今日は呉服屋さんの奥さんの妹さんが、来宅予定でしたが、
電話があって「私もいっしょ~」と、奥さんと二人で車を降りてきました。
手には大きな紙袋、おっお土産大きいぞっと思ったら、中身は写真の着物でした。
このほかにもまだ数枚、白地のものはやはり色変わりしていて、惜しかったです。
実は奥さんは、高齢だからとお店では一線退いてます。いそがしいときだけちょこっと出るのと、
私のように長年のお付き合いで、まだしつこくお願いするお客さんだけ。
聞けば、その「長年のお客様」のお一人から電話で「着物を整理するから持ってって」といわれたのだとか。
全部もらうわけにもいかず、かといって捨てられてしまうかもと思うともったいない…
「そこでとんぼさんを思い出したわけよぉ」…なんでやねん。
呉服屋さんが古着の仲介して、どないするん…と大笑いでしたが、
確かにイマドキの若い方が飛びつくような色柄ではありませんし、まぁ行く先は考えましょう、と
とりあえず広げました。ウールと産地不明の紬、私も一枚頂きました。
さてさて、どうしたものか、まず…臭い飛ばさないと、で実はホコリ臭いんです。
「押入れに突っ込んであったみたいだねぇ」と、三人でため息。
着物が好きな人間にとっては、寂しいお話です。
中でかわいかったのはこちら、写真の左から二番目のもの。
交織かなぁ、もしくは産地不明の「お手軽紬」とのこと。
いい感じの織りです。
先日いただいた中では、羽織のいいものがありまして、今解き始めています。
縫い絞りですねぇ。呉服屋さんが「これで着物だったらもぉぉぉ」と、ほぉずりしてました。
ツヤツヤピカピカですが、袖の裾に一直線の茶ジミ…わぁぁぁと、思わず絶句しました。
これはちょっと着せてみました。ほんとにいい紫です。惜しいのですが丈がねぇ、です。
実際にはもう少し黒っぽいです。ちょっとだけ、目立たない刺繍があります。
こちらの羽織は、一つ一つの色はジミ目なのですが、柄が「毘沙門組亀甲」なので、ハデっぽく見えます。
これはダメージなかったのですが、私は羽織としては着ないタイプです。
でも、見たときから「半幅にして締めたいなぁ」と思いつきまして、すでに解きがすんでいます。
柄の中の濃い茶色か濃い青を裏に使って、あわせてみたいですね。
またまた着物の整理に時間を取られています(ニタニタと笑いながらやっておりますです)。
お天気、あすはなんとかもちそうなので、洗えたら…ですねぇ。
それにしても…こうして古着が届くのはありがたいのですが、世の中にはそのまま捨てられている着物も、
たくさんあるのだろうなぁと思うと、フクザツな気持ちです。
素敵です。
この頃、リメイクのために着物を解いていてもったいないなあと思うことがよくあります。
しつけがついたままのことがよくあるんですよねえ~~
これを作った時のことを思うと、こんなことをしていいんだろうかとなんだかとても後ろめたくなってしまいます。
古着を解いていて自分好みのものに出会った時は洗い張りして仕立て直しをして、とも思うのですがこの先何回着ることがあるだろうかと思うと、それも迷ったりして悩ましいものです。
ところで話は全く関係ないのですが、先日教えて頂いた「コーリン結び」(?)はすごくいいですね。
私の悩みが一つ解決しました!本当にありがとうございました。
縫えもしない
出来ないづくしなのですが
とんぼさんのブログを読んでいると
ついつい 自分も
着なくなった着物を 羽織? 帯?
と思ってしまいます。
解き代や洗い張り代 そして仕立て代が掛るから
良く考えないといけないのだけれど
この縫い絞り、解き終わりました。
どうなるか、マチの小さい部分を洗ってみようと思っています。
友人などは「あなたのところへ持っていけば」と言ってくださいますが、
私が着物のことをあれこれしていることを知らない友人などは
「あら捨てちゃったわよ」というんです。
なんともフクザツなキモチです。
着なくても、使い道はあるのにと思います。
しつけがついているのに手入れもされず、胴裏がまっ茶色だったりすると、
なんだか哀しくなりますね。
コーリン結び、あれはなぜ広まらないんでしょうねぇ。いいでしょうアレ。
ひとつずつでも…ですね。
ほんとに着物はお金がかかるもの、になってしまいました。
それでもなくならないように、なんとか考えていきたいとは
おもっているのですが。
難しい「平成時代」ですわ。
薔薇柄で着物らしい美しさのものは、最近はなかなか見かけないので、やはりちょっと古いものにあるのかなあと思いました。
縫い締め絞りも、すごくしっかりした絞りですね。
また、着るものに再生できそうならいいなあと思いますが、袖裾がダメだと難しいですね…。
最後の毘沙門亀甲も、ちょっと渋めでいいですね。
鮮やかな色目のものしか見たことがなかったので。
帯の残りを、半襟とか帯揚げにできるとおもしろいものになりそうだなあと思います。
そのまま仕立てる方も仕立てるほう、あの状態で着ている方も・・・、あまり執着がなかったのかしら?
和服って、どんなによいものでも、不要となれば運命がはっきりわかれてしまうようですね。
それでさらっとしたブラウスでも作りたいのですが、どうしたものかと
図書館で着物リメイクの本を予約はしているんですが・・・
また作品ができましたら作り方など紹介していただけたら幸いです。
ほかにもいろいろ買ってきました。
絹の着物は一枚100円でなぜか綿のほうがずっと高いんです。
11:01のコメント、私です。
毘沙門亀甲に圧倒されまして…。
薔薇の着物は、麻と綿かな…みたいな手触りです。
呉服屋さんに見てもらうのを忘れたのですが、
麻にしては柔らかいです。
透けて見える夏仕様。
昔柄ですが、今でも若い方ならいいでしょうねぇ。
全体のダメージだとまだあきらめもつくのですが、
「ここだけが…」というのは、ほんとに惜しいです。
毘沙門は、組亀甲の真ん中の白いところ、
実物はもう少し線が濃いのと、近くで見ると少し
粗い染です。それでも今はない柄ですね。
おっしゃるとおり、他の和小物にも、十分使えると思います。
とりあえず、今日は解いたところでぐったりですー。
手絞りのものには、「取り残し糸」たまに見ます。
私は伯母が鹿の子絞りの職人でした。
総絞りともなれば、染めたあとの糸取りも
たいへんな作業です。
少しの残り糸は、まぁ許してあげてくださいまし。
高価な友禅も大島も、着ない人にとっては、
ただの箪笥のじゃまもの…哀しいですねぇ。