えぇ本日「浴衣」のお話を書くつもりでしたが、写真が撮れませんで…。
頭痛のおかげで2日半、ダラリンコと過ごしまして、家事がわんさかたまっておりまして…。
おまけに雨続きで洗濯物は部屋干し、あまりの湿気にエアコンつけたら「フィルターを掃除せぇよ」とか。
そんなこんなで、今日は羽裏のご紹介。
しかも…梅雨の真っ只中に「赤穂浪士柄」、まぁここまでズレりゃ、いっそおもしろいかと。
アップで見ると、この人は大高源吾さん、いける口だったのでしょうねぇ。
たっつけ袴姿もりりしく、ぐびぐびっとやっとられます。
私が気になったのは、薦被りの銘柄。
源吾さんが飲んでいるのは「男山」、これはほんとにあった酒造のお酒。
討ち入りのころには、ちっと左前だったようですが…。
「剣菱」も今でもありますが、ほんとに古いんですねぇ。いわゆる「灘」のお酒です。
剣菱という銘柄のお酒は、少なくとも室町時代から創業していたということです。
私、昔酒屋さんと縁があったものですから耳にした話ですが、剣菱の酒造がある地元では、
お葬式のときにこれを出すのだそうで「弔い酒」と、呼ばれているのだそうです。
なので、赤穂浪士も、討ち入りの夜に、蕎麦屋の二階で装束を整え、みなでこれを飲んだと…。
いえいえ、それはお芝居になってからのこと。本当は、そんな派手な集まりは持たず、
それぞれアチコチに集まって、夜半にこっそり「全員集合」したのだといわれています。
第一あんな「ユニフォーム」ではなかったわけですから。
左上の文字は、本人が橋の上で偶然であった師匠が詠んだ上の句に、即座に下の句をつけたもの。
「年の瀬や 水の流れと人の身は 明日待たるる その宝船」
歌については、別の羽裏でご紹介していますのでそちらをご覧ください。
さて、もう一枚は男物じゅばんです。
これは、絵としては「イマイチ」の手なのですが、場面が珍しいので入手しました。
「赤穂浪士」の図柄は、討ち入るところとか、戦いの場面、終わって凱旋…というのが多く、
実際に「吉良さん、めーっけ」の場面は、あまりみません。というより私もこれで2回目かなぁ。
炭小屋に隠れていた吉良さんをみつけ、引き出して改めているところですね。
後ろの左、コレも源吾さんですね。
左の浪士が手にしているのは「がんどうちょうちん」えーと「がん」という字がですねぇ「龕」これかな。
「龕灯」だったと思います。時代劇の捕り物場面などで、役人が手にしている
「ハンドスピーカー」みたいなカタチのライト。中にはろうそくが回転するようにつけられているので、
下を照らしても上を照らしても、ろうそくが横向きになりません。スポットライトっぽい感じですね。
よく見ると、吉良さんの胸の辺りに、ちゃんと光の当たり具合の違いが描かれています。細かいやねぇ。
でも、これで「そうだこいつだ」…ではありませんでした。
今なら身分のある人、有名人は誰にでも顔を知られているのが当たり前ですが、
写真もテレビも新聞雑誌もない時代です。
「スクープ写真!吉良殿、全治2週間の怪我。額にうらみの傷跡残る!」なぁんてことは、ありません。
まして、身分の高い人でしたから、やたら下級武士などに顔を見られることもありません。
遠い赤穂で暮らしていた浪士のほとんどは、尚のこと吉良さんの顔など知らなかったわけです。
なので、唯一江戸勤番のときに、吉良さんの顔を見たことがある人の記憶と、
おでこの傷が頼りだったんですね。
お芝居では、その「面通し」と傷の確認をして、大石さんが「吉良さんで間違いないよね」と聞いたけど、
吉良さんはこの期に及んでも、そっぽ向いて答えなかったし、切腹を迫られてもしなかった…
なので「御免」と、刺し殺した…となっています。
吉良さんは、領地では名君と慕われた人です。武士なれば、たとえ討ち入りを「逆恨み」と感じていても、
最期はきっと腹をすえたはず…というのが、私の勝手な見解です。
使い道も思いつかない、またしても「ただ保存」のじゅばんですが…。
ま、これが私の趣味だしぃ…で、納得。
というわけで、浴衣は出してあるものの、着せ付けての写真を撮る時間がなく、お茶濁しましたー。
ところで…「お茶を濁す」は「茶道を知らないものが、適当ににごらせた茶でごまかしたこと」が語源です。
ごまかして…ごめんしゃい。
横浜はうっとうしい雨続きなんですね。
こちらは待てど暮らせど雨は降らずで
なかなか思うようにいかないものですね。
剣菱、男山見かけますが、そんなに前から
あるんですね。
娘婿が田植えをすのですが、心配しています。
私も主人もとんぼさんと一緒で偏頭痛持ちでしたが
私は最近は元気です。
でも、主人は3日前に目まいがしても戻しそうになっていました。
三半規管が弱っていると言われていましたが、
あの日は湿気があり蒸し暑く、ひょっとしたら偏頭痛では…?と思いました。
これから嫌な季節です。お体に気をつけてくださいね。
なんかまだ、朝起きたときに「あやしいか?」なんて
そんな感じもあるのですが、なんとか動くのには
差し支えなしです。もーたくさんですわー。
酒屋さんで「剣菱」は別格…と、何か式典などの時は、
これが出ることが多かったです。
ほんと、古いんですねぇ。ただ、今に至るまでに、
身売りしたような形になったり、外部のものを入れたり、
いろいろ試行錯誤はあったみたいですよ。
京町堀の方に友人がいますが、
もーやだーという越えも出したくない暑さ、だと。
これから夏だというのに…ですね。
私は幸い偏頭痛ではないのです。
友人にいますが、ほんとに吐くほどつらい…と。
年齢が上がってきていますから、もしかして、
別の病気ではないかと悩んだりもする…と。
終わればケロリなんだけどねぇ、と言い合って、
ため息つきあいました。
この前のテレビの話でも、年齢で三半規管が弱り、
気圧の変化に敏感になって、めまいや頭痛吐き気が
きたりもする…と言ってましたよ。
私は元々三半規管が弱いので、できるだけ「血流」に
気をつけるようにしています。
眩暈と吐き気…なら、応急処置は「乗り物酔い止め」。
私、常備しています。
もう何年も飲まずにすんでいますが…。
ご主人様、過労とストレスも原因ですから、
お大事になさってください。
夏、がんばって迎えなければ!ですね。
とんぼさんのコレクションはすごい!といつも感心してしまいます。
「男山」と「剣菱」のお話は面白かったです。
「剣菱」は「弔い酒」何ですかー知りませんでした。
今日は日本酒大好きな主人に知ったかぶりをして教えてあげることにします(笑)。
持ち腐れ…をふやしてばかりですが、
もうこういうものは出ないだろうと思うと、
どうしても手が出ます。
どちらの会社も、いろいろ紆余曲折あったようですが、
名前をつなげていくって、タイヘンなことですよね。
私は下戸なので、まったくわからないのですが、
お酒の好きな人には、どうぞと剣菱をだすと、
「おっこれはこれは」と言いました。
おいしいんですかねぇ。