ペンテックスは布用顔料…顔料というのはよく聞きますが、顔料は水や油に溶けません。
溶けるものを「染料」といいます。
実は、イマドキのペンテックスと昔のペンテックスは、どう違うのかと思いまして
検索してみたら、検索ページのてっぺんに「もしかしてペンタックス?」…そりゃカメラ…。
結局、アンティーク帯の記事しかみつかりませんでした。
したがってペンテックスの詳細は分かりませんが、要するに布に手描きできるもの、です。
この「ペンテックスの帯」は一時期はやりまして、花とか鳥、帆船柄などが多いようです。
この帯はご覧のとおりのバラですが、ペンテックス特有の「ひび割れ」があります。
本当は「ダメージ」ですし、帯によっては生地までいっしょに割れてしまっているようなものもありますが、
ほどよく入った?ひびは、けっこう味があって、アンティークとして販売もされています。
この帯は「ひび割れ」までも柄のうち…とでもいえそうな、いい感じになっていると思いますが…。
バラの部分アップです。
こういう帯のもうひとつの「弱み」は、繻子であること。
繻子は摩擦に弱いので、せっかく絵がきれいに残っていても、
帯のふちとか、お太鼓の三角に折れる山部分とか、
たれのはじっことかに、擦り切れが起きていることが多いのです。
また布自体が弱っていると、見た目はなんともないのに、
持ち上げたら自分の重みで裂ける…なんてこともあります。
ちょっとあれこれネットで探してみましたら、ペンテックスより刺繍帯が多かったのですが、
8割くらいが「スレあり」で、角が切れていたり、帯のふちが切れていたり、
中には「締めたら中に入るところに裂けアリ」なんてのもあります。
繻子であるが故のダメージですね。
この帯はそれが全くといっていいほどありません。完品といってもいいと思います。
前も裏表で別柄です。
黒繻子の帯とか、繰り回しで、裏側だけ黒繻子が使われたりしている場合、
帯の端にだいたい「名前」が織り出してあります。(ないものももちろんあります)
こちらはこんなに大きくしかもドハデに…。
「源如」ですが、右から読みますので「如源」です。
真っ赤なマークは「金陵」、その右には縦二行で「認明隆泰 如源鶴素」
実は「黒繻子」の有名ブランドです。
ただ私は「如源」については、詳しいことはあまりよくわかりません。
かつて川島織物が一時期かかわったことがある…という記述を
どこかで読んだ気がするのですが、これまたあやふや…。
いずれにしても、元々国内産ではなく中国で織られたもの、盛んに作られ日本に運ばれたのは、
第一次世界大戦後、大正から昭和初期にかけて…このくらいで知ってることの限度です。
途中で「満州国」になりましたからねぇ、一時は「日本の一部」で国内生産ってことだったわけですね。
この「金陵」の黒繻子はたいへん質がよく、元々黒い生地は「その黒さ」が命ですが、
「如源」はカラスの濡れ羽色…で、いい黒だったそうです。今もいい黒です。
また、同じペンテックスの帯でも、そのひび割れとか、生地が痛むとか、
そういうダメージがほかのものよりいいように思います。
一番新しいものでも80年は経っているでしょうから、この帯もそうなのだと思います。
こういう帯の図柄は当然プロが描いたものが多いと思われますが、
たまーに「自作」であろうと思われるものに出会います。
ものすごくかわいくないネコとか、寸詰まりで朝顔のようなユリとか…。
これは下に「M.Y」とイニシャルが入っています。画家さんのイニシャルでしょうか。
「如源の帯」ということで、当時でも高級品、着物もそれなりということになります。
華やかなお召しとか、錦紗ちりめんとかに締めておられたのでしょうか。
折りしわはありますが、締めこんだシワはなく、前帯のところに「ポケット」があります。
中はさすがに裏地が黄変していますが、その奥を覗くと、
芯地の状態もよく、きちんと保管されていたものと分かります。
どうやって戦火をくぐったのでしょう。持ち主の思いがしのばれます。
この帯はお返ししよう…と思っています。
アンティークとしての価値もありますし(お金のことではなく)
ここまで状態よく残っているのはめずらしいですし。
きっととてもお気に入りだったと思うのです…。
ほかに男ものも一緒に入って織りました。これまた良品です。
おとーさんやだんなさまに着せたい方、ご連絡ください。
実は左手首をちと痛めました。骨折ではありませんが、
今親指と人差し指をかばっています…ので本日「ひらがな片手打ち」…。
一生懸命ローマ字入力やってるのに~~。まだ先は長い…。
溶けるものを「染料」といいます。
実は、イマドキのペンテックスと昔のペンテックスは、どう違うのかと思いまして
検索してみたら、検索ページのてっぺんに「もしかしてペンタックス?」…そりゃカメラ…。
結局、アンティーク帯の記事しかみつかりませんでした。
したがってペンテックスの詳細は分かりませんが、要するに布に手描きできるもの、です。
この「ペンテックスの帯」は一時期はやりまして、花とか鳥、帆船柄などが多いようです。
この帯はご覧のとおりのバラですが、ペンテックス特有の「ひび割れ」があります。
