勢いづいてとまらない?・・で、私の仕事着スタイルです。
このとき、あのポシェットはまだできてませんでしたので、
やたらと入るデカ・バッグ、持ってます。近くで見るとなんか英語の模様入・・。
古着を探しにいくときはだいたいこんなカッコです。上から下まで古着ばかり。
着物はポリエステルで、江戸小紋の「万筋」、ブルーグレーです。
長羽織はまさしく「掘り出し物」でした。昭和初期の紋錦紗、ちょっとシミが
ありましたがクリーニングでほとんどめだたなくなりました。5000円!
「軽衫(かるさん)」は、手作りです。だからほんとは「かるさんもどき」!
元は紫のお召しの訪問着。1000円ちょっとだったんですが、ちょっと古くて、
模様のところが擦り切れ、裾模様にしたかったのに使えませんでした。
おまけに、何回目かの洗濯のときうっかりそのまま忘れてシワにしてしまい、
その跡がしろっぽくなってしまいました。いまや普段履きです。
「かるさん」というのは「野袴」で、普通の袴ともんぺのあいのこみたいな感じ。
男の人が履くものなので、これを着る時は古い帯を解いて作った「角帯」を
締めます。着物は、これ用に短く切ってしまいました。
背中にお太鼓もしょわないし、階段も駆け上がれるし?車の運転もラクラク。
なので、シゴトの旅行はいつもコレです。
写真の場所は京都の北野天満宮、毎月25日に開催される「天神市」です。
通称「天さん」。京都のかたなら、よぉ~~くご存知の市です。
もうひとつ東寺での「弘法市」、通称「こうぼさん」が有名ですが、
「天さん」はそれよりちょっと小規模、それだけにまとまってて見やすいです。
こうぼさんも天さんも、最近は和布を使ったクラフトのお店が多くなりました。
昔ながらの「古道具やさん」と「今風の古布クラフトやさん」、
どっちもミリョク満載で、合間にヤキソバにわたあめ、天さん名物「長五郎餅」
いやそーじゃなくて・・・。(でもおいしい!お煎茶、もしくはお抹茶つき!)
5年ほど前、友人を連れて行ったら骨董やさんで「一人用の角膳」が気に入り、
お茶漬け茶碗が気に入り、それから花瓶に子供の七五三用の着物・・と、
もんのすごい荷物を担いでかえるハメになりました。
更に帰りの京都駅で「点々」のギョーザを買うことを忘れなかったという
ゴーケツです。アタシも買ったけど・・。
写真は3月なんですが、このときはまず本殿におまいりをして写真を撮り
さぁいよいよ「掘り出し物」を探しに・・と歩き始めたところで、
雪が降ってきました。それがパウダースノウなんですが、
だんだん降りがひどくなり、一時は眼をあけていられないくらい・・。
カオの前で雪が舞うのですよ。少し弱まったかと思うとまたひどくなる・・。
そのときになって、過去にも3月で雪に降られたことを思い出しました。
積もるようなことはないのですが、とにかく「寒い」のです。
古着ではなく、ウールの大きなストール700円で買ったという寒さでした。
以前こうぼさんで、羽裏のいい羽織を買ったら(これはちと高くて
8000円くらいしました)売ってるおにーちゃんが、
「おまけに一枚もっていきや」・・というのです。「どれもらっていいの?」
とたずねたら、後ろを指差して「あの山からもっていき・・」
そこにあったのは古着のぐっちゃぐちゃの山。ほんまに「山」やんか・・。
タダだと思うと気合が入るっ!ひっくり返し、ほじくり返し、
ちょっとかわいい小紋の着物、一枚ゲットしてかえってきました。
これだからやめられまへん・・。
今年も「雪」をさけて、5月ごろには行こうかな・・と思っています。
京都、修学旅行以来行ってません。
そうか、京都の夏は暑い、っていうイメージがあったんですが、冬も寒いのですねぇ。
京の都にとけ込めるくらいに着物慣れしたら、私もぜひ着物で歩いてみたいなぁ。
今はまだ、自信と勇気とお金と暇がないので・・・。
それと生地はどのようなものが向くのですか?会津木綿などではコシが無さそうですが、まさか帆布じゃ厚すぎですもんね。
はーい、いつぞや、どこかに出した写真でーす。でも、アチラはアクセス数ものすごいから一日ですぐページ変わっちゃうしと思ってそのまま出したのですが・・カオ忘れてーっ!
京都は着物好きにはアコガレの地ですね。自信と勇気はなんとかなる!あとは・・それなのよぉモンダイは!
ダン之助様
このかるさんは、「もどき」ですー。私は和裁は単しか縫えなくて、袴の作り方も知りません。これは古い和裁の本の袴の縫い方と、もんぺの縫い方を足して2で割りました?!
着物一枚の身頃で4枚(袴部分)取って、紐は衿から、腰板は残りの部分でとります。残った袖で「信玄袋」なども。作り方の基本はもんぺと同じであとは自分の体の寸法と好み(裾のカフスを大きくするとか)もんぺと違うところは太くないことと、股の「マチ」が小さいこと、腰板がつくことです。腰のタックとか、脇のあき具合も、私は自分の好みにしてしまいました。よろしければ、作り方を書いてお送りいたしますよ。
生地ですが、私の場合「シゴト用」はポリで、張りのあるもの、絹の場合は少し厚手の紬か、お召しをオススメします。ペラペラだとやはり貧弱に「垂れ」ますから。会津木綿もいいですよ。ただ、木綿だと上に絹物というのはやはりちょっと腰のあたりがスレて傷むのでは・・と思います。あとは「シワ」ですね。
このために新しい反物を買うのもなんですから、私はいつも「古着」からリフォームです。一度厚手の昔の留袖で作ってみたいと思っています。
以前男の方お茶会に呼びましたら、道中着としてかるさん、わがやに到着、いわゆる袴つけで、行灯袴に履き替えられました。
もんぺはやわらかいウールで作ると、わりあい何にでも、
昔嫁入りに田舎では労働着としての木綿、ウールもんぺのほかに、きちんとした着物の上の絹物もんぺも持っていったものですが、かるさんて男物専用ではと思っていました。
でも、巾がすっきりしてしゃっきりした感じですね。
越後の縮緬問屋、あれがかるさんでしょう。
このかたは、自分でちくちく補修などもなさいます。
木綿モノが多いですが、会津のかるさん、よく履いておられます。
http://otokonokimono.style.coocan.jp/17/k1.html
正確には「野袴」というのは、普通の袴より少し細めのものでいわばすその広いズボン、かるさんは元々はポルトガル人のズボンを真似て作ったといわれていまして、袴よりずっと裾の細いストレートズボンの感じですね。アレンジいろいろで、腰板つけずにもんぺのようなのも今はあります。おっしゃるとおり「みつえもん」ちゃんの袴です。時代劇だと俳句の宗匠とか、ご隠居さん、剣豪なんかが履いてますね。
対決、そりゃ一大決戦ですっ!ぜひ「同心、巻き羽織」か「吉原帰り、若旦那風」で!菜ばしにアルミ箔の十手はやめましょうね。