写真は、ケープコート…というものでしたが、作りは「とんび」そっくりです。
おとといの昼間、腫れたホッペタに小さい保冷剤をのっけたまま、ぼ~~っと寝ておりまして、
ふと、このコートのことを思い出しました。二階の主人の部屋に洋服ダンスがあります。
私のものはタンスにいれるほどの服もないので、下の小さなクローゼットに下がっていますから、
すーっかり忘れていまして「いや、いくらなんでも捨てた気もする。焦げ茶の古いコート処分したとき一緒に。
いや、でもあれはとっておいたかな…」定まらぬ記憶に、とうとう起き出して、タンスを調べましたらありました。
一番はじっこにぶら下がってましたわ。出してみて「なんだ、やっぱとんびじゃーん」です。
とんびと同じ…と言うのはこんなかんじだから。袖を開けてみますと…ほらね。
正確にいいますと、インバネスの袖をとったもの…になりますかね。
女性用ですし、洋装ですから袖のクリが小さいですね。
これは…また「物持ちよすぎる」…と笑われますが、私が23~4歳くらいで着ていたもの。ほぼ40年熟成モノ?
オレンジみたいなハデな色を着たことがなかったので、ちょっと迷ったのですが、カタチが気に入って買いました。
私の買い物には、いつも割と文句の多い母が「ええやん」と言ってくれたことをよく覚えています。
そのあとで「下はグリーン着たらあかんで」といわれたことも。
「なんで?」と聞いたら「まんま、みかん逆さにしたように見えるやんか」と…。
言われてみれば…で、私はいつも「焦げ茶とベージュの細かい柄」の…えーと当時は「ビューティフル・パンツ」といいました。
下まで太くてひらひらするような、パンツですね、それか黒のパンツを合わせてましたっけ。
ところが…ですねぇ、これ、ワンシーズンで着なくなったんです。
なんでか…寒いんですよ、このコート。通勤に来ていましたから、朝も寒い時間に出勤、帰りは夜…。
コートの下は、そんなに着込めませんし、おしゃれ意識してセーターとかシャツとかでしたから、
このケープのひらひら部分、風スースーで、袖がないも同じ…ほんっと寒かったんです。
それでもすてられなくて…いまだにタンスにかかっていたというシロモノ…。
ためしに着てみましたところ、着られましたがきっつきつでした。
サイズは9号なんですけれど、昔のものって割りとピッタリ目ですよね。あっ、自分のお肉の量も増量してましたっけ。
とりあえずお福ちゃんに着物の上から着せ掛けましたが、着物でもいけますね。
ただ後ろの衿の部分と、帯のふくらみの余裕がありません。
真後ろから撮ったのでわかりにくいですが、抜いた衿分と帯のお太鼓分、妙にとんがって出っ張っています。
女性用のとんびを作るとしたら、この「衿を抜く」ことと「お太鼓」のことを考えた作りでないと、
引っ張れてしまいますね。男は着物も衿を抜かないしお太鼓もないから、洋装と同じでよかったんですね。
見ていて気がつきましたわ。
とんびはもっと長さもありますし、ケープ部分ももう少し長いです。
袖のクリは、着物用ならもう少し大きくなりますが、女性は身八つ口も開いていますし
袖にも「振り」があって、全開です。
男物の袖付けはどこも開いていませんから、たとえ風が入っても、そんなに寒くないと思うのですが、
女性は、あいたところから風が入るのではないかと、そう思っています。
マントを作りたいなー…と、保冷剤載せながら(またですか)アタマのなかで
いろいろ3D映像を考えてみたのですが、三日経ってもいまだまとまりません。
実はマントというのは、よくよく考えて作らないと、実際に着たときの「不便な点」というのがあります。
防寒着とはいっても、オシャレ重点で考えるなら、ひらひらするようなタイプでもいいですが、寒いです。
実際防寒着として、前もきっちり止める形だと、例えばバッグはマントの中に持つとか、肩にかけるとかになります。
その分外から見たシルエットは、そこだけ膨らみます。そして、例えばサイフやハンカチを出すとき…
めんどくさいですよ、ほんと。
母の持っていたのは、完全に防寒着でしたから、ひらひらしないきっちり釣鐘型、
前のウエスト辺り左右に切れ込みがあって、そこから手を出せるのですが、バッグは中ですから何かあるとたいへん。
そこで母は、それを着るときは、マフを使っておりました。
ちょっと絵に描いてみました。現物はまだ実家にあると思うのですが…。
正確な記憶ではありませんが、こんなのでした。
大きさ比率大間違いですみません。マフはちょうどマントから出た手が入る幅と大きさです。
浅いV字型なので、手の形に沿って使いやすいといってました。これ…どっかに入ってる!さがそっ!
