昨夜「トトロ」をちょっとだけ見ました。
特に思い入れがあって好き…というわけではないのですが、
あの古きよき時代…なんて言うとまた、懐古趣味なんていわれそうですが、
家のたたずまいや、家具調度のようす、蚊帳をつり蚊取り線香を焚く暮らし…。
それを見るのが心地よく、ストーリーは「あらこんなハナシだったのね」なんて…。
ミヤザキさんすみません。
映画の中では洗濯は井戸端、たらいに洗濯板でやってました。
母の姿をおぼろげに覚えています。昔我が家では洗濯機は割と早くに入りました。
それを使っていたけれど壊れてしまい、またそれからずいぶん長いこと
「手洗い」をしていました。台所と下においたたらいを使ってです。
ほとんど母の仕事でしたので、あまり記憶がなく、一生懸命思い出してみたのですが、
母はキカイの嫌いな人でしたから、3年くらいは、それでやっていたように思います。
ずいぶんがんばっていたんですよね。次に買ったときは二槽式でしたわ。
さて、この本にはその洗濯機のことも載っていました。
なんたって古いですよー「ローラーの絞り機つき」ですから。写真だけですが。
それにしてもすごい泡ですね、洗剤入れすぎの気がします。
この号の特集は洗濯機のハナシではなく「せんたく」のお話。
何しろ1955年、つまり私が5歳のときの本ですから、
まだ洗濯機は全家庭に普及…という時代ではありません。
ここでは「洗濯物の洗い方」について書いてあります。
今は着るものの素材も洗剤の質も、なにもかも変わってきていますから、
今の暮らしには当てはまらない部分もいろいろありますが…。
「着物」を洗うということで考えると、おっ使えるじゃん、という記述もありました。
そのあたりをご紹介しようと思います。
まず「水もせっけんの一種です」というページがあります。
ここには「水だけで落ちる汚れもある。ホコリも落ちるものもある」…。
水洗いで落ちないのは「油脂」、人間でいうなら「皮脂」です。
とりあえず、汗と単純なホコリなら、水だけで落ちます。
これはつまり「江戸時代」がこれだったわけです。
石鹸、洗剤が豊富になかった時代は、ほとんど水洗いだけで、
たとえば衿などの皮脂やおしろい汚れは「むくろじ」の実を使うとか、
灰汁や米のとぎ汁などで部分洗いをしていたわけですね。
それしかできなかったわけです。
一日着て汗まみれになった浴衣は、またすぐに着るなら、
全体を洗剤液につけなくても、部分洗いを衿くらいにして、
あとはとりあえず水洗いだけでもいい…のですよね。
以前も書きましたが、洗濯の道具や洗剤がたっぷりそろった今の時代は、
洗濯液にどっぷりつけて、洗濯機のアワアワの中で洗わないと、
また、何でも全部落ちないと「きれいになった」と思えない…。
汗が落ちれば実はきれいになっている…とは認められないのですよね。
これは感覚的なことで、しかたないことなのですが…。
この本には「皮脂汚れは水では落ちないが、最初に水洗いをすることで、
皮脂汚れも浮いてくる、だからそのあと洗剤を使うことで汚れ落ちもよくなるし
経済的である」とあります。
もうひとつ「石鹸はアルカリであることと、温度が低いととけにくい。
だからアルカリにも温度にも強い木綿は、高価な中性洗剤よりもせっけんで十分」
いやぁいまどき中性洗剤は高価なものではなくなっていますが、
たとえばゆかたや麻を洗うとき、木綿は熱湯、麻は80度までOK、
だったらお湯で固形石鹸で衿をごしごし…これができるわけですよね。
あまりにも古い本ですから、今の時代にそぐわない記述もありますが、
「基本」は同じですから、今読んでも「そうだよねぇ、そうなんだー」がありました。
さて、この本の別ページにはこんな記事が…。
上の色の濃いほうは、下にも棒が入っています。パーテーションですね。
今のほうが突っ張りポールや強力なフックなど、便利なものがありますから、
もっと手軽にできますね。
母はこの本を見ていない(年代的に言って、本など買う余裕のない時期ですから)
と思いますが、ゆかた地でいろいろ作っていました。
最初はもらいものの地味な浴衣を解いたりしていましたね。
ほら、昔のおばーちゃんが着るような白地に紺の細かい花柄とかの…。
それを台所へいく老化の目隠しにつるしたりしてました。
そのうち柄がいいと思っても自分には派手、とか、これはインテリアのほうがいいとか、
そういうゆかた地をみつけると買っておいて、それで長いのれんを作ったり、
目隠しののれんや日よけのカーテンを作ったり…。
座布団カバーとテーブルセンターがお揃いとか、よくやっていました。
今回購入した古本は、目次を見て選んだ4冊で、残りは1963年、
