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とてもいい地色です。写真でうまく出ないのですが、
ミルクココアにちょっと赤みがある感じ…。
柄は現代風の山水画、こんな感じです。
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近寄ってみると水彩画の感じで、細かいところまで描き込まれています。
水面なんか細かいですよね。
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共八掛ではありませんが、八掛はおそらく一緒に染められたものだと思います。
ほとんど地色と同じ色です。腰から上のほうには一切柄がありません。
背中に一つ紋です。迷ったんですよこの紋のおかけで…。
「アナタはほーもんぎじゃないわよねぇ、でも紋があるわよね、
しかも染め抜き紋だよ?アナタはいったいなんなの?」って。
作りから言うと付け下げになりますが、袖は縫込みがあるのに
袖丈は42センチしかありません。
凝った織りの紋ちりです。地模様はこんな感じ。裏は紅絹がついています。
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これは両褄柄ではありませんが、名残がありまして、右前裾もかなりの高さまで
華やかな柄がついています。(左端に余計な荷物が写っていてすみません)
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最近の付け下げには、訪問着と見まがうようなものもありますが、
多くは訪問着より模様はジミ目で、柄は後ろ身頃あたりでおわるか、
若向きで、右前まで柄があっても下のほうに少しくらい…。
かわりに袖などに柄がありますね。
どっちがハデに見えるでしょうか…といっても、地色や柄行で、
どっちともいえないのが当たり前なのですが、なんというか、
上半身に柄がなくても、この裾分だけでとても堂々としていて、風格を感じます。
こまかいところを隠してみれば「色留袖」と間違えそうなくらいです。
最初に「難しい時代にうまれたものかも」と書きましたのは、
そんなところから推理したためです。
裏が紅絹であることや柄のつけ方から見て、戦前モノだと思うのですが、
訪問着と付け下げのことについて、以前かいたことがあります。
まず訪問着ありき、で、戦争の影によって「贅沢」が槍玉にあげられ、
訪問着のかわりとして生まれた、というお話しです。
コレについては「ファシズムによる圧力ということはない」という説もあります。
でも、訪問着に限らず、また着物に限らず、戦争の影というものは、
多くの事柄にも物産にも長い年月にわたって影を落としています。
時代的に売れないからと、呉服屋の思惑ばかりで訪問着の代替品として作られた
と言い切ることはできないと思っています。
まぁその時代に呉服関係の仕事をなさっていたかたなら、
はっきりとお分かりかもしれませんが…。
ともあれ、作るのに手間がかかり、華やかすぎて時代にそぐわない訪問着のかわりに、
付け下げという少し軽めのものができたことは確かです。
本来、付け下げはあくまで「オシャレ着」ですから、礼装には使えませんでした。
それも時代が下がって、付け下げそのものが華やかになってきたとき、
訪問着と見間違うようなハデなものが出てきたり、ものによっては礼装に使える、
またそういう使い方もできるようにと、背中に縫い紋ひとつ入れる…
といった変化も生まれたわけです。
この着物は、金銀も入っていませんし、刺繍もありません。
それでも柄はとても広範囲で、両褄までいかなくても、
右前身ごろは、帯の下にはいってしまうあたりまでも柄があります。
また背中には縫い紋ではなく描いた紋が入っています。そして袖丈は短い…。
きっと、まだ戦争がはげしくはなっていないけれど、
だんだんその方向に行き始めていて、華やかすぎるものより控えめな感じで、
でも柄は大きく品格を持って…そんなかなり「悩んだ」着物のように思えます。
とりあえず「共八掛じゃないし、付け下げっ」と決めた次第です。
帯はいい加減な色合いでごめんなさい。
とりあえずこのころはきっとこんな角だしが多かったろうなぁと思って、
結んでみました。全通帯じゃないもんで、手に無地部分が出ちゃってますが、
たぶんこんな感じで、結んでいたと思います。
私は二重太鼓より、こっちの方がいいなぁと思っています。
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この着物もまた例によって、どうしようかと考え中…。
ほとんどダメージがないようには見えるのですが、やはり時代がありますので、
背縫いの上のほうなどに、わずかにヤケがあったり、小さい穴があったりします。
大きくヤケていたりすれば、諦めがつくんですが…。
ちなみにこんな変わった紋です。「五瓜に左三つ巴」です。
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ちと思いついたことがあるのですが、まずはそうできるかどうか、
呉服屋さんに相談してみましょう。変身できたら、ご紹介しますね。
ちなみにこちらは「元は羽織」で作られたもの、よそ様の作品ですが、
今日、ちょっと外に出たので寒かろうと思って着ました。
いつもハンガーにかかった写真ばかりなので、着るとこんなだよ…の写真です。
元は男物羽織。和洋どちらでも着られます。綿入りであったかーいです。
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さぁ、あさっては成人式ですが、関東のお天気はナントカ持ちそうです。
せっかくの晴れの日ですから、全国的に、日本晴れになりますように!
