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時間を見つつ、何日かかるかと思いつつ書いてましたー。
写真は、さっきドタバタで写したもの、なにしろあちこちモノがあったり、
ヘタに置いておくと「ジャマ」といわれるため、隙間をねらってチャチャっとやりました。
よってあちこちボロボロですみません。ゆかたは今回のお片付けで発掘…15年くらい前のもの。
袖のところに茶ジミ発見して落ち込んでます。しわしわだし、一度洗います。
さて、毎年ゆかたの時期になると話題になる「着方」。
べにお様のブログで、ご本人が出会われたあまりにユニークな姿(イラスト)に大爆笑させていただきました。
ちょっと前の記事ですが、リンクのお許しをいただいておりますので、どうぞこちらを覧ください。
べにお様、ありがとうございます。思い出しては吹いてます。
つんつるてんやら、裾広がりやら…まぁイラストがお上手なもんだから、
実物写真よりインパクトあります。この目で見たかったぁ。
いや、笑ってる場合ではないのですが、とりあえず「ゆかたの丈」。
今は、着物の知識そのものが「気になったらあとから頭に入れる知識」になっていますから、
着方だけでなく、何処の寸法が大事かとか、おはしょりの長さはどれくらいがいいかとか、
そういうことも「決まり」ではないけれど、ある、ということすら知られていません。
「経験」というものは、本人が意識しなくても、積み重ねることによって、
そこから得られる情報もまた広がりを持って積みかなっていきます。
生まれたときから「洋装」の中で暮らし、どっぷり洋装文化に身を置いていますから、
感覚も積み重ねも、洋風のものが多くを占めている…それを基準にその上にゆかたを載せるから、
実はバランスが悪いのだということに気付かない…。
とにかく着物の形をしたものを身にまとうことと、洋服にはない華やかな色柄のどれを選ぶか。
楽しみも基準もそれなんですね。
今の時期のブログを拝見すると、着付けの時のガッカリやビックリのお話がよくあります。
ちゃんとおはしょりをして着せたのに帯の下に押し込んでしまう…
出して整えると「これはなければいけないのか」と聞かれた、とか。
帯の下にピロピロとでているものは邪魔だからしまっちゃえ…ですね。おぉ・まい・ごっどぉ…です。
今はゆかたは「つるし」を買うのが普通です。
そうするとおおざっぱなサイズ合わせで買う…ということになります。
着物は洋服よりはサイズに融通がききますが、それはウエストなどのサイズが洋服より細かくない、
ということであって、逆にここだけは合わないと…というところもあります。それが身丈と裄です。
身丈、つまり着物のタテの長さですが「身丈」は「背身丈」と「肩身丈」があります。
背の方は、首の後ろのぐりぐりから裾まで、肩の方は肩山から裾まで。
背のほうが繰り越し分下に下がるので、肩からより3~4センチくらい短くなります。
(繰り越しの寸法にもよります)
ふつう「つるし」で売っている着物は、背身丈の方で、大まかな目安として「自分の身長くらい」と言われます。
つまり、自分の頭分がおはしょりになる…と考えればいいわけですが、
もう少し細かく言うと、自分の身長プラスマイナス5センチくらい、がいい範囲だと私は思っています。
もちろん着方によったり、その人の体形にもよるので、絶対こうです、とは言いきれませんが、
身長より10センチ短いと、おはしょりが出ないか出すのに苦労します。
つまり、つるしを買うときの目安は「このくらいの範囲なら、着方で調整できる範囲」を選ぶことです。
ネットで見ると「サイズフリー」では適応身長153~169…なんて書いてあります。
16センチも差がある…頭一つ分に近いですよ。ちょっと細かいと、あるサイトでは
Sサイズで身長145~155、(適応ってことですね)このゆかたの身丈が158、
Fサイズが156~165で、身丈が165、
また別のところでは「Fサイズ」で、身丈は165、適応が160~170。
最近の背の高さに合わせてTLサイズが166~172で、身丈170、
そしてちょっとふくよかタイプでしょうかLLというサイズは156~165で、身丈は168。
全部見たわけではありませんが、あまりにおおざっぱ。
まぁ価格を下げるには、細かくサイズ設定するよりは「とりあえずこれなら何とか着られる」範囲で、
大量生産することになるのでしょう。
もう一つの問題は、着る側が細かい知識がないために、「着られるというのだから大丈夫」で買ってしまって、
おはしょりが出なかったり、長すぎたりになってしまう。
売る側は「アナタは身長○○㎝ですから、これを着るときは、腰ひもの位置を調整して…」なんてことは言わない。
そして問題は「それは別に気にしなくていいのだ」という感覚?
それが「おはしょりって、なけりゃいけないの?」になるのでしょうね。
おはしょりはせいぜい人差し指1本分の長さが限度(その人の指の長さにもよりますが)。
まぁ7センチ前後というところで、10センチになると「長い」と感じますし、5センチくらいだと短い、と感じます。
またおはしょりがないと、なんとなく、しまりがないように見えたり、違和感があります。
ちょっと実験してみました。インチキ操作でおはしょりの長さをかえてあります。
まず私サイズ、つまり私の人差し指1本分のおはしょり…のつもりが、
んー上から目線でやったので失敗、ちと長めですね。もう気持ち短いです。
長め10センチ以上。
短め3センチくらい?
