なんとまぁ入梅間近で、明日はもう下り坂…。
今年の梅雨入りは早いですねぇ。関東はギリギリ6月になりそうですが、
梅雨のハシリの雨はもう降りそうです。早く入って早くあけるのかな?で、夏が長いと…やだよぉぉ。
ともあれ、伸子張りにしてもなんにしても、解かないと先に進めませんので、
昨日の夜から解きまくりました。
先に頂いた羽織、後から頂いた着物、これとこれとこれと…と山にして、わっせわっせ。
でも、色の濃いものは目が疲れるし、こまかい柄は目がチカチカするし、ほんとトシですわ。
今日の分は、玄関先にシートを敷いての外仕事にしましたが、風がいい具合に吹いてくれて、
日差しも余りありませんでしたから、暑さでヘタることなく済ませられました。
でも…まだ終わっていないのです。やる気になったときにやらないと、また一日伸ばしになりますから。
で、昨日ご紹介したものなど、解いたわけですが、こういう作業をすると、
着物になっているときは、みんな同じに見えるのに「うまい人」「へたな人」「大雑把」「神経質」なんて、
そんなところまでみえてきてます。ミシンかと思うほどこまかかったり、
こんな縫い目でよく開いてしまわなかったなぁと思ったり…。
でも、どんな「手」であっても、私は自分がとうとう袷までぬうところにいきませんでしたから、
ちゃんと着物になっているだけで「感服」です。
この袖口のきれいな「くけ」を見て、ふと思い出しました。
単衣を縫っていて、私はこの「袖口」が苦手でしてねぇ。
単衣の袖口は「折りぐけ」、小さい三つ折りにしますが、反物の耳の巾によっては「よりぐけ」にります。
私が中学のとき、初めて縫った単衣は「より」だったのですが、「より」がだんだん大きくなっていって、
袖口がまがってゆく…わぁぁぁと解いて、またやるのだけれど、どうにもうまくよれませんで、
ついにアイロンでびしっとおさえて縫っちゃった…。母にあきれられましたっけ。
この着物は、とにかく「しーーっかり縫いました」の着物で、もう縫い目がこまかくて解くのがたいへんでした。
でもいい柄です。
今回羽織の方は、裏がいいなと思ったのがあったのですが…
「しだれ梅とおしどり」、珍しいかなと思います。
使えるな、と思ったら…なんとこんなダメージが…わかりますでしょうか、
柄のところだけそのまま「抜けて」ます。
染料のところだけ硬くなって、下地の弱りで抜けちゃったんですね。たまにこういうのがあります。
かなりあちこちなので、こりゃバッグの裏地とかに使いますかねぇ、もったいなーい。
あとはよくある色薄め、淡い目の羽裏。でもこれけっこういいな…。
デフォルメされた「椿」だと思うのですが…これ、地が以前書いた「金箔を貼った感じ」の格子柄。
線が見えないので色調整しましたが、地色はうえの方が実物に近いです。
もう一枚がこちら、もう最初は余りの薄さに「もしかして色あせた?」なんて思ったくらい。
よってみると、実にいい柄なんですよ。色はこれも上が実物に近いです。
ありきたりの淡いボカシとかではなく、色がなくても「オシャレ」な羽裏だと思いました。
これは洗ってみましょう。
さてさて、ムキになって?解きましたが、まだこれだけ「予定」しています。
明日も朝から、挟みチョキチョキじゃぁっ!
何枚も解かれましたね。
単衣物はくけるところばかりで本当に大変
ですね。
私も単衣の袖口と裾の重なる所の巾が広く
なるので苦手です。
疲れ目から肩こりにならないように気をつけて
下さいね。
まあ わたくしめの場合は 太ってしまって人さまの着物は 縫いなおさなくては 身幅が・・・ですが
着ない着物は 解いて洗って きれいな布にしておくと
後々仕事が早いので なるべく解くようにしてますが
今年は 急に暑くなってきたので そんな子たちが
お風呂上がりや部屋着に重宝な ラグラン袖のフリルワンピースに変身しています!袖丈や身丈を変えて 紬の羽織 黒の錦紗 濃い紫の江戸ちり 綸子の小紋・・・と とめどなく増殖中です!おかげで蒸し暑い日々も 体の中を風が吹き抜けて 快適に過ごせてます!
ただ 解きものをすると わたくしめと一緒に 糸くずが 家じゅうに 氾濫するのが 大変!です!
娘が家にいたころはアルバイトに解いてもらっていたのですが、いなくなってからは自分でしています。
これが結構大変!特に一重は袷より大変なような感じがします。
記事の中に「柄が抜ける」というお話があったのですが私も何回かそんなものに出会ってがっかりしたことがあります。何故なんだろうと思っていましたが下地の傷みなんですね。
ほんっとに単衣は厄介ですね。
今回絹物が少なかったので、糸が太かったり、
ほんとにめんどくさい仕事でした。
さすがに、指がかったるくなりましたわ。
くけるのは、耳ぐけも苦手です。
なんで同じ寸法で続かないかなぁ…ですわ。
解きものをするのは、とにかく準備万端…でやるのですが、
それでも糸くずは、散らかりますねぇ。
最初、マスクなしでやっていたら、二枚目の着物が、
袂のほこり、ものすごい量で、くしゃみ連発…。
やっぱ手抜きはだめだわと、マスクしました。
玄関先でマスクで座り仕事していると、
前を通る人が…みていくんですよねぇ…。
単衣は、できれば解きたくない…と思っちゃいます。
解いても解いてもおわらない…。
柄の形の抜け、染料もよくないのかもですね。
もったいないですが、裏打ちしないと、
使っているうちに抜けちゃったらこまりますから、
このまま使えませんねぇ。