1968年、1969年のものです。こちらです。
今読んでも「なるほど」もありますし、こんな時代だったよねぇもあるし、
やっぱりいい本だと思いますね。
購入はこちら「古本 海ねこ」さん。
とても対応がていねいで、今回もメールで前もって「こんな状態の本なので、
それでもよろしいですか」などお知らせがありました。
私は読めればいいのでそのままお願いしましたが、一冊乱丁があって、
その分値引きしてくださいました。
もっとほしい本もあるのですが、一気買いはねぇ…次は「それいゆ」…ほしいなぁ。
毎日書いても仕方ないと思いつつ、つい口をついて出る「暑いですねぇ」…の言葉。
夜も気温が下がらないので、ほんとに寝てても疲れます。
今日は夕方から関東は「雨」が期待できそう…なのですが、
また横を通り過ぎて…ではないかと、あまり期待しすぎてもねぇですね。
おっ栃木で注意報が出たと…遠いよぉぉぉぉ。
特に思い入れがあって好き…というわけではないのですが、
あの古きよき時代…なんて言うとまた、懐古趣味なんていわれそうですが、
家のたたずまいや、家具調度のようす、蚊帳をつり蚊取り線香を焚く暮らし…。
それを見るのが心地よく、ストーリーは「あらこんなハナシだったのね」なんて…。
ミヤザキさんすみません。
映画の中では洗濯は井戸端、たらいに洗濯板でやってました。
母の姿をおぼろげに覚えています。昔我が家では洗濯機は割と早くに入りました。
それを使っていたけれど壊れてしまい、またそれからずいぶん長いこと
「手洗い」をしていました。台所と下においたたらいを使ってです。
ほとんど母の仕事でしたので、あまり記憶がなく、一生懸命思い出してみたのですが、
母はキカイの嫌いな人でしたから、3年くらいは、それでやっていたように思います。
ずいぶんがんばっていたんですよね。次に買ったときは二槽式でしたわ。
さて、この本にはその洗濯機のことも載っていました。
なんたって古いですよー「ローラーの絞り機つき」ですから。写真だけですが。
それにしてもすごい泡ですね、洗剤入れすぎの気がします。
この号の特集は洗濯機のハナシではなく「せんたく」のお話。
何しろ1955年、つまり私が5歳のときの本ですから、
まだ洗濯機は全家庭に普及…という時代ではありません。
ここでは「洗濯物の洗い方」について書いてあります。
今は着るものの素材も洗剤の質も、なにもかも変わってきていますから、
今の暮らしには当てはまらない部分もいろいろありますが…。
「着物」を洗うということで考えると、おっ使えるじゃん、という記述もありました。
そのあたりをご紹介しようと思います。
まず「水もせっけんの一種です」というページがあります。
ここには「水だけで落ちる汚れもある。ホコリも落ちるものもある」…。
水洗いで落ちないのは「油脂」、人間でいうなら「皮脂」です。
とりあえず、汗と単純なホコリなら、水だけで落ちます。
これはつまり「江戸時代」がこれだったわけです。
石鹸、洗剤が豊富になかった時代は、ほとんど水洗いだけで、
たとえば衿などの皮脂やおしろい汚れは「むくろじ」の実を使うとか、
灰汁や米のとぎ汁などで部分洗いをしていたわけですね。
それしかできなかったわけです。
一日着て汗まみれになった浴衣は、またすぐに着るなら、
全体を洗剤液につけなくても、部分洗いを衿くらいにして、
あとはとりあえず水洗いだけでもいい…のですよね。
以前も書きましたが、洗濯の道具や洗剤がたっぷりそろった今の時代は、
洗濯液にどっぷりつけて、洗濯機のアワアワの中で洗わないと、
また、何でも全部落ちないと「きれいになった」と思えない…。
汗が落ちれば実はきれいになっている…とは認められないのですよね。
これは感覚的なことで、しかたないことなのですが…。
この本には「皮脂汚れは水では落ちないが、最初に水洗いをすることで、
皮脂汚れも浮いてくる、だからそのあと洗剤を使うことで汚れ落ちもよくなるし
経済的である」とあります。
もうひとつ「石鹸はアルカリであることと、温度が低いととけにくい。
だからアルカリにも温度にも強い木綿は、高価な中性洗剤よりもせっけんで十分」
いやぁいまどき中性洗剤は高価なものではなくなっていますが、
たとえばゆかたや麻を洗うとき、木綿は熱湯、麻は80度までOK、
だったらお湯で固形石鹸で衿をごしごし…これができるわけですよね。
あまりにも古い本ですから、今の時代にそぐわない記述もありますが、
「基本」は同じですから、今読んでも「そうだよねぇ、そうなんだー」がありました。
さて、この本の別ページにはこんな記事が…。
