写真は「一つ身」の着物、柄はうちわ、色目はすごーく渋いのですが、女の子用。
裏はこんなにハデーなショッキング・ピンクですから。
親心…でしょうね、きっと。
表はうちわと花火なんですが、江戸ちりに近いような色柄です。
当然大人物、柄から行って暑い季節のものでしょうねぇ。
花火のアップです。最初は「線香花火」かと思ったのですが、
よく見ると「小鉢」のようなものに差して立てられています。
昔はこんなふうに花火を楽しんだのでしょうか。
とても繊細な絵で、持ち手の竹の部分や紐などもリアルに描かれています。
こんな感じ…。
ここに描かれているのは「京うちわ」と「房州うちわ」のようです。
うちわの「はじめ」はやはり中国から…。
なんたって諸葛孔明も使っていたといいますから…。
元々風を起こして涼むものとして考えられたものですが、
日本にも正倉院に残っているそうですから、かなり古い時代に伝わったようです。
時代の流れの中で「身分の高いヒトの顔を隠す」ため、とか
神事にも使われたり、戦国時代には采配にも使われたそうで、
軍配はそれの変化したもの…だそうです。
涼むだけでなく、たとえば虫を追うとかほこりを払うとか、
またかざすことで日差しをさえぎるとか、そういうことにも使われました。
暮らしに密着したうちわといえば「台所で火を起こす」ですね。
うちわというと、なんかあまり古いものの気がしないのですが、
けっこうな歴史があるものなのですね。
さて、先に書いた「房州うちわ」「京うちわ」ですが、もうひとつ
「丸亀うちわ」というのがあります。
今はもううちわのないお宅もあるかと思いますが、
記憶のあるかた、うちわの柄には丸い竹そのままのものと、
割ってひらべったくなったものとがあるのを覚えておいででしょう。
あの「丸いまんま」が房州うちわ、です。その後割るようになりましたが、
元々一本の竹を丸く裂いて一体化させて作ったものが「房州」です。
これは中国うちわの流れ。
京うちわ、は「差し柄」といって、本体にあとから柄を差し込んだものです。
京、という土地柄から、貴族など身分の高い人の使うものとして、
美しい豪華なものが作られました。
こちらは、柄を別に差す朝鮮うちわの流れです。
上の着物の柄で言うと「黒い塗りの柄」のものですね。
丸亀うちわは、中国タイプですが、特に渋紙を張った丈夫なもの、
これがヒットして全国に広まりました。
丈夫なため、台所の火起こしなど生活必需品となったわけですね。
ちょっと赤黒くてツルッとした分厚くごついうちわです。
また江戸時代には「江戸うちわ」が考案され、
役者絵や浮世絵の描かれたものが評判を呼び、これもまたはやったそうです。
時代が進んで炭や薪を使う「かまど」「七輪」なんてものがなくなり、
ガス電気が使われるようになり、またやがて扇風機、クーラーの普及で、
だんだんうちわは、用のないものになってしまいました。
それでも私が子供のころは、夏になるとまだ酒屋さんとかお米屋さんなどから、
うちわが届けられました。浴衣を着た女性の写真(絵みたいな印刷でしたが)
山水画、魚や水鳥、朝顔や桔梗…だいたい決まったような柄でしたが、
母は一応「お客さま用」と「普段用」に分けてましたっけ。
部屋の片隅には竹で編んだ「うちわ立て」が置いてありましたね。
今我が家には、大阪の友人が送ってくれた繊細な「切り絵」の
高級「京うちわ」があるんですが、もったいなくて使えず、
イザと言うときは郵便局でもらったプラ柄の「おまつりうちわ」ですー。
今では酢めしを作るときくらいですかねぇ、使うのは。
(この話をしたら「ウチじゃ息子の下敷きよ」といった友人がいましたっけ)
でも、夏の宵に浴衣姿でちょいとうちわなんぞ使うのは、
やっぱり日本の夏ぅ…という感じがしますよね。
お宅には「うちわ」何本ありますか?「房州」?それとも「京」?