本当は「ダメージ」ですし、帯によっては生地までいっしょに割れてしまっているようなものもありますが、
ほどよく入った?ひびは、けっこう味があって、アンティークとして販売もされています。
この帯は「ひび割れ」までも柄のうち…とでもいえそうな、いい感じになっていると思いますが…。
バラの部分アップです。
こういう帯のもうひとつの「弱み」は、繻子であること。
繻子は摩擦に弱いので、せっかく絵がきれいに残っていても、
帯のふちとか、お太鼓の三角に折れる山部分とか、
たれのはじっことかに、擦り切れが起きていることが多いのです。
また布自体が弱っていると、見た目はなんともないのに、
持ち上げたら自分の重みで裂ける…なんてこともあります。
ちょっとあれこれネットで探してみましたら、ペンテックスより刺繍帯が多かったのですが、
8割くらいが「スレあり」で、角が切れていたり、帯のふちが切れていたり、
中には「締めたら中に入るところに裂けアリ」なんてのもあります。
繻子であるが故のダメージですね。
この帯はそれが全くといっていいほどありません。完品といってもいいと思います。
前も裏表で別柄です。
黒繻子の帯とか、繰り回しで、裏側だけ黒繻子が使われたりしている場合、
帯の端にだいたい「名前」が織り出してあります。(ないものももちろんあります)
こちらはこんなに大きくしかもドハデに…。
「源如」ですが、右から読みますので「如源」です。
真っ赤なマークは「金陵」、その右には縦二行で「認明隆泰 如源鶴素」
実は「黒繻子」の有名ブランドです。
ただ私は「如源」については、詳しいことはあまりよくわかりません。
かつて川島織物が一時期かかわったことがある…という記述を
どこかで読んだ気がするのですが、これまたあやふや…。
いずれにしても、元々国内産ではなく中国で織られたもの、盛んに作られ日本に運ばれたのは、
第一次世界大戦後、大正から昭和初期にかけて…このくらいで知ってることの限度です。
途中で「満州国」になりましたからねぇ、一時は「日本の一部」で国内生産ってことだったわけですね。
この「金陵」の黒繻子はたいへん質がよく、元々黒い生地は「その黒さ」が命ですが、
「如源」はカラスの濡れ羽色…で、いい黒だったそうです。今もいい黒です。
また、同じペンテックスの帯でも、そのひび割れとか、生地が痛むとか、
そういうダメージがほかのものよりいいように思います。
一番新しいものでも80年は経っているでしょうから、この帯もそうなのだと思います。
こういう帯の図柄は当然プロが描いたものが多いと思われますが、
たまーに「自作」であろうと思われるものに出会います。
ものすごくかわいくないネコとか、寸詰まりで朝顔のようなユリとか…。
これは下に「M.Y」とイニシャルが入っています。画家さんのイニシャルでしょうか。
「如源の帯」ということで、当時でも高級品、着物もそれなりということになります。
華やかなお召しとか、錦紗ちりめんとかに締めておられたのでしょうか。
折りしわはありますが、締めこんだシワはなく、前帯のところに「ポケット」があります。
中はさすがに裏地が黄変していますが、その奥を覗くと、
芯地の状態もよく、きちんと保管されていたものと分かります。
どうやって戦火をくぐったのでしょう。持ち主の思いがしのばれます。
この帯はお返ししよう…と思っています。
アンティークとしての価値もありますし(お金のことではなく)
ここまで状態よく残っているのはめずらしいですし。
きっととてもお気に入りだったと思うのです…。
ほかに男ものも一緒に入って織りました。これまた良品です。
おとーさんやだんなさまに着せたい方、ご連絡ください。
実は左手首をちと痛めました。骨折ではありませんが、
今親指と人差し指をかばっています…ので本日「ひらがな片手打ち」…。
一生懸命ローマ字入力やってるのに~~。まだ先は長い…。
…こんなので季節感はいやだ~!と思います。
手首指先は肘痛にきますから、おだいじにされてください。
のですが、油絵のようですね。
こんな風に描ける手があったら、先日の
帯にでも絵を描きたいと思います。
あらっ不自由ですね。
無理せず早く治してくださいね。
お大事に・・・
不便ですよね、、、、
もしも怪我なさったのなら治るまでどうかお大事に。
ペンデックスって初めて聞きました。
なんかに似てるなと思ったら、フレスコ画に似てるんですよね。
まるでわざとそういう効果を狙ったみたいですね。
素敵です^^
ちょっとシンと痛んだりすると
「あっ冷えた」…ほんとに、こんな季節感
いりませんねぇ。
実際自分で描いたというのも多いみたいです。
失敗は怖いけど、描いてみたいですね。
指の傷みはだいぶラクになりましたが、
手首の痛みがまた残っています。
シップで包帯すると、水仕事面倒だし、
ほんとに厄介ですね。
動かせないほど痛くはないけど…という
中途ハンパな痛みで、かえってわずらわしいですね。
保存のいいものは、ヒビがないものもあるんですが、
かえってちょっとヒビがあった方が、
フレスコ画と同じで、味があるように思います。