旅のお話しの続きです

写真は、お訪ねした「染工房　遊」様の表です。雨には雨の風情あり…で。

二泊三日の旅なら、二日目はメインだというのに…朝から本降りの雨、
こんなときだけ、天気予報はビッタリほんまによぅ当たります。
元々がそのつもりでしたから、最初からもう遠出はあきらめて、でした。

陽花様とはいつもと同じ場所で待ち合わせをしたのですが、
京都駅も行くたびにあちこちがきれいになったりお店が変わったり…。
待ち合わせのお店…ありゃ入り口はどこじゃいな…とお店ばかり見ていたら
「とんぼさん！」と、陽花様が見つけてくださいました。
おかしなもので、洋装でこられるとわかっていてもいつもお着物なので全く気がつかず、
かわいらしいポップなバッグにパンツ姿の陽花様に「おぉっ」とビックリ。

一応、京都駅の八条口から烏丸口まで抜けたのですが、なんとも吹き降りで…。
これならホテルでのんびりしましょということになって、食事をとることにしました。
なんと大きなオムライス…。


　　　　


健康志向…でしょうか「麦」もはいったごはんでしたけどとってもおいしかったです。
オムライス、昔から大好きなんですー。

「染工房　遊」様には、午後になったらいきましょう…と、
それまでおしゃべりに花を咲かせました。
日頃同じ年頃の人と話しをすることが少ないので時間を忘れて話して笑って…。
そのとき陽花様から、お誕生日に、といろいろいただいたんです。
最高に嬉しいのがこの私の干支の「トラさん」、芸達者なんですよ。
スイッチ入れると首をふりふりして踊ってくれます。癒されるぅ…。
名前は「とらんぷくん」にしました。

　　　
　　　　　


それと以前、ご自身でお作りになってブログアップされていたネックレス、
とてもステキだと思っていましたら、それをどうぞと…。（右から二番目のです）
組みひもって帯締め以外にも使えてステキですよね。

それから息子にもこんなにかわいい「ももたろーさん」と「兜」、
それに鯉幟のつるし飾りをいただきました。さっそく、飾らせていただきました。
一気ににぎやかになりましたよー。


　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　


こういうものって、季節を感じますよね。
玄関のコーナー、お雛様の時に比べてさびしかったので、嬉しいです。

さて、雨の様子はあまり変わらなかったのですが、いよいよ遊工房さんに向けて出発。
バスやタクシーに乗る距離でもないので歩きましたが、
東本願寺の前までは旅行者がいっぱいで、修学旅行生もたくさんいました。
せっかくの旅行なのにねぇ。ふと遠い昔の自分の修学旅行を思い出しました。
遊様のところへは、本願寺の前を全部通り過ぎて、そこで左折です。
お店の入り口には藤の鉢が置かれていて、寒いけどやっぱり春だわーと感じました。　　　

さて…遊様のところをお尋ねしたのは、陽花様は絽の黒い帯、
そのままでは喪の帯になってしまうので、少し色をさしていただくため。
竹と葉が大きく織り出されているもので、色が少し入ったらきっとステキになります。
私も出来上がりが楽しみです。

私のほうは、以前わけてただいた白生地をお預けしっぱなし…でして。
それを羽織にしたいと思い、ヘタな図案を描いて持ち込みました。
元々「遊小紋」の方で、出ている柄に同じデザインがありましたので、
それをアレンジしていただくことになりました。車の柄です。
地色は言葉にするのは難しい～、ヘタに表現して「いってたのと全然イメージ違う!」
なーんてことになるといけませんので、とりあえず茶系の薄い色…とだけ。
飛ばす模様の色や位置、数、はプロ任せ。
もうひとつは、以前から持っている「傷みすぎてる羽裏」に色を足していただきたいという
とんでもなくわがままなお願いです。
なんたって、生地が傷んでいて、触ると切れる部分もあるというシロモノです。
大きな写真がなくてすみません。この飛んでいる「矢」の軸の部分が色落ちして、
ちょっと離れると羽の部分しか見えないのです。
それで軸部分をナントカ描き足していただけないかと…。


　　　　　　　　　　


羽裏にしたいとは思っていますが、たぶん、柄の部分だけ四角く切り取って、
裏から一番薄い接着芯を貼らねばならないと思います。
それでも使えそうになければ、額にいれるか屏風衝立…ですねぇ。
いずれにしても、とんでもなく厄介な仕事をお引き受けいただきました。
ありがとうございます！

さて、お仕事の話のあとは…私たちがついた時に、先にお一人とてもきれいな
女性のお客様がきていらしたのですが、話しをしているうちに、
なんだか以前から知っているみたいににぎやかにお話しができてしまいまして…。
それがですねぇ…お話の大半は「オトコのヒトってねぇ…」ってことばっかり？！
なんたってこちらは、そのお客様に遊様の奥様、陽花様に私、
男性は遊様と弟様の二人…４対２では最初から形成不利ですわなぁ…。
それでも、さんざん男の人って…と言いながら、結局みんな幸せなんだなぁと。
我が家のオットも、まずしゃべらないし、気は利かないし…ですが、
長く連れ添えているってことは、あちらもいろいろと、
がまんしてくれているところもあるってわけですよね（と、一応思っとく…）。
きっとあのときオットはクシャミ大連発していたことでしょう。
遊様の奥様は、職人さんとしても最前線でご活躍の方、
しゃきっとしておられて太っ腹、なるほど！と勉強になるお話を
しっかり聞かせていただきました。オット殿、覚悟しぃや！ですー。だはは。

まぁ良くしゃべりよく笑い…すっかりお尻が落ち着いてしまって、
さんざんお仕事の邪魔をしてしまいました。
遊様では、小物も作っておられますので、帰りにおみやげを買わせていただきました。
これは「寅年」の自分用にピッタリでしたので、さっそくデジカメ用に買いました。


　　　　


染工房遊さまの小物には、古典的な柄から現代的でかわいいアートまで、
いろいろな物があります。今回は、知人のお土産用にもいろいろ買わせていただきました。

雨にたたられた二日目は、結局おしゃべりと笑いの一日になりましたが、
一度も行ったことのない土地ならちょっともったいないけれど、
京都はまたいけます。桜や紅葉や名園などを楽しむのはまたこの次に。
久しぶりに日常を忘れ、会いたい方々にお会いできて、思いっきりおしゃべりして…。
私としては、ほんとにいい旅になりました。
陽花様、笑かしすぎて、顔のシワ増やしてたらゴメンナサイですー。
最後に艶やかな振袖をバックに記念写真を撮っていただきました。


　　　　


夕食は伊勢丹のレストラン街で…。
ほんとに久しぶりで「美々卯」のおうどんをいただきました。
何で関西は、ああもおつゆがおいしいんでしょーねー。

近鉄の改札まで陽花様をお送りし、ホテルに戻りましたが…。
靴ってどうしてこう足が疲れるんでしょ。たいして歩いていないのに…。
おふろでゆっくりマッサージ、明日はちーっとはお天気も回復気味とか。
何もしなくていい日、たまにはいいですねぇ…。
雨に煙るタワーの夜景を見ながら、メッタに寝られない時間からグーグーでした。
明日はもう一度、イトコと会います。タケノコを持ってきてくれるといってましたっけ…。
ん？「竹にトラ」…だからアタシはタケノコが好きなんだろか…。