ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

怪しくまとめてみたけれど…?

2007-03-27 22:04:32 | 着物・古布
まずは本日の一枚です。
袖は長いし色柄も鮮やか、若い娘さんのものですね。実際はもっと紺色です。
なんとも豪華というかハデというか。でもとても品のいい色目です。
袖も長いですー。地模様がまたかわっていて「渦に波」、目がまわるぅ!

          


ハトのくちばしなどには刺繍がしてあります。


      

残念ながら、金が少し変色しているところがあります。
目立ちませんが、そこここに薄く黒くなった部分があります。
表が大胆で、ちょっと男性的な柄行だからでしょうか、
羽裏はにはこんなかわいい柄が使われています。


      


さて、何度も中断ばっかりで、ちーとも進まない「怪講座」ですが、
このへんでちょっとおさらいしてみましょう。
あっ「おさらい」ってよくいいますが、字はご存知ですか?
「御・浚い」です。どぶさらいも同じ…って、
いきなりそこにいってしまうとなんだかなぁですが、
要するにやったことを底からさらうように、復習してみましょうってことですね。
まぁ、これしきの怪しい講座、底から浚うこともありませんが、
とりあえず間がポンポンあきましたので(ダレのせーじゃ!)、
ちょっと振り返ってまとめてみましょう。

まず、元々は「着物のメンテ」のお話からでした。

☆ 着物には洋服と違うタイプのメンテがあって、
  すべて人頼みにすると  お金がかかる。
☆ 頼みたくはないが、今の時代は「洗張り・伸子張り」などを
  個人でやる場合はあまりない。
☆ 和裁を出来る人が少ないため、自分で縫い直すことができない。
☆ せめて、着物を大切に着ることと、なんとかできるあたりは自分でする
  工夫をする。

というようなあたりから始まりました。そして

☆ 絹物はムリでも木綿なら扱いやすいから、肌じゅばん、裾よけ、
  うそつきじゅばんくらいは縫ってみたらどうだろうか。

になり、それでは「肌じゅばん」を縫うとしたら…と、
ごく基本になりそうなことのお話へ。

☆ できれば「本」を買ってみよう。
☆ 実物があったほうがわかりやすいので、できれば一枚ムダにするつもりで
  解いてみるくらいのほうがわかり易い。
☆ 和裁のためのちょっとした「知恵」について。基本的な運針のコツ。
☆ とりあえずは、道具・支度のお話。肌じゅばんなら全部揃ってなくても
  ナントカなる。あったほうがいいものは代用・手作りで対応する。
☆ まずはどんなものなのか、それと和裁特有の裁ち方や縫い方の紹介。

と、ここまできたわけです。

さっさと縫い始めよーよぉ…なんですが、もう少しだけお待ちください。
とりあえず、和裁をはじめられる入り口には立ちました。
図を描いて説明するなら、うちにある本をコピーして、
それを書き写したらそれですんでしまいます。
この図のとおりにこーやって、あーやって、と書けば
それでオシマイなんですが、それじゃもったいないです…。
たった一枚の肌じゅばんだけど、それを作るというチャンスに、
いろんなことをついでにお話したいと思っているのです。
そうはいっても、枝葉の話し、余分な話しになってしまうと思うのですが。
正確にいうと、寄り道しながら…になっちゃいそうです。
かえってわかりにくくならないように、散漫にならないように…と、
今、順番を考えています。毎日思わせぶりでごめんなさい。

これだけじゃあんまりなので、現在同時進行のHP用写真で、
こんなのとってみました。帯留め…何が使ってあるかというと、
真ん中にあるのは「鼈甲の指輪」です。
もちろん「ヤスモン」でんがな…2000円くらいだったか。
向かって左の黒い帯締めが「陽花様」に組んでいただいた三分締め、
右は母にもらった一分を二本使いました。
(紐のかけ方、ちょっと乱れてますね、撮り直しだなぁ)
こんなオシャレも楽しいと思いませんか?

      

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9 コメント

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Unknown (武者子)
2007-03-27 22:38:16
あっ!! 
この指輪ワザ、戴かせてもらいますっ!!

これ、後ろは一本ずつ、普通に結んでるだけですか?
今度、早速やってみよっと、かわいいですね。(o^^o)
返信する
2本技 (うまこ)
2007-03-27 23:06:52
色違いの2本を組み合わせる帯締めはありますが、
専用の帯締めを持っていないので
できないと思いこんでいました。
でも、3分紐で、こうすれば、
長さの点でも結び目のゴロゴロということも
きっとクリアーできますね。
真似させてくださ~い。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-03-27 23:11:23
武者子様
V字に開くので、うしろでまとめて結んでしまうと
だんだん合わさってきちゃうと思うんです。
なんせ実践していないのでわかりませんが…。
上野紐は上で、下の紐は下で結んだほうが
いいでしょうね。変則的ですが、
「アリ」だと私は思っています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-03-27 23:44:24
うまこ様
どうぞいろいろ試してみてください。
「穴」のあるブローチなんてのはねらい目です。
「通せれば」いいのですから。
細い一分を何本も色違いで持っていると、
いろいろ楽しめます。
返信する
Unknown (陽花)
2007-03-27 23:48:44
すごいですね~、こういうのを考え付くなんて
でも、とってもおしゃれで私も真似しちゃおうっと
思う一人です。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-03-27 23:52:14
陽花様
組んでいただいたのは、こういうとき
なんでも合うので重宝ですねぇ。
同じ太さで、別色お願いしよーっと。
返信する
りっぱなはとさん・・・ (空朱)
2007-03-28 12:42:03
周囲を睥睨するほどの貫禄ですね。
地紋のワッカは的?・・・まさか。

帯締めのアレンジをみて、ついあやとりも可能かと妄想したわたしです。

みんな、いそがしいってのに。
返信する
早速応用 (うまこ)
2007-03-28 18:48:39
早速本日リング帯止めを実行。(多謝)
三味線のお稽古日なので
帯の前はあっさりすっきりです。
名前クリックで飛びます。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-03-28 23:06:40
空朱様
よくも着たものだと思います。すごい言い方ですが。
色はもう少し濃い、紺に近い色なので、
よけいにはっきりくっきりですね。
地紋のわっかなんですが、波しぶきも一緒なので
もしかして「鳴門」近くの人?なんて…。
四国には独特の着物なども残っていますし、
結構古着もいいのがでるんですよ。
いろいろ想像たくましくしてます。

うまこ様
早速の実践、ありがとうございます。
拝見しました。あっさりしていてそれでいて
色が使える…、楽しいですね。
28日のブログで、ご紹介させていただきました。
返信する

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