ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

母の手作りバッグ

2012-01-31 14:59:45 | 着物・古布

 

いつも実家へ行っても、二階は換気や戸締りだけで、あまり「物」をみないのですが、

今日は思いついて、奥の方にあった大きなダンボール箱を開けてみました。

それには、母が長年作りためたバッグがいろいろ入っていました。

トップの写真は、母のお気に入りで「フットボール・バッグ」とか、呼んでいたと思います。

たしかにそんなカタチです。大きさはペタンコにして測ると、幅50センチくらいあります。

絣木綿はたぶん骨董市でみつけたもの。京都に里帰りするときに、これを持っていってた記憶があります。

中袋は赤木綿…なのですが、どうやらポケット分は生地が足りなかったらしく、少し地味な赤紫の木綿です。

底をしっかりさせるために、持ち手用の綿テープを並べて縫い付けてあるところがアイデア…?

 

            

 

これも木綿のバッグ、底は細い長方形ですが上は巾着スタイルというもの。

ホンモノ「藍染」ではなさそうです。これは使っているのを見たことがありません。

 

      

 

こちらは、無地のシーチングとプリントのコラボ。

これは大中小と、大きさ変えて、いったいいくつ作ったことやら。私も大小もらいました。

母は作ってもみんなヒトにあげてしまうので、残っているのは自分のお気に入りだけ。

このボディの色も母の好きな色です。

私にくれたのは無地部分が黒で、プリントが黄色の花柄…「おまえトラ年やし」…って。

 

      

 

そしてこれが、母はうんざりガオでしたが、当時の大ヒットのバッグ。

さいころバッグと言うそうです。わたしももちろん3個くらいもらいました。

 

      

 

これはほんとによく使いました。底がこんなで、一辺が19センチの正方形です。

 

      

 

上はこうなってます。バッグをおつくりになる方でしたら、これですぐお分かりかと思います。

 

      

 

ペタンコにたたむとこんなで…

 

      

 

目一杯入れるとこんな…こぶりですが、ためしに500mlのポカリをいれてみたら、

10本入りました。上に横向きに2本のりますから、1ダース運べますね。

 

         

 

これが近所のヒトに会うと作ってほしいといわれ、里帰り先で友人にあうと「ダレソレにあげたいから3個ほしい」とか、

都合30個くらい作ったんじゃないでしょうか。頼まれるとイヤとはいえない母でしたから、

しまいに「眼ぇつぶっても作れるわぁもぉ」と、ため息つきながらやってましたっけ。

私も実は「自分の好きな色柄」でほしかったのですが、言いそびれたうえ「あんたは見たら作り方わかるやろ」…。

そしてバッグの中に入っていたのがこちら。あらっ?これは私がブログで書いた「通帳いれ」…。

 

      

 

ちゃんとメモが入っていました。そういえばプレゼントしたんでした。7年前ですね。私の名前がかいてあります。

 

           

 

余談ですが、母は私が小さいとき、決して「ちゃん」をつけて呼びませんでした。

中学くらいになったとき、ふと気がついたんです。このごろ「ちゃん」がつくことがある。

その時は…なんか用事をいいつけるときだ…。洗濯物たたんで、とか、ちょっと買い物頼む、とか…。

ある日それを話したら「そんなことあらへん。自分の子供に『ちゃん』つけてどないすんねん。

親は呼び捨てて当然や!」と言ったのですが、その直後に「とんぼちゃん、お米といでんか」…。

「ほら言ったぁ!」…母の威厳は崩れ去りました。

 

最後にバッグの底から出てきたのは「アトマイザーと口紅」でした。ちゃんとケースが編んであります。

 

         

 

口紅の底にものすごく小さい字で「52.9.22」とありました。30年以上まえですねぇ。

思えば、母はいつもそばに「針仕事のちょっとした道具」と「編み針セット」を置いていました。

わずかな時間でも、テレビを横目で見ながらしょっちゅう手を動かしていましたっけ。

左の深緑色の毛糸は、息子の帽子とレッグウォーマーの残り糸です。

 

私のバッグ好きも、毛糸やハギレが捨てられないのも、みんな母から受け継いだものなのだなぁと、

つくづく思いますが、ちゃっちゃと作る気持ちってのは…はっはっは…遺伝ってむずかしいやねぇぇぇ。

 

というわけで、これからこのバッグ、使っていこうと思います。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2012-01-31 16:05:48
お母様は本当に器用な方、プロ技ですね。
とんぼ様も小物入れなど器用にされるから
やはりお母さん譲りなんですね。
それにしても物持ちのいいのとこまめに
メモをしておられるのには毎回感心します。
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Unknown (mako)
2012-01-31 19:05:38
はじめまして♪
素敵なお母様ですね。
お裁縫とお料理の上手なお母さんに
憧れます(笑)
こういうマメさは遺伝するのでしょうね。
私は両方とも全く駄目なので
いつも参考にさせていただいています。
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Unknown (とんぼ)
2012-02-01 14:22:51
陽花様

今更ながら「和裁」をならっておくべきだったと、
後悔しています。
ほんとに手仕事が好きなヒトでした。

メモ魔の両親のなかで、なぜ私だけが大雑把なんですかねぇ。ナゾです。
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こちらこそ (とんぼ)
2012-02-01 14:25:57
maco様

はじめまして、コメントありがとうございます。

母は料理はちょっと…でしたよ。これだけは私の方が上でした。
自分が食べることにはあまり興味がないってとこは、
似ましたねぇ。遺伝っておもしろいものですね。


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さいころバッグに…U+2665 (文太郎)
2015-01-06 06:07:51
趣味でバッグを作っています。
なかなか気に入った形が見つからなかったのですが、お母様のさいころバッグがとても気に入ってしまいました
差し支えなければ、詳しい使い方を教えて頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します
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Unknown (とんぼ)
2015-01-06 09:45:03
文太郎様

コメントありがとうございます。
このバッグの作り方を書いてあるノートがあるはずなので、
母の残したノートを見て見ます。
ありましたら、記事にしますので、少しお待ちください。
すみません。
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