どこでみつけてくるのやら、V字型のそれは、カッコよかったです。
そのマフのなかに、母は小銭いれとかハンカチを入れていました。
これで、毛皮モフモフのブーツをはいて、横浜から船橋まで、2時間かけてきてくれていたのですが、
横浜から総武線で、きっちり1時間、電車に乗ります。
「なんでイマドキの若いもんは、年寄りに席をゆずらへんねん」と、いつもいっておりましたが…。
確かに母は、見事に銀髪でしたけど…年寄り扱いしたらどなられそうなカッコですがな。
ちょっと試着したときに、オマエはやめておけ…と言ったのは、私の小さい体には似合わない、
もうひとつは「コケたら危ない」…それが、私も実は心配で…?
マントといっても変形で、袖口のあるタイプにしてみようかなと思っています。
いやー、アタマの中グルグルです。とりあえず、今年の冬に間に合わないことだけは確かです…。
まずは、このほっぺたの腫れと、かみあわせるとまだのこる痛みがすっきり治るまで、
もうちょっとおとなし~くしずかにしていることにします。
それにしてもしっかり保存されているのに
感心します。
マフなる言葉初めて聞きました。
今で言うポシェットの様なものなんでしょうか。
われながら、あるのを見てため息つきました。
更にタンスの引き出しの一番奥には、
その前にはいていた、ミニスカートが…。
いまじゃ足片方しか入りまへんがな。
マフはだいたい毛皮が多いんですが、
筒状に縫ってある防寒具です。
手袋ができないとかに使うそうですが、おしゃれ目的の物もあります。
紐やチェーンがついていて、首から下げるもの、
ただの筒のものなどがあります。
母のものは、防寒とオシャレ両方らしくて、
細くてスマートでした。
みつけたいですー。
子供の頃、確かウサギのマフを持っていました。何故かこれが大好きで学生時代にフランスに行った時に見つけて買いました。
これは手を入れる部分がくるりと回って留めるようになって留め具を外すと小さなバッグになると言うものでナカナカ面白いものでしたが、もう処分してしまいました。
最近はこうした面白いものを見かけることが少なくなりましたねえ~~
箱型のバッグが定番でした。
今でも好きな形です。
それにしても物持ちのよいこと!!
ストックできるスペースがあることは
幸せですね。
懐かしく思い出しました。
今年もこの形のコート、デパートで
飾られているのをみましたよ。
昔ほど寒くなくなったせいなのか、
どこも暖房が行き届いたせいなのか、
はたまた、いろいろな素材が出てきて、
薄くても暖かいものが増えたのか、
昔のようなずっしり重い厚手のコートは
見なくなりましたね。
手袋さえ、私はほとんど使いません。
マフは、ほしいと思いつつ、とうとう買わずにきました。
探したらナイ…です。
自分でモコモコのマフラーや手袋を編んだりも、
冬の楽しみでしたが、最近はマフラーすると暑い??
いろいろなことが変わると、きえていくものがある…
ちょっともったいない気もしますね。
そういえば母が「ファッションの歴史は繰り返す」と
よく言っていました。
もとよりかわるけれど、基本的に「あのころの」というのは
けっこうあるものですね。
ストックする場所はないのですが、私自身がこの30年、
いわゆる「オシャレ着」と言うような服を、ほとんど買っていないのです。
何千円かのセーターとかそんなものはあるのですが。
このコートを探すのに覗いたら、友人からもらったウールのオシャレワンピースが2着、
もうひとつコート、それだけでした。
スーツがブラックフォーマルしかないのには、自分で笑いましたよ。
着物を入れるところの方がほしい私です。
ケープ、マント 欲しいなぁ・・・と思いつつ
○○年が過ぎ
トンビを購入する機会をもったものの
それは1度の着用で手放し
手放したあとで 型紙を取っておけばよかったなぁと
後悔し・・・
それにしても
マフにマントに毛皮のブーツで颯爽と歩く
本当にお洒落なお母様ですね
デザインとかアイデアだけなら、既にアタマのなかで、
3~4着できてるんですがねぇ。
なかなかむずかしいものです。
いちかきっと…の気持ちでいますね!
母はもう少しあとに生まれていたら、
きっとファッション関係のシゴトについていたかもですね。
型紙販売がありました。
中世の服装型紙屋さんらしいです。
まんなかあたりのMR-8番です。
私のイメージでマントは
月光仮面だったり、スーパーマンだったり、
ダースベーダーだったりします。
だから当然私のマントは実用もかねて
例のうまこのまん丸マントです。
http://umakohouse.web.fc2.com/mantle/mantle.htm
うまこ様はほんとにマメに手作りなさいますね。
私もまんまるタイプにも憧れますし、母の釣鐘型もほしい…と、
相変わらずゼータクです。
長いマントをさっそうと…着たいところですが、生地かかるだろうなぁぁぁぁ、と
現実的…。衿にはやっぱり毛皮がいいですねぇ。