比べてみると「見栄え」ってのがあるのがわかると思います。
つまり…おはしょりは「なくてもいい、あればいい」というものではないんですね。
長いとか短いというのは、着物を着慣れたり見慣れたりしているなら自然と身に付く「感覚」です。
たとえばスーツ姿の男性ののネクタイが、10センチくらいしかさがってなかったら
「なにあれ、みじかっ!」と思うでしょう。それと同じ感覚です。
ゆかたも着つけてもらう場合は、着つける人が次々くるお客さんをこなすには、
いちいち「これは身丈が長いから」…と、やってはくれないのでしょうね。
とりあえず「着せる」ところまで。だから妙におはしょりが長かったり短かったりする…。
身丈というのは「着姿」に影響するものです。
洋服のSMLの感覚でしか選べない…しかも製造元でいろいろ違う…初心者には不親切だと思います。
まぁ元々は、ゆかたも着物も「つるし」で買うものではありませんでした。
そして誰かのお下がりや古着の場合は「直して」着るもの、だったわけです。
着物離れと同時に、和裁のちょっとした技(身巾を出すとか、裄を出すとか)も、伝わりませんでした。
そうなると、売るためには価格を洋服感覚で安く買えるレベルであることと、
頼んで仕立てあがってくるまで何日もかかるよりも、パッと行って、さっと「できあがり」を買える…
という事がメインになってしまっていれば、当然「おおざっぱ」はしかたのないこと…になりますね。
せめて、作る側がある程度の基準をきちんと決めるとか、
もう少しきめ細かくサイズわけするとか、そういう工夫があるといいかなと思うのですが。
もうひとつ「合っているほうがいい」のが「裄丈」です。
ゆかたは開放的なカジュアル着ですから、多少短めでも違和感はありませんが、
たまに「つんつるてん」がはっきり見て取れる人もいます。
あれは見ている方が、なんといいますかか「みっともない」の前に「かわいそ」と思ってしまいます。
実は「腕」の長さというのはかなり個人差があります。
同じ身長なのに、腕の長さが違うわけですから、せっかく身丈があっても裄が…なんてこともあります。
まず、ゆかたを買いに行く前に、自分のサイズを知っておくことですね。
洋装では、身頃と袖は別々にはかりますから、肩幅と袖丈になりますが、
このとき、必ず腕は体側に下げた状態で測ります。
着物の「裄」は、腕を横に水平に伸ばして、首の後ろのぐりぐりから手首までです。
実際に仕立てるときの寸法は、つんつるてんをさけるために少しプラスされます。
そして着物の場合の袖丈は「袂」の長さになり、洋装の「袖丈」の腕の長さに当たるところは「袖幅」になります。
それも間違いやすいですね。
ちょっと話がそれますが、呉服屋の奥さんが、若い人で着物を作ると『袖が短い』と言う人がいる、
こっちは袖丈のことだと思って話していると、そうではなくて袖幅のこと。
『手を下げると手首がむき出しになるのが嫌だ』というのだそうです。
それでいいのだといっても、手首が隠れないといやだというので、わざわざ裄を伸ばして、
手をさけだときに手の甲に袖がかかるくらいにしたのだとか。
これもまた洋服の感覚なんですね。
洋装でのサイズが、肩幅と袖丈(手首までの長さ)なのは、体の凹凸に合わせて作るため。
元々ヒトは普通に立っているときは、両手をだらりと下にさげているものです。
洋服は、その全体の形に合わせてつくるから、スーツなどのようなきっちりしたものは、
腕だけでもまっすぐ「きをつけ」状態ではなく、ややヒジがまがった状態に袖を作ります。
着物はその点大雑把なわけですが、ひとつ言えるのは、着物には袂がありますから、
実は着て腕をおろしたとき手首が出る長さというのは、いろいろな動作のときに、
袖全体が、動きのジャマになりにくいのです。
仮に何かを取ろうとして手を前に出すなどのとき、手の甲まで袖口があったらジャマになります。
ただ、裄が長い分においては、つんつるてんよりは見た目はマシです。
つるしのゆかたを、一度にたくさん見たことはありませんが、身丈・裄丈・袖丈くらいは
タグなどに書いてあると思います。まず「マイ・サイズ」をちゃんと覚えておいて、
色柄も大事だけど、寸法もできるだけ「着姿がきれいになるように」、選んでほしいものです。
お端折りの長さで見た目が随分変わり
ますね。
やっぱり見慣れている寸法がいいですね。
今こういう柄がなかなかありません。
私もバタバタ着て、いつもと違ってしまうと、
気になってしまうほうです。
見慣れた寸法は、逆に目立たないものなのですよね。
帯もいい色ですね。
今年、祖母に習いながら縫った浴衣を出してきて着ていますが、先日測ってみたら身丈が身長-10cm強でした。
代わりに、後ろ幅が少し広めで30cm強、今は腰回りが増えたし、帯も低く締めるのでお端折りが短めになりますが、作った当時は丁度よかったんだろうなと思います。
身長を言ったくらいで特に測った覚えはないんですが、何をどう見て祖母が寸法を決めたのか、不思議です。
祖母のお下がりもあって、こちらは身丈が身長-2cmくらいで前幅・後ろ幅は狭い目ですが、多分このままで着られるということで、やはり少しお端折りが短くなってますが、今もそのままで着られます。
なかなか不思議です。
これは先輩と呼ぶ方が「これがいいよ」と、
もってきてくださったもの。
今まできたことのないタイプでしたが、
着映えのスル柄だわと…。
このころからすでに紺白は減ってました。
通常とびぬけて背が高いとか腕が長いとか以外は、
だいたい女並でつくりますから、
身長だけと、あとは見た目で判断なさったのでしょうね。
胸や背中の肉のつき具合でも、長さはかわりますから
大雑把でいて、微妙なものなのですね。