上の色の濃いほうは、下にも棒が入っています。パーテーションですね。
今のほうが突っ張りポールや強力なフックなど、便利なものがありますから、
もっと手軽にできますね。
母はこの本を見ていない(年代的に言って、本など買う余裕のない時期ですから)
と思いますが、ゆかた地でいろいろ作っていました。
最初はもらいものの地味な浴衣を解いたりしていましたね。
ほら、昔のおばーちゃんが着るような白地に紺の細かい花柄とかの…。
それを台所へいく老化の目隠しにつるしたりしてました。
そのうち柄がいいと思っても自分には派手、とか、これはインテリアのほうがいいとか、
そういうゆかた地をみつけると買っておいて、それで長いのれんを作ったり、
目隠しののれんや日よけのカーテンを作ったり…。
座布団カバーとテーブルセンターがお揃いとか、よくやっていました。
今回購入した古本は、目次を見て選んだ4冊で、残りは1963年、
1968年、1969年のものです。こちらです。
今読んでも「なるほど」もありますし、こんな時代だったよねぇもあるし、
やっぱりいい本だと思いますね。
購入はこちら「古本 海ねこ」さん。
とても対応がていねいで、今回もメールで前もって「こんな状態の本なので、
それでもよろしいですか」などお知らせがありました。
私は読めればいいのでそのままお願いしましたが、一冊乱丁があって、
その分値引きしてくださいました。
もっとほしい本もあるのですが、一気買いはねぇ…次は「それいゆ」…ほしいなぁ。
毎日書いても仕方ないと思いつつ、つい口をついて出る「暑いですねぇ」…の言葉。
夜も気温が下がらないので、ほんとに寝てても疲れます。
今日は夕方から関東は「雨」が期待できそう…なのですが、
また横を通り過ぎて…ではないかと、あまり期待しすぎてもねぇですね。
おっ栃木で注意報が出たと…遠いよぉぉぉぉ。
洗った時に本当に綺麗に落ちる事を実感
しました。
この洗濯機とよく似たので、ローラーの
所に洗濯ものを入れて絞っていました。
今は全自動の洗濯機を使っていますが、
2層式の洗濯機の方が今でも好きです。
花森安治の描く(デザインする)表紙はどれも似ているようでいて、違うんですよねぇ。
私が強烈に覚えている記事は、リンゴ箱でベッドを作ろう!ってやつ。
戦後間もない時代の号だったと思います。
あとは、ハンカチで作るバービーの服。
洗剤と言えば・・・界面活性剤が怖いから特別なシャンプーを使いましょう!って喧伝している会社があるそうです。
なんでも、羊水にシャンプーの匂いがした!のだとか・・・・
あの匂いは香料のもので、界面活性剤が溜まるんだったら、もっと別の匂いがするだろうと思うんですけどねぇ。
石鹸の泡を立てて洗うのが面倒で・・・(汗
あと、そんなに頻繁にしっかり洗っていると、生地がすぐに弱りそうで・・・。
シーズン最後に石鹸でしっかり洗って、しまいます~。
こちらは全く雨が降りません。
暑い空気がどんどん溜まっていきますね。
熱中症など気をつけてください。
いきなり洗剤いれて洗ってもきれいになりませんが水洗いしてから洗剤で洗うとさっぱりします。
「暮らしの手帳」に影絵のような挿絵の物語がいつも載ってましたよね。人物は切れ長で大きな目が印象的な。あのちょっとミステリアスな絵が好きでした。誰の作とかは全然わからないのですが・・・
私も部分洗いようは「固形」です。
きれいになりますよねぇ。
二槽式、本とは自分のペースで、
途中で忘れてたものを放り込んだり、
最後の洗濯液で雑巾洗ったり…便利なんですよね。
私も、息子に手がかかるようになるまでは、
ずっと二槽式でした。
私もそのベッド、記憶があります。
昔のああいった箱は、みんな木でしたものね。
今手元にあるこの一番古いものにも、
当時の工夫してものが書かれています。
モノがないと、人は考えるのですよね。
羊水にシャンプーのにおい…。
なんか細かすぎる気がします。
においはやっぱり香料ですよね。
昔ながらの…のいいところは「ふるい」というだけで
伝わらなくなってるんですね。もったいない。
ほんとに大降りがありません。
今日も向こうの方~~~は暗いんですが、
こっちまでふってくれるかどうか…。
あついですねぇ。
我が家は喫煙者がいるので、
カーテンもまず水洗いです。
なんか「売ってる」「使う」、とそれだけで
考えない暮らしになってますね。
あの影絵は「藤城清治さん」です。
HPがなかったので…
http://www.artcafe.co.jp/artist_index/fujisiro.html
確かどこかに美術館があったと思ったのですが
展覧会しかしてないみたいです。