この入り江を『秘密のプライベートビーチ』と名付けたのは二年前の夏だった。
監視員もいない小さな砂浜で水着で潜水気分をひたるに充分なビーチである。古い壊滅的なトイレがあるが使う気にもなれないし使ったこともない...正式名称は西海水浴場と呼ぶらしい。鯨波と笠島の間くらいに位置している。こどもたちが小さいころは必ず海水浴には行った。
嫁いだ長女がお盆休みで来るという...嫁いだばかりの次女夫婦でも誘って海辺の水族館にでも行こうか...結局、妻と長女と六日町IC 十日町経由で柏崎に来た。秘密のビーチには入れ墨のはいったヤクザ家族も団体で来ていた。やはり人目をはばかるとこのビーチは穴場だったのか...
水着は着ないで約1時間の磯遊びを楽しんだ。楽しかった。私は蟹やフナムシを簡単にとる特技があるので長女と盛り上がった....夏の陽射しはまばゆく妻と長女の白い肌が眩しかった。
海辺は美しく輝いていた。長女も妻も嬉しそうだった。こどもたちが小さい頃ワンボックスの車に乗っていた。それはそれは毎回乗車のたびに子供たちは大はしゃぎだったけな....と、昔を思い出してみた.....『よし。買おう』私は決意した。ちょうど21万キロものった我が家のミニバンも寿命だし...『ワンボックスを買うぞ!!』妻にはすぐには話さないつもりだ....『はやく二人乗りのかっこいい車に乗りたい』と豪語していたからだ....『子離れしている父です』なんていつも人前で言ってしまっているし....だが、まわりからは『孫ができたらマイクロバスでも買いそう』と言われている。私は相当に子煩悩に見えるようだ...【愛妻家で子煩悩】...結局、私はふつうの男性なのである...
帰りに寄った、じょんのび村のつり橋の前で写真を撮る長女の姿が小学生時代の長女に見えた...よく長女と次女とワンボックスカーで探検をしに出かけた...ふたりはいつも幸せそうだった。しあわせの色でそまっていたワンボックスの車内に娘たちの声が響く...顔が光っている。本当にいつも嬉しそうだった...
娘たちの旦那様たちは海水浴未経験なんだそうで...ワンボックスを購入したら海辺ツアーにさそうつもりだ。
しあわせの色をもう一度見れそうだ....
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