夏も近いことですし、扇風機をだしてきたらうちわもおひとついかがでしょ。
裏はこんなにハデーなショッキング・ピンクですから。
親心…でしょうね、きっと。
表はうちわと花火なんですが、江戸ちりに近いような色柄です。
当然大人物、柄から行って暑い季節のものでしょうねぇ。
花火のアップです。最初は「線香花火」かと思ったのですが、
よく見ると「小鉢」のようなものに差して立てられています。
昔はこんなふうに花火を楽しんだのでしょうか。
とても繊細な絵で、持ち手の竹の部分や紐などもリアルに描かれています。
こんな感じ…。
ここに描かれているのは「京うちわ」と「房州うちわ」のようです。
うちわの「はじめ」はやはり中国から…。
なんたって諸葛孔明も使っていたといいますから…。
元々風を起こして涼むものとして考えられたものですが、
日本にも正倉院に残っているそうですから、かなり古い時代に伝わったようです。
時代の流れの中で「身分の高いヒトの顔を隠す」ため、とか
神事にも使われたり、戦国時代には采配にも使われたそうで、
軍配はそれの変化したもの…だそうです。
涼むだけでなく、たとえば虫を追うとかほこりを払うとか、
またかざすことで日差しをさえぎるとか、そういうことにも使われました。
暮らしに密着したうちわといえば「台所で火を起こす」ですね。
うちわというと、なんかあまり古いものの気がしないのですが、
けっこうな歴史があるものなのですね。
さて、先に書いた「房州うちわ」「京うちわ」ですが、もうひとつ
「丸亀うちわ」というのがあります。
今はもううちわのないお宅もあるかと思いますが、
記憶のあるかた、うちわの柄には丸い竹そのままのものと、
割ってひらべったくなったものとがあるのを覚えておいででしょう。
あの「丸いまんま」が房州うちわ、です。その後割るようになりましたが、
元々一本の竹を丸く裂いて一体化させて作ったものが「房州」です。
これは中国うちわの流れ。
京うちわ、は「差し柄」といって、本体にあとから柄を差し込んだものです。
京、という土地柄から、貴族など身分の高い人の使うものとして、
美しい豪華なものが作られました。
こちらは、柄を別に差す朝鮮うちわの流れです。
上の着物の柄で言うと「黒い塗りの柄」のものですね。
丸亀うちわは、中国タイプですが、特に渋紙を張った丈夫なもの、
これがヒットして全国に広まりました。
丈夫なため、台所の火起こしなど生活必需品となったわけですね。
ちょっと赤黒くてツルッとした分厚くごついうちわです。
また江戸時代には「江戸うちわ」が考案され、
役者絵や浮世絵の描かれたものが評判を呼び、これもまたはやったそうです。
時代が進んで炭や薪を使う「かまど」「七輪」なんてものがなくなり、
ガス電気が使われるようになり、またやがて扇風機、クーラーの普及で、
だんだんうちわは、用のないものになってしまいました。
それでも私が子供のころは、夏になるとまだ酒屋さんとかお米屋さんなどから、
うちわが届けられました。浴衣を着た女性の写真(絵みたいな印刷でしたが)
山水画、魚や水鳥、朝顔や桔梗…だいたい決まったような柄でしたが、
母は一応「お客さま用」と「普段用」に分けてましたっけ。
部屋の片隅には竹で編んだ「うちわ立て」が置いてありましたね。
今我が家には、大阪の友人が送ってくれた繊細な「切り絵」の
高級「京うちわ」があるんですが、もったいなくて使えず、
イザと言うときは郵便局でもらったプラ柄の「おまつりうちわ」ですー。
今では酢めしを作るときくらいですかねぇ、使うのは。
(この話をしたら「ウチじゃ息子の下敷きよ」といった友人がいましたっけ)
でも、夏の宵に浴衣姿でちょいとうちわなんぞ使うのは、
やっぱり日本の夏ぅ…という感じがしますよね。
お宅には「うちわ」何本ありますか?「房州」?それとも「京」?
