ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

そろそろ決断を…?

2011-03-03 15:28:11 | 着物・古布

 

男物襦袢、以前ご紹介しておりますが、2008年に京都でみつけたものです。

よすぎてどうにもならない…?そりゃゼータクな悩みなんですが。

もうずっとそのままなので、そそろ決断しようかと。

地はうまくでていませんが、いわゆるチョコレート色。少し赤みのある茶色です。

すばらしい意匠なのですが、使い道がねぇ…。

そのまま女物の襦袢に仕立て直すのが一番いいと思うのですが、これ、見せたい柄、でしょう!

まぁ女物でしたら、袖の振りからわずかに見えますが、それだけじゃねぇと思ってしまうんです。

 

以前、男物襦袢を道中着に仕立て直しましたが、あの襦袢は、元々地が厚く、

表着にしてもまったく問題ないような素材でした。ちいさいけどこちら。

そのときはあっきものにしてもOKだーと思ったのですが、実際これほんとに襦袢地かしら、とおもうほど、

しっかりした生地です。

 

                

 

でもこの花札柄はやっぱり「襦袢地」、着物にはちょっと…です。

それになにより惜しいことに「褪せ・ヤケ」があります。

たぶんお気に入りだったのでしょう、背中部分が色が変わっています。

こんな感じ…光の反射ではなく、ほんとにこんな感じで色が違うんです。

 

        

 

帯、というアイデアはまず最初なんですが、やっぱりもう少し大きなものに…と欲が出る…。

買った当初は黒繻子の衿をかけて半天にしたら、粋だねぇ、と思ったのですが、やっぱそれかな。

これは無双なので、ほーらこんな袖裏の隠れたとこまで「花札」が…。

 

        

 

前なんか、こーんなに粋なんですよぉぉ。

 

              

 

解いてみれば、使えるところはかなりありそうです。ゼータクいわずに襦袢にしますかね。

本当はこのまんま「昭和前期の着物」として保存しておくほうがいいのかもしれませんが、

生地の弱りのようなダメージがないと、やっぱり使いたくなりますし、使ってあげたいと思うんです。

半天、いいですよねぇ…と、トイカケテミル??

 

それにしても、これを着ていたヒトって、どんなヒトだったのでしょうねぇ。

男物襦袢は、それこそ袖の振りすらありませんから、これを着ていても外からはまったく見えないわけです。

ほんとの「見えないオシャレ」ですよね。こういう心意気、好きですねぇ。

これ、実は3万超えたんです。ほしくてほしくて、でも当然そのときのお買い物の予算ははるかにオーバー…。

おとーさんごめんねぇと心のうちで謝りながら、カードで払ったのでした。ははは、もちろん本人には言ってまへんでぇ。

とくのも悩んで、3年出したり入れたりしてきましたが、結論出そうと思います。

さてぇナニになるかなぁ。 


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6 コメント

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秘してこそ花・・・・ (りら)
2011-03-03 15:54:16
札・・・・・

私、この柄で長襦袢って素敵だと思いますわ~!
ただし・・・・人前で袖引っ張り出して見せない!どんなにウズウズしても見せない!で欲しいとは思いますけど・・・・

それにしても、柄は勿論ですけど、いい艶のある生地ですねぇ。
画像だけで手触りが分かるようです。
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Unknown (とんぼ)
2011-03-03 16:05:40
りら様

そうなんですよ、そうやって着るなら
ゼッタイ見せない…それですよね。
なんかの拍子でちらっと振りから見えて、
誰かが「あれっ?今花札見えなかった?」なんて
オッシャレぇですねぇ。

これ、たぶんお金をかけたものだと思います。
薄くてもいい絹です。
今の薄さとは違いますねぇ。
絹も質そのものがおちてきているようで、
寂しい限りです。
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Unknown (concon)
2011-03-03 16:21:42
とんぼさんでもそうやって悩まれるんですね~。私は、母、義母、義祖母の着物を仕立て直しながら着始めたところですが、義母や義祖母のものはいいものは血縁者に行っているし、手元にあるのは毎日着ていたであろうと思われるもの。それでも布の善し悪しなどが私には分からないため、鋏入れるのは躊躇われます。しまっておくよりもと思って、ベッドカバーにしたいと何枚かはほどいて洗ったのですが、そのままです。
この襦袢は、私は今こういう色の帯が欲しいので、私なら帯にしたいです。でも、その前にやっぱり襦袢ですかね?
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Unknown (とんぼ)
2011-03-03 17:24:23
concon様

こういう色は、今の和服にはない色ですね。
なんでもそうですが、これにしよう、と決めてからも、
はさみをいれるには勇気がいりますねぇ。
いっそぼろぼろだったら、いいとこだけ切り出すんですが、
まだなんか着られそう…なんて思うと、もう手が鈍ります。


これは無双なので、まず解いて全部広げて、
呉服屋さんに、どことどこが使えそうか、尺をだしてみます。
うそつきと帯だったらできるかなとか、
すんごい欲張りなこと考えてます。
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Unknown (陽花)
2011-03-03 17:40:33
着物でいえば柄が合っていて
訪問着の柄付けのようですね。
気にいって買われたものは、
絶対コレに!と思っていても鋏を
入れるとなると後悔しないかどうか
迷いますよね。
最大限柄が生きるいい案が出ると
いいですね。

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Unknown (とんぼ)
2011-03-03 20:18:30
陽花様

そうなんです。とても贅沢な襦袢ですね。
このままでもいいじゃないかとか、何かに生かしたいとか
うろうろ行ったりきたり…。
はさみを入れるには勇気が要りますわ。
悩むものがいろいろあって…困ったものです。
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