ミルクココアにちょっと赤みがある感じ…。
柄は現代風の山水画、こんな感じです。
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近寄ってみると水彩画の感じで、細かいところまで描き込まれています。
水面なんか細かいですよね。
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共八掛ではありませんが、八掛はおそらく一緒に染められたものだと思います。
ほとんど地色と同じ色です。腰から上のほうには一切柄がありません。
背中に一つ紋です。迷ったんですよこの紋のおかけで…。
「アナタはほーもんぎじゃないわよねぇ、でも紋があるわよね、
しかも染め抜き紋だよ?アナタはいったいなんなの?」って。
作りから言うと付け下げになりますが、袖は縫込みがあるのに
袖丈は42センチしかありません。
凝った織りの紋ちりです。地模様はこんな感じ。裏は紅絹がついています。

これは両褄柄ではありませんが、名残がありまして、右前裾もかなりの高さまで
華やかな柄がついています。(左端に余計な荷物が写っていてすみません)
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最近の付け下げには、訪問着と見まがうようなものもありますが、
多くは訪問着より模様はジミ目で、柄は後ろ身頃あたりでおわるか、
若向きで、右前まで柄があっても下のほうに少しくらい…。
かわりに袖などに柄がありますね。
どっちがハデに見えるでしょうか…といっても、地色や柄行で、
どっちともいえないのが当たり前なのですが、なんというか、
上半身に柄がなくても、この裾分だけでとても堂々としていて、風格を感じます。
こまかいところを隠してみれば「色留袖」と間違えそうなくらいです。
最初に「難しい時代にうまれたものかも」と書きましたのは、
そんなところから推理したためです。
裏が紅絹であることや柄のつけ方から見て、戦前モノだと思うのですが、
訪問着と付け下げのことについて、以前かいたことがあります。
まず訪問着ありき、で、戦争の影によって「贅沢」が槍玉にあげられ、
訪問着のかわりとして生まれた、というお話しです。
コレについては「ファシズムによる圧力ということはない」という説もあります。
でも、訪問着に限らず、また着物に限らず、戦争の影というものは、
多くの事柄にも物産にも長い年月にわたって影を落としています。
時代的に売れないからと、呉服屋の思惑ばかりで訪問着の代替品として作られた
と言い切ることはできないと思っています。
まぁその時代に呉服関係の仕事をなさっていたかたなら、
はっきりとお分かりかもしれませんが…。
ともあれ、作るのに手間がかかり、華やかすぎて時代にそぐわない訪問着のかわりに、
付け下げという少し軽めのものができたことは確かです。
本来、付け下げはあくまで「オシャレ着」ですから、礼装には使えませんでした。
それも時代が下がって、付け下げそのものが華やかになってきたとき、
訪問着と見間違うようなハデなものが出てきたり、ものによっては礼装に使える、
またそういう使い方もできるようにと、背中に縫い紋ひとつ入れる…
といった変化も生まれたわけです。
この着物は、金銀も入っていませんし、刺繍もありません。
それでも柄はとても広範囲で、両褄までいかなくても、
右前身ごろは、帯の下にはいってしまうあたりまでも柄があります。
また背中には縫い紋ではなく描いた紋が入っています。そして袖丈は短い…。
きっと、まだ戦争がはげしくはなっていないけれど、
だんだんその方向に行き始めていて、華やかすぎるものより控えめな感じで、
でも柄は大きく品格を持って…そんなかなり「悩んだ」着物のように思えます。
とりあえず「共八掛じゃないし、付け下げっ」と決めた次第です。
帯はいい加減な色合いでごめんなさい。
とりあえずこのころはきっとこんな角だしが多かったろうなぁと思って、
結んでみました。全通帯じゃないもんで、手に無地部分が出ちゃってますが、
たぶんこんな感じで、結んでいたと思います。
私は二重太鼓より、こっちの方がいいなぁと思っています。
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この着物もまた例によって、どうしようかと考え中…。
ほとんどダメージがないようには見えるのですが、やはり時代がありますので、
背縫いの上のほうなどに、わずかにヤケがあったり、小さい穴があったりします。
大きくヤケていたりすれば、諦めがつくんですが…。
ちなみにこんな変わった紋です。「五瓜に左三つ巴」です。
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ちと思いついたことがあるのですが、まずはそうできるかどうか、
呉服屋さんに相談してみましょう。変身できたら、ご紹介しますね。
ちなみにこちらは「元は羽織」で作られたもの、よそ様の作品ですが、
今日、ちょっと外に出たので寒かろうと思って着ました。
いつもハンガーにかかった写真ばかりなので、着るとこんなだよ…の写真です。
元は男物羽織。和洋どちらでも着られます。綿入りであったかーいです。
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さぁ、あさっては成人式ですが、関東のお天気はナントカ持ちそうです。
せっかくの晴れの日ですから、全国的に、日本晴れになりますように!
いよいよですねー。お天気祈ってます。
立て矢もいいですね。
そういう結び帯は、今だけですから、
しっかり楽しんでくださいね。
雨のときは…着ないかドァツードァで、
乗り物か…ですね。
舞妓さんなどは、袖もながーい雨コートを
着られますよ。専用ですね。
センスがいいなとか、あぁギリギリだったのかなとか、
いろんなことを思います。
どれも大切にされてきたんですよね。
私の着物も、だれかに大切に着られるようだと
いいんですけれど。
昔のもののない時代とか、その直後とか、
いろいろやりくりがあってのことなのかなと
そんなことを思います。
とてもいい色ですよね。柄はおおきいけれど、
年配のひとのものかなと。
このコート、前がわりとあいているので、
風の強いときは、しっかり前を合わせないと
寒いんですよー。背中はホカホカです。
雨が降らなくて本当によかった
このお着物、素敵ですね。どっちつかずですけど、どっちにも使えて便利ということでは(笑)
私の着物の知識なんて 知れたものですが 一枚一枚の着物に 物語があり ソレを身につけていた方の 人生を想像すると 本当に楽しいですよね。
とんぼさんの 説明をうなづきつつ 読んでいます。
ひとつ紋が入っていて裾にも、ぐし(ぞべ)縫いがあって、白い着物を重ねて着れば色留袖と
して着られますものね。
こういう色柄いいですね~
綿入りコート、見ているだけでも暖かそう
素敵です。