夏も近いことですし、扇風機をだしてきたらうちわもおひとついかがでしょ。
すごい色ですよね。一応絹なんですよ。
なんかこれしかなかった…って感じですね。
昔はどこかにまとめて入ってたもんです。
夏になると母がまとめて出してきて、
汚れたのは台所用にしたり、仕分けしてました。
今や、買う時代ですものねぇ。
家に、うちわはありませ~ん(汗)
実家だと箪笥の隙間などから沢山出でくるんですけど・・・
昔は当たり前にありましたけどね。
今や「竹」のうちわは高級品ですよ。
手芸やさんに行くと「うちわキット」売ってますね。
ほとんどが「ちぎり絵」用ですけど。
マイうちわ、いいですよねぇ。
もう、うちわが必要なほど暑い日が続きますね。
クーラーや扇風機をまだ出すまでないので、お風呂上がりはうちわを使っていますが、残念ながらとんぼさんのおっしゃるような高級で風流なもの持っていませーん。
なぜか家には「株」とか「保険」とか「車」とかの広告付きのプラスチックのもらい物うちわだけです。
・・・いっそのこと、自分で好きなうちわを作ってみようかな。
台所用は頑丈でなければいけませんね。
ウチにもありました。
いいかげん年季の入った「赤」というより
「茶色」に変色したヤツ。
今はもうなかなかみませんね。
着物で「花火柄」は珍しいです。
なかなかの絵ではないかと、にまにましてます。
陽花様
そうそう「しょうぎ」、昔はおじいちゃんたちが
じんべやステテコで将棋さしたりしてました。
夕涼み、なんてのもクーラー全盛の今、
「涼しくもない外」に出る人もなく、
なんか寂しいですね。
そうじも思い出しました。母はいつも「茶殻」で
「たたみの目にそって」とやってましたねぇ。
「ちりとりうちわ」も覚えがあります。
もう「古きよき時代」なんですかねぇ。
ヒロをぢ様
みんな買うんだー、私も買いましたよ。
どこかに大事に入っているはずです。
浅草にはまだありますね。
イマドキのあのプラのふにゃふにゃは、
どうもいけません、風まで生ぬるいです。
それにしても「短パン・うちわ・クビ手ぬぐい」
なんか日曜大工みたいなカッコですねぇ。
あっ私も似たようなもんだわ。
もも様
いい色目でしょう?ほんと柄が大きいので
違うと思いましたが、江戸ちり色?ですね。
絵もきれいだし、とても気に入ってます。
むこうがみえそうなほど薄いんですが。
うちわ、最近のはほんとプラスチックばかり、
味気ないですね。でもだいじにしないと…、
一本はあったほうが便利なんですよね。
Suzuka様
やっぱりー。みんなあの色にひかれるのでしょうか。
昔はよく見かけましたけど、今や「物産」ですね。
高山では、今もあるのでしょうね。
風の森様
おお、本場のものを!
マイ・うちわ…いいなぁ、私も決めよう!
うちわの風は「波」をもっていて、
それがいいんですよね。
「油はねよけ」、そうか、グッドアイデアです。
チョッとカッコいいですね、はねそうになると
サッとカオを隠す、馬上豊かな美少年ならずとも、
これ以上シミもキズも残したくないしー、
アイデア、頂戴いたします。
あっ郵便局行って新しいのせしめてこなきゃ…。
七人家族の全員が大汗かきだったから、ひとりずつ「マイ・うちわ」を持っていましたが、いつも好きな柄(がら)を姉に取られてしまい、悔しい思いをしたことを思い出します。父、祖父母、来客用、子供・・の順に好きなものを選び、母は一番ボロを使ってましたっけ。
夫婦ふたりっきりになってしまった今も、新旧合わせて20本ほどの代々のうちわがあります。
扇風機の風にはない、すがやかで深みのある風を送ってくれますね。
台所にも常備。
酢飯はもちろん、私は揚げ物時の「油はね避け(顔面用)」に重宝しています。こちらは当然、郵便局のものを使用!
馬手に菜箸、弓手にうちわ、の勇ましい姿でごじゃります。
まさか、同じ柄のコメントがあがるなんて・・・
うちのは、16年前。
最初で最後になった実家の拡大家族旅行でのお土産です。
江戸縮緬の色合いと柄
ちょっと間違ってしまいます。
とても丁寧に描かれていますね
優しい柄と色合いに比べ、柄の大きさが大胆で
昔の職人さんは思いっきりがイイなぁ
呂縮緬によくうちわの柄のものが出ますね。
うちわは今でも夏が近づくと何処からか届きますよ
台所のラックにかかっています。
だれも使った事無いのに大事に捨てないであります
やっぱり桔梗の絵だ!
残念なことに柄と芯がなんと!プラスチック!
悲しいなぁ~!
今年は京都に行ったら、本物のうちわでも買おうかな。
商店街主催の盆踊りで配られる最近の団扇は、骨が塩ビでフニャフニャしていて、↑のような昔風のものより風が軟弱な感じなんですよね~。今年もそろそろ団扇の世話になる季節になりました。夏はパソコンの前に半パンで座り、団扇で扇ぎながら首タオルで汗を拭き吹拭き・・・というのが私のお決まりのスタイルです。本物の柿渋で塗った渋団扇が欲しい・・・。
お風呂上りに浴衣を着てうちわを持って
隣近所みんな夕涼みをしていました。
まだ掃除機の無い頃、茶殻や新聞紙をぬらして
和室にまき、ほうきで掃いてちりとり代わりに
大きなうちわでゴミを取っていました。
ずいぶん昔の事のように思いますが、子供の頃は
まだそんな時代だったんですよね。
鮨飯のときにはすぐでてきますが、
ぬれてる手でさわるとたいへんです。
あ、もちろん柄のとこなんですけど、
すぐいろがうつって・・・
ほんとにすてきな柄ですね。
線香花火なんて、最近のはあんまり景気よく
ぱっぱと散りません。
昔も、火の粉が飛ぶのがこわいひとがいたのかな、と思いましたが、こうすると 手を描かなくてすみますねぇ。