トップ写真は私の使っている指ぬきと握りバサミ。
今、過去記事も書き直して…などと考えていまして、
あれこれ基本的なものをまとめてみようと、ぼちぼちやっています。
それで「縫う」という一番の基本について…と考え、
とりあえず最近の本を探してみました。いわゆる「お裁縫の基本」の本です。
まだ買っていませんが、試し読みができたりしましたのでいろいろ覗いてみました。
そしてあれれ?…とと思ったのが、どの本にも「最初に用意するもの」の中に、
指ぬきが入っていないことでした。
確か以前「今の学校では、指ぬきを使う縫い方は教えない」と聞いたことがあります。
私などからすれば「指ぬき使わないで、どうやって縫うの?」なのですが、
使わなくても縫えるから…いやそうじゃなくて安全のためと、縫いやすくするため、
使った方がいい、と思うのですけれど。
調べてみたら、市販の裁縫ビギナーズセット、みたいなものには、ちゃんと指ぬきが
はいっているんですけどねぇ。(画像お借りしました)
もちろん、縫うものや、どんな作業かによっても、使う指ぬきの形も、
どの指に使うかは違ってきます。ただ、ごく普通にボタンつけたりするだけでも、
指ぬきはあった方が…慣れてしまえばすぐにわかることなんですが。
ちなみによくあるタイプの指ぬき。
私は革製のものを長く使ってきました。革製はしなやかなので指の内側も気にならないのですが、
使い古してくると糸(写真では黒いゴムみたいになってますが)が切れたり、
糸を通す穴が切れてしまったりします。革の部分も長く使うと、いつも針の頭が当たるところに
穴が開いて、さらには下敷きのセルも割れて、一度おもいっきり針の頭を指に刺しました。
いつもチェックしなくちゃね。最近はこれと金属のもの、使い分けてます。
金属製のもの、上の写真のものは指の内側に回るところがつながっていないので、
いわゆるフリーサイズ。指に合わせて詰めたり広げたり。
もうひとつトップ写真のもの、ぐるりと金属の「指輪型」とでもいうタイプ。
太さが決まっているので、実は3種類持っていて使い分け。
指がむくんできつかったり、今は中指のこの位置で止めたい…なんていう、
自分なりの使い勝手に合わせての使い分けです。
指ぬきを使わずに縫っている方にしてみれば、ジャマなものになるのかもしれません。
思い出してみると、私は母から裁縫を習いましたから、
当たり前のように指ぬきをして始めました。
思えば、指ぬきをしてそこに針のお尻をうまくあてることがだいじで、
なかなかうまくあたらなかったり、すぐズレてしまって指を刺したり…
そんなことに苦労しながらやっていたように思います。
つまり、最初にやってしまわないと、あとからは覚えにくいのかなと思うのです。
洋装に慣れた私たちは、まだ幼児のころから、パジャマのボタンをとめることを始めますから、
いつの間にか、何歳からという自覚もなくボタン止めは当たり前にできるようになります。
箸を使う、紐を結ぶ、ハサミで紙を切るなど、みんな「こうするのよ」と
教えてもらいながら、腕をあげて?行くわけです。
今はあまり聞きませんが、左利きの矯正も子供のころからしたものです。
つまりは、早く始めればそれが当たり前になる、です。
針を持つ習慣の激減している今、どうせなら最初からやり直して「指ぬき」を使う縫い方を
覚えたほうが、便利ではないかと思っています。
絶対使わなければいけないというものではないのだと思いますし、
つかみ針という、指ぬきナシの縫い方もありますが、和裁では基本的に使います。
洋裁と違って「全部手縫い」、しかも長さのあるところを直線縫いしますから。
ということになれば「運針」は必須です。確かに、私も小物など縫う時は、
直線はミシンで、細かいところは手縫いでと、分けていますし、
ちょっとボタン一個つける…なんてときは、指ぬきナシの時もありますけれど、
どんな時でも指ぬきがあると、安心安全、と思っています。
着物を着るには、やっぱり半襟つけたり、ちょっと丈を直したり、
やっぱりお裁縫はできないよりできたほうがいいですね。
いずれ、ですが、お裁縫教室みたいな講座を作って、
ほんとに1から、雑巾1枚、ふきん1枚縫うところまで、ぐらいの内容で、
お道具揃えと一つずつの説明からしたいなと思っています。
こんなことを考えている私は、今風にいうなら「裁縫警察??」。
けーさつは市民を守るためにあるのだーっと思ってます。ははは。
それが今や、
針と糸はどこででも、それこそ100均でも手に入るけど、
指の太い私には、なかなかしっくりするサイズの指ぬきが見つからず、
財布の中に一個忍ばせてます(笑)
指ぬきを忘れて縫物を。。というときには、
あの頃(←つい数年前の話ですがw)どうやって縫ってたのかな~?
