らしい女の子の祝い着、
明治・大正のお嬢さんの振袖や着物など、華やかなものもいろいろあります。
少しずつ、ご紹介していこうと思っていますので、お好きな方、お楽しみに。
とんぼのすけさんも好きですが、この柄とても気に入りました。
色合いも柄も好きです。
私だったらバックくらいしか思い浮かばないのですが、どんなものになるのでしょうか?
ショールのポイント柄?
楽しみにしています。
「亀」さんの方が、昔風の亀さんで
ちょっと「亀」だとわかりづらいんです。
で、ペアで使ってあげないと
「亀さん」だけじゃシブすぎかなぁ・・と
思っているので、一組はバッグかなと。
あとは別々に使って、ミニ・クッションとか
その場合は額縁にして周りは
留袖からとった黒のちりめんですね。
もう少したくさんあったら、江戸紫の帯に
パッチしたたいところです。
いつになるかわかりませんが、
作品になったらHPの方でアップしますので!
妹が着る可能性はないし、親戚で和服を着る環境の人もいない…。
桐箪笥の中に放置ですから、防虫剤も切れて虫食いになっているかもしれません。
母が和服を着たのを40年近く経つと忘れてしまいます。納めているのはふだん使いのものらしいです。結婚前に旅館の仲居をしていたらしく、当時着ていたもののようですがよく分かりません。
開いて細い仕切の中とその下段の引き出しの中にどれくらい納められているやら…。
思い出と共に開かずの箪笥になってしまっています。
古い写真に和服を着ているのがあったようです。それが入っているのかも…。
コメントありがとうございます。
お母様の着物、どうか大切になさってください。着物は虫食いでところどころ穴があいても、全て解けば長方形の布になります。つなぎ具合で着物から羽織、帯(二部式)などにリフォームできますし、洋服にもできます。思い出すのがお辛いうちは、触らないほうがよいかもしれませんが、もしお心静かにご覧になれるのでしたら、ぜひ、着物を生かしてあげてください。着物の古着をひきとってくれる業者もおりますが、ほんとに十把ひとからげ・・ですし、友人は廃品回収で、逆にお金を取られた、などと悲しいことを言っておりました。着物でおいておくと場所をとるなら「解き洗い」の状態にすれば小さくなりますし、そこから何かに作り直すのもラクです。それと着物は「カビ」が大敵です。防虫剤とともに除湿剤も必要です。最近はシート式のもありますから、それを入れてあげてください。ちなみに天日干しすれば何回も使えます。わからないことありましたら、私のHPの「問い合わせ」からメール下さい。