
以前ヤフオクで落札しました…とご紹介した「身持ちのカタイ紬」です。
着物でしたが、届いてみたらどうにも硬くて突っぱらかって…。
どっちにしてもサイズも合わないしと、解いて洗ったのですがシワばかりよって、伸子張りも歯が立たない…。
結局プロに洗い張りをお願いしました。
この前呉服屋さんが来たとき届けてくれたのですが…プロの目でも「カタイよねぇ…これは」。
要するに元々安価だろうということなんですが、たぶん何回水を通ってもこのまんまだろぅ…と。
もちろん硬いだけですから、縫うには問題ないわけですが(縫いにくかろうねぇ)、
着物にしても羽織にしても、さぞかし着づらいでしょう、と呉服屋さんもため息。
緯が硬いのです。縦に折ろうとすると、紙を丸めたみたいになります。おぉ丈夫じゃ…違うって。
「いっぺん柔軟剤たっぷり入れて洗ってみるわ」といったら、呉服屋さん、ため息ついてました。
いえ実は洗ったとき、とにかく絞っただけでもしわになるシロモノだったのです。…こりゃ帯しかありませんね。
作り帯にして、残りでおソロのバッグを作るとか…。ああ着物できたい色柄だったのに。
さて、昨日、父はデートに行きました。もちろん「母」とです。
キモチも落ち着いたのでしょう。介護でまめまめしく動いていたのに、することがなくなって体がなまる…と。
突然「鎌倉行ってくる」と立ち寄りました。母が元気なころは、どこへ行くのも車でしたが、
今回はバスと電車に乗っていってみるから、とリュックひとつの身軽なスタイルで…。
リュックのポケットには、先日私がパスケース用にプリントアウトした写真が入っていました。
まだ歩けたころに、二人でいった「京都の流れ橋」、あの時代劇によく出てくる、欄干のない長い橋です。
少し足元がおぼつかなくて、父がしっかり母の腕を取っている写真。「一緒にいくから」とぼそっと言いました。
おやつに、先日呉服屋さんから頂いた「干いも(呉服屋の奥さんの故郷の名物!)」を何枚か持っていく、というので
思わず言いました。「じーちゃん、頼むから、それ食べるときは背中丸めて、どっかのすみっこで食べないでね。
家族に見捨てられて行き場のない年寄りに見えるから」…。
父は大笑いして「んじゃ風呂上りの牛乳みたいに、腰に手ぇあてて胸張って、ふんばって食べるかー」。
まさかほんとにやったんじゃないだろな…。
夕方、鎌倉山のなっとうをお土産に元気で帰ってきました。八幡様のあの「いちょう」も、写真で見せてくれました。
お昼は行くと立ち寄る「そばや」で、天ざるセットを食べたそうで…。
思えば鎌倉は、母が元気なころには毎年暮れになると「お年賀用」の鳩サブレを、二人で買いに行ってたんでした。
一人で鎌倉を歩きながら、私には分からない「母との時間の旅」をしてきたのでしょう。
母は幸せな妻だったと、つくづく思います。
少し汗ばむ季節には気持ちの良い帯になりそうですよ。
着物と合わせやすそうです。
お父様、素敵ですね・・・。
読んでジーンとしてしまいました。
「あそこの医者は注射がヘタだから」
…なんでも言っててください(^▽^;)肺機能が低下しているのを
言わないでいるわ、まるまる引きこもり2ヶ月です。
とんぼさんのお父様の爪の垢ください(笑)おだいじに。
硬さが取れないなんてガッカリですね。
素敵なお父様ですね。
お母様もお父様にそれだけ思われるだけの事を
してこられたからなんでしょう。
我が身に振り返ってみなければと思いました。
時間が出来たというのに、記事を読ませて
頂くのが飛び飛びになり 丁度読み飛ばしていた時期の様で
大変失礼を致しました。
ご実家のご両親も仲の宜しかったご様子。
さて 自分達は・・・と思うと・・・
お恥ずかしい限りです
どうも切られた様子があまりなかったのですが
着づらくてやめたのでしょうね。
帯に…と今楽しく組み合わせを悩んでいます。
父はフットワークいいんで、これから
あちこち思い出の場所をたどるんじゃないでしょうか。
元気でどこへでもいって楽しんでほしいと思っています。
あらら、新型インフルは「ウィルス性肺炎」が
こわいですからねぇ。
予防接種はぜひともですよぉ。
年をとっての頑固はなかなか手ごわいですよね。
では爪の垢…メール便で…??!!
ほんとにこの硬さは独特です。
羽織にしたら「きっと、かみしもみたいだわね」と
いわれてしまいました。
残念ですが、帯で使おうかと思います。
いたわりあう仲のいい夫婦…ではなくて、
ブツブツこごとを言ったりだったのですが、
やはりそこは夫婦にしか分からない、
お互いの心の通い合いがあったのでしょうね。
ウチは…ムリだ…。
いえいえどうぞお気遣いなく。
お嬢様は、お元気ですか。
父がこまめなので、母は年をとっても
安心でした。
これからは、私が父を大事にしなければと思っています。
と言いつつ「ナベの取っ手がこわれた」の
「玄関の鍵がかたくなった」のと、
年中頼っているのは私なんですー。
あの紬、プロが手入れしてもだめだったのですかあ。。。
へなへなでどうしようもない布もあるし、なかなかうまくいかないものですね。
確かに着物で着たい柄だっただろうとは思いますが、好きな柄裄のものって意外にあとから買ったものにぴったり合ったりしますし。
大事な人が亡くなるのは悲しいですけど、思い出は残りますよね。
二人だけの思い出、他の人達との思い出。。。
一部でも語り合える相手がいるのは幸せなことかもしれないですよね。
ネット買いのネックですが、
これは仕方ないですね。
帯にするにもただこのままではつまらないので
いろいろ考えています。
また縫子さん泣かせの私ですが、
「自分でやれば」といわれてしまって…。
帯くらいねぇ…と思ってはいるんですけどね。
それがなかなかぁ…。
思い出って大切なものですね。
父はよく母と出かけていましたので、
これからたずねるところもたくさんあります。
我が家はほとんど別行動なので…
将来どーなるんでしょねぇ。