いつも実家へ行っても、二階は換気や戸締りだけで、あまり「物」をみないのですが、
今日は思いついて、奥の方にあった大きなダンボール箱を開けてみました。
それには、母が長年作りためたバッグがいろいろ入っていました。
トップの写真は、母のお気に入りで「フットボール・バッグ」とか、呼んでいたと思います。
たしかにそんなカタチです。大きさはペタンコにして測ると、幅50センチくらいあります。
絣木綿はたぶん骨董市でみつけたもの。京都に里帰りするときに、これを持っていってた記憶があります。
中袋は赤木綿…なのですが、どうやらポケット分は生地が足りなかったらしく、少し地味な赤紫の木綿です。
底をしっかりさせるために、持ち手用の綿テープを並べて縫い付けてあるところがアイデア…?
これも木綿のバッグ、底は細い長方形ですが上は巾着スタイルというもの。
ホンモノ「藍染」ではなさそうです。これは使っているのを見たことがありません。
こちらは、無地のシーチングとプリントのコラボ。
これは大中小と、大きさ変えて、いったいいくつ作ったことやら。私も大小もらいました。
母は作ってもみんなヒトにあげてしまうので、残っているのは自分のお気に入りだけ。
このボディの色も母の好きな色です。
私にくれたのは無地部分が黒で、プリントが黄色の花柄…「おまえトラ年やし」…って。
そしてこれが、母はうんざりガオでしたが、当時の大ヒットのバッグ。
さいころバッグと言うそうです。わたしももちろん3個くらいもらいました。
これはほんとによく使いました。底がこんなで、一辺が19センチの正方形です。
上はこうなってます。バッグをおつくりになる方でしたら、これですぐお分かりかと思います。
ペタンコにたたむとこんなで…
目一杯入れるとこんな…こぶりですが、ためしに500mlのポカリをいれてみたら、
10本入りました。上に横向きに2本のりますから、1ダース運べますね。
これが近所のヒトに会うと作ってほしいといわれ、里帰り先で友人にあうと「ダレソレにあげたいから3個ほしい」とか、
都合30個くらい作ったんじゃないでしょうか。頼まれるとイヤとはいえない母でしたから、
しまいに「眼ぇつぶっても作れるわぁもぉ」と、ため息つきながらやってましたっけ。
私も実は「自分の好きな色柄」でほしかったのですが、言いそびれたうえ「あんたは見たら作り方わかるやろ」…。
そしてバッグの中に入っていたのがこちら。あらっ?これは私がブログで書いた「通帳いれ」…。
ちゃんとメモが入っていました。そういえばプレゼントしたんでした。7年前ですね。私の名前がかいてあります。
余談ですが、母は私が小さいとき、決して「ちゃん」をつけて呼びませんでした。
中学くらいになったとき、ふと気がついたんです。このごろ「ちゃん」がつくことがある。
その時は…なんか用事をいいつけるときだ…。洗濯物たたんで、とか、ちょっと買い物頼む、とか…。
ある日それを話したら「そんなことあらへん。自分の子供に『ちゃん』つけてどないすんねん。
親は呼び捨てて当然や!」と言ったのですが、その直後に「とんぼちゃん、お米といでんか」…。
「ほら言ったぁ!」…母の威厳は崩れ去りました。
最後にバッグの底から出てきたのは「アトマイザーと口紅」でした。ちゃんとケースが編んであります。
口紅の底にものすごく小さい字で「52.9.22」とありました。30年以上まえですねぇ。
思えば、母はいつもそばに「針仕事のちょっとした道具」と「編み針セット」を置いていました。
わずかな時間でも、テレビを横目で見ながらしょっちゅう手を動かしていましたっけ。
左の深緑色の毛糸は、息子の帽子とレッグウォーマーの残り糸です。
私のバッグ好きも、毛糸やハギレが捨てられないのも、みんな母から受け継いだものなのだなぁと、
つくづく思いますが、ちゃっちゃと作る気持ちってのは…はっはっは…遺伝ってむずかしいやねぇぇぇ。
というわけで、これからこのバッグ、使っていこうと思います。
とんぼ様も小物入れなど器用にされるから
やはりお母さん譲りなんですね。
それにしても物持ちのいいのとこまめに
メモをしておられるのには毎回感心します。
素敵なお母様ですね。
お裁縫とお料理の上手なお母さんに
憧れます(笑)
こういうマメさは遺伝するのでしょうね。
私は両方とも全く駄目なので
いつも参考にさせていただいています。
今更ながら「和裁」をならっておくべきだったと、
後悔しています。
ほんとに手仕事が好きなヒトでした。
メモ魔の両親のなかで、なぜ私だけが大雑把なんですかねぇ。ナゾです。
はじめまして、コメントありがとうございます。
母は料理はちょっと…でしたよ。これだけは私の方が上でした。
自分が食べることにはあまり興味がないってとこは、
似ましたねぇ。遺伝っておもしろいものですね。
なかなか気に入った形が見つからなかったのですが、お母様のさいころバッグがとても気に入ってしまいました
差し支えなければ、詳しい使い方を教えて頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します
コメントありがとうございます。
このバッグの作り方を書いてあるノートがあるはずなので、
母の残したノートを見て見ます。
ありましたら、記事にしますので、少しお待ちください。
すみません。