昨日は時間に追われておりまして、改めて読み返しますとほんっと「説明不足」、
で、もう一回ちょっとだけ付け足して書きます。
写真は、昨日の「赤いお召し」です。前身ごろ部分のアップ。
画像の白地っぽいところは「疋田柄」のところ、
こちらがその部分のできるだけの「アップ」
細かく「織り」で柄が出されているのがお分かりいただけると思います。
昨日は、最近はお召しが少ない、と書いたのですが、
ちょっと言葉足らず…実際お召しは昔ほどではありませんが、
今でも「縞お召し」などはネットでも販売しているところを見つけられます。
今はほとんどないのはこういう金糸銀糸などで模様を織り出したもの、
つまり「縫い取りお召し」のことです。
お召しというのは「緯に強撚糸」を使った織物です。
先に糸を染めますから織りで柄が出ますが、今の大島紬のような、
細かい花柄とかそういった柄はほとんどなく、今は「縞・絣・格子」など。
昨日説明不足になってしまったのは、やたらと「重い」とか「固い」とか
そういう質について、それは「縫い取りお召し」のこと、なのです。
上に出てきました「縞お召し・絣お召し」などはそうではありません。
縦糸に撚りが強い糸を使っているために、シャリッとした感じ
ざらつき感があって、暑い時期などは「風通お召し」なんてのがあるくらいで、
軽くてシャツキリ、そしてちりめんのように身に添うしなやかさもあります。
今もあるのは、この「縞」とか「絣」が多いわけです。
ただ、この「お召し」に使われる強撚糸、「八丁糸」というのですが、
これの生産が限られているそうで、それで現代でもお召しは少ないのです。
呉服屋さんの話では、少ないというより「作れへんようになってきてる」と。
お召しで花柄などが入っているものは「紋お召し」と「縫い取りお召し」、
紋お召しは「紋綸子」のように、地模様として柄を織り出したもの。
「縫い取りお召し」は、縫い取り、つまり刺繍のように見えるくらい、
別の糸で柄を織り出したもの、柄の部分だけ別の糸を織り込んで、
柄が続く場合はずーっと糸を渡していくわけです。
つまり、柄が多ければ多いほど、細かければ細かいほど、
使う別糸が織り込まれていくわけで金糸や銀糸が多いとその分ズシリときますし
また「ハリ」もでてしまう…というわけです。
ほんとにまぁ、たいへんな説明不足で、すみませんでした。
ちなみに、4年ほど前でしたか京都西陣で「帯」を作っておられたところが、
着物も始めたということで「お召しの訪問着」を見せてくださいました。
茶系の落ち着いた色合いで、細かい柄が織り出されていましたが、
たいへんしなやかで軽く、美しいものでした。(お高かったですー)
お召しのお話しはこれくらいで、もうひとつこちら、
ちょっとかわいい柄ですが…これは「お召し」ではありません。
なんか子供の算数用教材のパッケージみたい?
これはポップ、カラフルでおなじみ「銘仙」です。
銘仙についての説明は、こちら と こちら の過去記事をご覧ください。
それにしても、なんとモダンながらでしょう。
前身ごろのアップがこちら、
積み木か折り紙の船が、水の流れにのってゆらゆらと進んでいくみたいです。
全体像はこちら。
カラフルな柄の部分が少ないので、帯や小物で幅広い年代OKですね。
しかし、着る人いるだろーか…私は着たいっ!
これ、古いものですが表地の状態は良好、しつけつきで着られた様子がなく、
水もまだ通ってないのではないかと思います。
ただ、八掛が「モス」でして、裾の部分に「穴もよう」…。
仕立て直して、年齢にあった八掛をつければ、十分着用可能。
難をいえば、まっすぐな縞ではないので、ちょっとヨレって見えるかなぁ?
