ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

箸袋の作り方

2014-01-06 18:59:43 | とんぼ手帖

 

先日の祝箸の「手製箸袋」の作り方です。

 

母が昔テレビでやったのを見て作ったらしいのですが、

肝心の作り方を残さず(母にしては珍しい…)、はいっていたメモには平成5年とありました。

向きを反対に作れば「不祝儀用」ということと、テレビで見て作れたんだけど、

みたいなことが書いてありましたので、しばらく経って出してきたけど作り方ないわ…だったのでしょう。

これ一つしかないので、広げてしまってわからなくなったら…という思いもあったのですが、

好奇心の方が勝ちました。やってみたら…カンタンでした。

 

用紙ですが、母はお菓子の包装紙、和歌の入った品のいいがらです。

たぶん小倉山荘?と思うのですが…。とりあえずそれを使っています。

まず、これは出来上がると全部「表」が出ますので、裏は白でも何でも大丈夫です。

大きさですが、母の残したものは、できあがりが23センチ×7センチくらい。かなり大きいです。

これを広げてみたところ、用紙の大きさは43センチ×26センチ。

こういうものですから、ゼッタイこの大きさ…ということではなく、ダイジなのは縦横の比率です。

縦が短くなれば、袋が短くなる…ということですね。

なので、今回は母のものをごく大雑把な数字に置き換えました。43の26を「45の25」とすると、

比率は9対5、ということになります。これで、A4のコピー用紙の縦はそのまま使って、

幅だけ狭くカットしました。だいたいですが、30センチ×16.5センチです。

ひとつ気をつけるのは、幅の4分の1がお箸の入る部分の幅になりますので、

お箸が入らないほど、狭くしないこと…ですね。

これでいってみます。先にお詫びですが、すぐ折れたりするのでハサミなどを重石にしています。

 

9対5の比率にカットした紙を縦4等分に折り目をつけます。

このとき、まず真ん中を折り、左右を真ん中に集めるようにしてあわせて折り目をつけます。

 

左の下を幅ひとつ分、中に向けて三角に折り、右の下は幅ひとつ分反対側に向けて折ります。

右の上は幅二つ分中に向けて三角に折ります。

裏表がわかりづらいので、表になる部分にざっと色をつけました。

 

雑な塗り方ですみません。ここから、左右を中に向けて折り、中心であわせます。

すみません、色塗りを間違えました。一番下の三角塗ってありますが、ここは裏です。

その右の小さい三角も裏です。この二箇所が裏が見えます。

 

更に、真ん中で右を左に乗せるようにして折ります。ここからは裏が出ないので色は塗りません。

下の三角は、元々三角に折ってある形に添って、写真のように後ろ側に向けて折ります。

 

ちょっと下の三角を広げましたが、下の三角を広げると当然正方形になります。

この正方形を、上に二つ分計って記しをつけます。

このとき、あとあと折り曲げるので、紙の厚さが出ますから、きっちりより少し余分に…

例えば3センチの正方形なら3cm1~2ミリとかです。(紙の厚さによります)

 

一番上の正方形の線で、折りあげます。

 

ここから額縁の作り方で、右にきっちり直角に折ります。

(わかりやすいように赤い印がついていますが、目安ですので書かないでください)

 

矢印の方向にぐるりとまきます。しっかり折りグセをつけてください。

 

幅を合わせて巻くと、最後の三角が残りますので、これを最初の角に差し込みます。

 

中は袋になっていますので、お箸はここに入ります。

 

これでできあがりです。大きさ比較です。

 

母のメモどおり、爪楊枝も入れてみました。

 

市販のものと並べてみるとこんな感じです。

 

少し袋の長さが短いですが、幅はこれくらいでもいいかと思います。

バランスの問題ですから、袋の丈を伸ばすなら最初を30センチではなく、

35センチくらいにして、幅をかえなければ、長い袋ができますね。

最終的には、どこも裏が出ませんから、染が裏まで抜けているような千代紙とかでも、

きれいなものができると思います。

白い紙で作って、例えばお花見ならピンクの和紙を花びらに見立てて貼るとか、

桃の節句や端午の節句なら、それらしく絵を描く、シールを貼るなどしたら、

楽しめるのではないかと思います。

クリスマスにお箸はイメージではないかもですが、プレゼントの包んであった紙などで作ったら

子供は喜ぶかもですね。

広げちゃったけど、元に戻すことができてほっとしている私です。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2014-01-07 16:36:34
古布遊び様

ぜひ、作ってみてください。
ほんとに「折るだけ」なので、らくです。
いろんな柄とかアイデアが使えるかと思います。
返信する
Unknown (古布遊び)
2014-01-07 07:19:17
作り方を載せてくださって感謝です。
先日の記事を読んで作ってみたいなあと思っていました。
さっそく試してみたいと思います~
折るだけというのがいいですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-07 01:36:00
じじ様

季節の柄の和紙とか、いいでしょうね。
白い和紙で作って、絵心あったら、
絵でも描きたいところです。
楽しんでください。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-07 01:34:54
陽花様

普通の割り箸でも、オシャレにできますよね。
子供さんなんか、アンパンマンのシールとか
貼ってあげたら、喜ぶと思います。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-07 01:32:35
天鼓様

まにあってよかったです。
基本がわかると、大きさや長さの
バリエーションを増やせますね。

どこも二枚仕立てになるので、母の作ったものも、
もともとの包装紙はそんなに厚くないのですが、
けっこうしっかりしています。
三が日、十分持つと思います。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-07 01:27:54
べにお様

すぐできますでしょる
これも折り紙のワザだと思いますが、
すごいですよね。今アレンジを考えています。
やってみてください。
返信する
Unknown (じじ)
2014-01-07 00:21:46
早速作ってみました。
可愛い紙とか和紙とかでつくって見ようかな。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (陽花)
2014-01-06 23:53:00
説明と写真を見ながら包装紙で折ってみました。
中心で付き合わせにして折り筋をつけてから
後にまわしてみました。
この折り方を覚えておけば割り箸もおしゃれに
なりますね。
いい事を教えて頂きました。
返信する
Unknown (天鼓)
2014-01-06 23:41:37
ありがとうございます!
検索してみたのですが、どうも底が抜けてる箸袋ばかりで…。
祝い箸を袋に戻してまた使う、という保存のための袋ではなく、装飾っぽい感じでした。

きれいな紙を探して作ると、いいですね。
できあがりの縦・横の寸法から、材料の紙のサイズが計算できそうです。
手近なチラシでやってみましたが、見ながら折るのは簡単、でも何回かやらないと覚えられそうにないです。
返信する
やってみたい! (べにお)
2014-01-06 20:54:54
丁寧なご説明をどうも有り難うございます。
うわ~、面白い!
これは是非、やってみたいです。会得したいワザですな(笑)。
こういうことがスルスルっとできるのって、素敵ですよねぇ。
返信する

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