元々の地が、クリームっぽいので写真ではそれほどめだたないのですが、
かなりしみや汚れがあります。
古いもの、と覚悟してしめられれば…というところでしょう。
やっかいなことに「引き抜き柄」です。
引き抜きというと、たいがいは全通の袋か昼夜なのですが、
これは最初から名古屋です。長さは340、ん~~私にはしめづらいかなー。
なんていろいろ言っても、とにかくちと汚い…残念ですが。
こういう柄、もうないんですよね。
ちと柄アップ、駕籠と鋏箱。紅葉や菊がありますからから季節は秋、ですね。
どこか街道沿いのお店でしょうか。
看板はでていませんが、縄のれんですから「お休み処」でしょうかねぇ。
鋏箱は、ある程度の身分の侍が旅をするときにはつれて歩きました。
店の中では、湯治にでも出かける様子の大店の主人が駕籠に疲れた女房と
上座のほうには旅姿の侍が、ともにお茶なんぞすすっているのかもしれません。
駕籠は町駕籠、一番簡素なものですね。ちなみに大名が乗るような、
引き戸の付いた駕籠は「乗り物」と呼びました。
駕籠はタクシーのような感覚で使われますが、どちらかというと早さではなく
「ラクだから」と使われるもの、だから老人とか女性が使ったようです。
駕籠というのは揺れますから、できるだけ揺れを少なく、
乗り手が酔わないように進むのがうまい駕籠や、といわれたようで、
あの「エッホエッホ」という掛け声も、それいけやれいけの掛け声ではなく
動きをあわせて上下動を少なくするために役立ったとか。
そんな具合ですから、早さも歩くよりちと早い程度、です。
まぁ渋滞も信号もありませんでしたから、
立ち止まることはなかったでしょうけれど、
実際には急ぐときは自分で走ったほうが速かったんですね。
早駕籠というのは文字通り「速さ」がウリですから、こりゃすごかったようです。
ただし、早駕籠は「武家」専門。一丁の駕籠に最低でも4人、
それ以上の担ぎ手と、途中で何かあったときの交代要員、
これで決められた宿場までを駆け抜けました。
乗るほうも命がけです。なんたってコレばかりは「揺れはがまん」でしたから。
有名なのは、赤穂事件で江戸から大石内蔵助に送られた早駕籠。
600キロくらいを4日半で行ったそうです。
鋏箱は、別に鋏が入っているわけではなく「衣装や日用具」を入れたもの。
いまのスーツケースですね。たんすや長持ちのように棒を通す金具があり、
そこに担ぎ棒を通して担いだわけです。
この鋏箱は、大名行列などでは先頭を行ったので「先箱」とも言われました。
「鞠と殿様」の歌にでてきますね。♪金紋先箱供揃い…あれです。
ちなみに絵で言うと、これです。
江戸時代のヒトは、とにかくよく歩いたわけです。
たまに「なんで車輪のついた乗り物を使う概念がなかったんだろ」と
ハナシがでますが、江戸時代は武士といえども、
やたらと車のついたものと馬にはのれませんでした。
たとえば参勤交代などでも、馬に乗って行列などしていると、
「謀反・反逆」を疑われました。馬は「戦の道具」でしたから。
それでもいくらゆったりとはいえ、一日中駕籠に揺られるのは疲れるものです。
大名によっては、江戸の手前まで馬で行って、そこから駕籠に乗るなどして
「ゴマカシ」てました。
武家でさえそれですし、都(京)は元々「貴族以外はクルマも馬もダメ」。
庶民であっても、馬子に引かれる馬以外は乗れなかったのです。
荷車以外に牛馬を使うことを思いつかなかったのではなく、
実際には使えなかったのですね。
いよいよ秋の観光シーズンも近づいてきました。
今年はどこぞ山奥の露天風呂かなんかで、もみじなんぞ愛でてみたいものです。(ムリムリ)
かなりしみや汚れがあります。
古いもの、と覚悟してしめられれば…というところでしょう。
やっかいなことに「引き抜き柄」です。
引き抜きというと、たいがいは全通の袋か昼夜なのですが、
これは最初から名古屋です。長さは340、ん~~私にはしめづらいかなー。
なんていろいろ言っても、とにかくちと汚い…残念ですが。
こういう柄、もうないんですよね。
ちと柄アップ、駕籠と鋏箱。紅葉や菊がありますからから季節は秋、ですね。
どこか街道沿いのお店でしょうか。
看板はでていませんが、縄のれんですから「お休み処」でしょうかねぇ。
鋏箱は、ある程度の身分の侍が旅をするときにはつれて歩きました。
店の中では、湯治にでも出かける様子の大店の主人が駕籠に疲れた女房と
上座のほうには旅姿の侍が、ともにお茶なんぞすすっているのかもしれません。
駕籠は町駕籠、一番簡素なものですね。ちなみに大名が乗るような、
引き戸の付いた駕籠は「乗り物」と呼びました。
駕籠はタクシーのような感覚で使われますが、どちらかというと早さではなく
「ラクだから」と使われるもの、だから老人とか女性が使ったようです。
駕籠というのは揺れますから、できるだけ揺れを少なく、
乗り手が酔わないように進むのがうまい駕籠や、といわれたようで、
あの「エッホエッホ」という掛け声も、それいけやれいけの掛け声ではなく
動きをあわせて上下動を少なくするために役立ったとか。
そんな具合ですから、早さも歩くよりちと早い程度、です。
まぁ渋滞も信号もありませんでしたから、
立ち止まることはなかったでしょうけれど、