柄も状態もよかったので、ちょっとお高い入手となりました。
これから詳細チェックです。
で、もう一回ちょっとだけ付け足して書きます。
写真は、昨日の「赤いお召し」です。前身ごろ部分のアップ。
画像の白地っぽいところは「疋田柄」のところ、
こちらがその部分のできるだけの「アップ」
細かく「織り」で柄が出されているのがお分かりいただけると思います。
昨日は、最近はお召しが少ない、と書いたのですが、
ちょっと言葉足らず…実際お召しは昔ほどではありませんが、
今でも「縞お召し」などはネットでも販売しているところを見つけられます。
今はほとんどないのはこういう金糸銀糸などで模様を織り出したもの、
つまり「縫い取りお召し」のことです。
お召しというのは「緯に強撚糸」を使った織物です。
先に糸を染めますから織りで柄が出ますが、今の大島紬のような、
細かい花柄とかそういった柄はほとんどなく、今は「縞・絣・格子」など。
昨日説明不足になってしまったのは、やたらと「重い」とか「固い」とか
そういう質について、それは「縫い取りお召し」のこと、なのです。
上に出てきました「縞お召し・絣お召し」などはそうではありません。
縦糸に撚りが強い糸を使っているために、シャリッとした感じ
ざらつき感があって、暑い時期などは「風通お召し」なんてのがあるくらいで、
軽くてシャツキリ、そしてちりめんのように身に添うしなやかさもあります。
今もあるのは、この「縞」とか「絣」が多いわけです。
ただ、この「お召し」に使われる強撚糸、「八丁糸」というのですが、
これの生産が限られているそうで、それで現代でもお召しは少ないのです。
呉服屋さんの話では、少ないというより「作れへんようになってきてる」と。
お召しで花柄などが入っているものは「紋お召し」と「縫い取りお召し」、
紋お召しは「紋綸子」のように、地模様として柄を織り出したもの。
「縫い取りお召し」は、縫い取り、つまり刺繍のように見えるくらい、
別の糸で柄を織り出したもの、柄の部分だけ別の糸を織り込んで、
柄が続く場合はずーっと糸を渡していくわけです。
つまり、柄が多ければ多いほど、細かければ細かいほど、
使う別糸が織り込まれていくわけで金糸や銀糸が多いとその分ズシリときますし
また「ハリ」もでてしまう…というわけです。
ほんとにまぁ、たいへんな説明不足で、すみませんでした。
ちなみに、4年ほど前でしたか京都西陣で「帯」を作っておられたところが、
着物も始めたということで「お召しの訪問着」を見せてくださいました。
茶系の落ち着いた色合いで、細かい柄が織り出されていましたが、
たいへんしなやかで軽く、美しいものでした。(お高かったですー)
お召しのお話しはこれくらいで、もうひとつこちら、
ちょっとかわいい柄ですが…これは「お召し」ではありません。
なんか子供の算数用教材のパッケージみたい?
これはポップ、カラフルでおなじみ「銘仙」です。
銘仙についての説明は、こちら と こちら の過去記事をご覧ください。
それにしても、なんとモダンながらでしょう。
前身ごろのアップがこちら、
積み木か折り紙の船が、水の流れにのってゆらゆらと進んでいくみたいです。
全体像はこちら。
カラフルな柄の部分が少ないので、帯や小物で幅広い年代OKですね。
しかし、着る人いるだろーか…私は着たいっ!
これ、古いものですが表地の状態は良好、しつけつきで着られた様子がなく、
水もまだ通ってないのではないかと思います。
ただ、八掛が「モス」でして、裾の部分に「穴もよう」…。
仕立て直して、年齢にあった八掛をつければ、十分着用可能。
難をいえば、まっすぐな縞ではないので、ちょっとヨレって見えるかなぁ?
柄も状態もよかったので、ちょっとお高い入手となりました。
これから詳細チェックです。
よ~く分かります。
こんなに凝ったお召しはめったに見られませんね。
私には到底無理ですが、何度見てもいいですね~。
軽く眩暈が・・・
この模様は 太く見えるか細く見えるか それなりか?
そこの所が大事な私です。
赤い訪問着のアップで生地の様子がよくわかりました。
いつも勉強になります。本当にありがとうございます!
そういえば、手元にその赤い道行きがありました!
でも、羽裏も可愛い柄で私にはちょっと似合わないかな~と思って、オークションへ出そうかな~と思っています。
。。。売れるかなぁ。
銘仙は一時期、私も熱中しましたが、やはりアンティークを堂々と着こなせるのは若者だなぁ~と、最近思い知らされて現代物へ移行しつつあります。
でも、ポップな柄で若い方で着物好きな方はたまらないのでは?
ほんとに凝りに凝ってますね。
どんな人が着たんでしょうね。
これ、こげ茶とか渋い紫だったら着たいですねぇ。
惠様
写真とっててもくらくらしましたよー。
眼がくらんで、やせてるも太ってるも
わからないかもしれません!
麻の葉様
説明不足ですみませんでした。
縫い取りお召しはたまにでますが、
ここまで柄の多いのはなかなかです。
青め猫様
若いとかなんとかではなく、
似合うかどうかだと思いますよ。
銘仙もハデなものばかりではなく、
渋い色目も柄行もありますよ。
若い人しか着られなかったら、親からばーちゃんから
もらったものをいつまでも着られません。
アンティークにもいろいろありますからね。
ブログへのコメント、ありがとうございました。
着物は、分からないことだらけで、お召しについても、とんぼさんの説明で、やっとなんとな~く理解出来たような気がします
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします
こちらこそ、ようこそおいでくださいました。
毎日まとまりもなく書いております。
何かお役にたつことがあれば幸いです。
こちらこそ、よろしくお願い致します。