と思って思い出そうとしても、なかなか思い出せません('◇')ゞ
習慣って恐ろしいものです(笑)
指ぬきのサイズって微妙ですよね。
あと2ミリ入ってほしいとか…。
同じサイズの中でもつくりによって微妙に違ったり。
自分で作る人もいるくらいです。
どうやって縫っていたのか…思い出して教えてー!
でも左利きの矯正(されました!)は慣れません。箸や文字を書くのは慣れましたが、他はほとんど左のままです。
もちろん針も! 家庭科は苦労しましたよ。母に教えてと言っても、右利きの母には悩んでいました。
英語の筆記体も今はならわないそうですが、学校のお勉強も昔と違うのですね。
指ぬきナシ、不思議ですよね、今の人のほうが器用なの?なんて。
私、実はちょっとだけ左利きのケがあるんです。
明治生まれの祖母は左利きで、矯正されたけれど、
結果的に右から縫って行って端っこの返し縫は左、
というとんでもない技をもっていたそうな。
母はそこまでいきませんでしたが、何かと左手が出る…。
私はさすがに祖母のマネはできませんが、でなくていいところで左手がでます。
ハサミも今は左利き用がありますが、昔は左利きの友人が困ってましたっけ。
裁縫とか編み物とか、なぜか右利き用しかテキストもありませんし、
ラル様もご苦労だったでしょう。
でも母がいつも言ってました。左利きは元々器用なんや、って。
学校の授業については、ほんとに何もわからなくなりました。
筆記体もやらない…ありゃ便利なのに。
年を感じることばかりです。
あ、私もお祖母様と同じく返し縫いは右手でやってました!
偶然母が見ていて「へぇ〜器用だね」とびっくりしていました。棒針の編み物は何度トライしてもダメでした😰
習って運針の練習の時からでした。
今や指ぬきが無いと縫えません。
指ぬきは皮で作っています。よほど固い物は
突き抜けたらと怖いですが。
娘も左利きそろばんは先生に左利きと言えず
右で入れて左で書いていました。筆で字を
書くのは書きにくいらしいです。
まぁそうでしたか。それはとてもすごいワザです!
編み物、今ならテキストをスキャンして反転させて…
などと、
いろいろな方法が考えられますが、元々左利き用の編み物の本って、ないのかなって、
時々思うんですよ。
ひっくりかえしゃいいじゃないか…とはいかないんですよね。
慣れればいいんでしょうけれど、私のいとこの一人も完全な左利きで、
親は洋裁師、なのに逆だからわからない…と、とうとう針を持ちませんでした。
まぁ母に言わせると「ありゃいいわけだ」でしたけど。
最初に苦労してしまえば…ですよね。
皮はほんとは指にもなじむので一番いいんですが、
一度ぶっつり刺してしまってからは怖くて…。
針さすと、ほんとにいつまでも痛いんですよね。
左利きで字を書くと、横書きの場合、自分の書いたものが見えにくいので、
書きづらいと聞きました。
よく外国の方で、左利きの方が、自分の書いたものが見えるように、
上の方から反対向きかと思うような、器用な書き方をしている方がいます。
文化によって、悩みも変わってくるのでしょうね。
とんぼさんのコメントで思い出しました!
7~8年前にアクリルたわしを作るときに製図の記号を確かめるため、毛糸メーカーのHPを見たら、何と左利き用の編み方の動画がありました。ビックリしました。
それだけ左利き→矯正しない方が多いのですね。
そうですか!やっぱりあるんですね。
元々外国では左利きの人が多いように思っていたので、
あっても不思議はないのにと思ってました。
左右の違いだけ、とは言い切れない細やかなことがありますものね。