実際には急ぐときは自分で走ったほうが速かったんですね。
早駕籠というのは文字通り「速さ」がウリですから、こりゃすごかったようです。
ただし、早駕籠は「武家」専門。一丁の駕籠に最低でも4人、
それ以上の担ぎ手と、途中で何かあったときの交代要員、
これで決められた宿場までを駆け抜けました。
乗るほうも命がけです。なんたってコレばかりは「揺れはがまん」でしたから。
有名なのは、赤穂事件で江戸から大石内蔵助に送られた早駕籠。
600キロくらいを4日半で行ったそうです。
鋏箱は、別に鋏が入っているわけではなく「衣装や日用具」を入れたもの。
いまのスーツケースですね。たんすや長持ちのように棒を通す金具があり、
そこに担ぎ棒を通して担いだわけです。
この鋏箱は、大名行列などでは先頭を行ったので「先箱」とも言われました。
「鞠と殿様」の歌にでてきますね。♪金紋先箱供揃い…あれです。
ちなみに絵で言うと、これです。
江戸時代のヒトは、とにかくよく歩いたわけです。
たまに「なんで車輪のついた乗り物を使う概念がなかったんだろ」と
ハナシがでますが、江戸時代は武士といえども、
やたらと車のついたものと馬にはのれませんでした。
たとえば参勤交代などでも、馬に乗って行列などしていると、
「謀反・反逆」を疑われました。馬は「戦の道具」でしたから。
それでもいくらゆったりとはいえ、一日中駕籠に揺られるのは疲れるものです。
大名によっては、江戸の手前まで馬で行って、そこから駕籠に乗るなどして
「ゴマカシ」てました。
武家でさえそれですし、都(京)は元々「貴族以外はクルマも馬もダメ」。
庶民であっても、馬子に引かれる馬以外は乗れなかったのです。
荷車以外に牛馬を使うことを思いつかなかったのではなく、
実際には使えなかったのですね。
いよいよ秋の観光シーズンも近づいてきました。
今年はどこぞ山奥の露天風呂かなんかで、もみじなんぞ愛でてみたいものです。(ムリムリ)
なんだか周囲もまんまるい時間が流れているようで
たしかに、あまり見かけない柄ですね。
紅葉を見ながら露天風呂…あこがれです。
(ムリムリ2)
名古屋帯で引き抜き結びですか・・・
着付けを頼まれたらお手上げかも
しれません。
でも、いまどきはこういうのが無い
ですから貴重ですね。
ゆったり時間が流れている感じですね。
のーんびり…なんてことが、
なかなかない暮らし、ムリムリでも
いつかきっと、って思っていましょう。
陽花様
ほんとにこれでうまく柄を出すには…と、
自分のぶっとい胴まわりを見ながら
首傾げました。試す気にもなれない?!
こういう柄、作ってほしいですねぇ。
90は胴回り分の帯長さ。2周り分です。
60が手の長さ。
100がお太鼓の長さです。
引き抜きして角出しのように手を結ぶことはせず、
手を現代のお太鼓結びのように入れて、
帯締めで押さえて完成!
あ、もちろん枕と帯揚げをして、
形を整えますが、現代物のように
枕と帯揚げ、帯締めで固定しているわけではないので
枕の固定はゆるめでも壊れません。
きっととんぼさんでも引き抜き太鼓なら
さほど苦労せずに締められると思いますよ。
私が持っている古い帯はさらに胴一回り分の長さでした。
両面同じになっているのでしょうか。
タレにも模様が出ていますからね。
きれいなところを取って
裏は無地の似合う色の布にすると
タレに無地が出て、きれいなところだけ使って
(きれいなところが続いて無いと困りますが)
使いやすくなりませんか?
長さ的には、お太鼓の形になっているところを
工夫すれば、しめられないことはないんですが
残念なことに、ほんとに「なんでここに」
というところに目立つシミや汚れがあります。
引き抜き柄で、全部に柄はありますが、
柄は一方づけです。
最初は全通の作り替えかと思ったのですが、
届いてみたら、最初からの名古屋でした。
どうひっくり返しても…です。
はめ込みとか、そういう使い方になりますね。
残念ですね。
ストーリーがあって
とてもすてきな絵柄ですね。
やっぱり茶店かな。
帯留めにお団子など・・・(おいおい)。
早籠・・・酔いそうですね(汗)。
とんぼさんのお話はおもしろい!
この手の柄は大好きなので、入札しようかどうかかなり迷ったのですが、他に「必要だわ」と思う物があって諦めました。
(緊縮財政ではないのか?という天の声が聞こえてきたりもしていますが・・・・だははは)
ああ、とんぼさんと競り合いにならなくて良かった!!
これもまた、絵の良い柄ですよねぇ。
布が良いから絵も映えるんだと思います。
汚れも、きっと元の持ち主さんが好きで好きで愛用していた結果なのでしょうね。
じっくり見ると、どこまでが汚れなんだか、
くすみなんだか…残念です。
締められたら「帯止めお団子」グーですー!
早駕籠は、乗るほうも担ぐほうも、
腰を痛めたりしたそうですよ。
舌をかまないように、懐紙や手ぬぐいを
しつかりくわえて乗ったそうです。
新幹線、ありがたやー!
りら様
おお、そうでしたか。
競り合うつもりもなく、ひたすら
オネガイ、これでおちてぇ~~と
祈っておりましたがな。
かなり締めていた感じです。
好きだったんでしょうねぇ。
その人の思いも一緒に大切にしませんとね。