小さいピンク色の靴が下駄箱に並んでいる光景に慣れてきた....孫の13.5センチの可愛い靴である....
長女と孫たちは週の大半を我が家で過ごす。だんだんと玄関があふれかえってきた....私と妻だけで相当な靴の量で、おまけにフランスから帰国してから妻も私も足に良い靴を何足か購入した...いよいよ整理に困ったので下駄箱を買い足した。私の現在のお気に入りはMBT社の靴で、すでに4足購入した。パリ市内でも一日中歩いたが..まったく疲れない魔法の靴だ。妻にも今回勧めてみた。妻はかかとが高い靴が好きなのだが、ヨーロッパの石畳対策でついに足に良い靴にトライしてみることになった。アシックス社のpedalaの最新版のスウェード・パンプスとMBT社の合皮のスカラップタイプだ。旅先で何時間も歩くので、足に良い靴はかかせない。
リゲッタ・カヌー社の靴やサンダルも昨年から何足も購入したが、これまたすごくいい靴だ。欠点はサイズが細かく選べない点だ....リゲッタ・カヌー社の靴は全て吉祥寺パルコの地下の専門ショップで購入している。やはり販売員の知識がセレクト・ショップとは比べものにならない。MBT社の靴は玉川高島屋の専門ショップで購入している。MBT社の靴は高価だ。レッド・ウィング社やダナー社の値段と変わらない...が、素晴らしい靴だ。腰痛やひざ痛、かかと痛の人なら特におすすめだ。
玉川高島屋に行くとmizuiro-ind~ミズイロインドにも顔を出す。ナチュラルだが技ありのデザインで妻が今年から着用している。沖縄やパリでもミズロインドの服は活躍した。私は女性がジーンズやスニーカーを履くのを好まない。ミズイロインドも妻はエレガントに着こなしている。ともすれば、すっぴんナチュラルメイクの細い女性がぺったんこの靴を履いてジーンズでコーディネイトすると似合いそうなブランドなのだが妻は、かかとが高い靴と可愛いバッグでさっそうと着こなしていて素敵である.....
で...その玄関にならぶ小さな靴を履く長女の孫娘は小さいながら私の顔色を見るのである....どこか私のことは怖いのか....妻には母親の次くらいに甘えていてワガママもいう。オムツがとれていないが お口が達者でよくしゃべる。私は新生児からお風呂係りのじいちゃんなので、今も孫たち全員をお風呂に入れる。私の顔色をチラチラみる孫娘はお風呂の時だけは楽しそうにしている。だからその孫娘と入浴する所要時間は長い。毎回あきないように趣向もこらすようにしている。入浴剤も何種類も買って演出する。新生児から入れているので孫の成長や身体の変化には私は敏感である。昨日も、その小さい手を見て色々なことを考えた....『孫がいる日常の生活のスイッチを入れ替えた方がいいな....』と....
お風呂入れは我が家のそれなりの神聖なる行事である。私の指示で、妻がひとりひとり私に呼ばれた順番に孫を連れてくる。寝起きで泣いていたり、入りたくないといって泣きわめいているときも容赦なく淡々と躰・髪・顔...という順番で丁寧に洗い、バスタブの中に一緒に入り...妻を呼び...これを三回繰り返す。娘たちは妻からバスタオルごと孫を受け取るので私とは接触はない。私は妻しか浴室には呼ばない。妻がいない時はお風呂には入れない。妻と連携での行為なので私は楽しい。もう少し孫たちが大きくなったら温泉の大浴場に孫全員を連れていくのも やぶさかではない。
シルバー・ウィークの前半は家族サービス(?)娘たちと孫たちと過ごした。仕事がキャンセルになったのでホンダのディーラーに行ってみた。現在、二台のワンボックスがあるのだが二台とも調子が悪くなってきたので、最新鋭の安全装備を掲載したワンボックスやミニバンを検討中だ。私のファーストカーはスバルのアウトバックの最新型だがアイサイトver.3は素晴らしいツールである。安全にお金をかけたことで車選びの価値が変わってきた。現在トヨタはミニバンやワンボックスにアイサイトのような装備は掲載していない。やがては掲載するのだろうが...トヨタという会社にこそ先導してほしかったが....あれだけ高価なアルファード、ベルファイヤ、エクスワイヤーにも掲載していない。フォルクス・ワーゲンンもほぼ全車に掲載したというのに....ホンダはホンダ・センシングという装備をステップ・ワゴン、オデッセイ、ジェイドに掲載した。これは検討する価値がある。
『孫がいる日常』....考えてもみなかったことだった....でも今、現実にそうなっている。孫の保育園や小児科にも車で送っていったし、妻と年中 薬局で紙オムツなどを購入している....妻と帰宅して照明のスイッチを入れていたが、漏れてくる家の灯りと孫たちの声....そして玄関には小さい靴が並んでいるのである....しばらくの間だろうが...週の大半は孫と接する日常が続く。嫌なわけではない。ただ嬉しくもない。ただ現実を受け入れるだけだと思う....私はスイッチを入れてみることにした....考えてもみなかった。孫がしょっちゅう家にいるという生活を受け入れるスイッチを.....
昨年も訪れた伊香保の玉樹旅館。新たに完成した新館の和洋室タイプは広いバルコニーと続きで、夫婦でゆっくり入れる露天風呂も併設されている。ベッド・寝具・枕・アメニティー・空間のなにもかもが上質で最高の休日にふさわしく、妻とふたりで心身共にゆっくりした.......。私は趣味の良いカウチタイプのソファーに腰掛けてバルコニーの向こうに広がる山と空の風景を楽しんだ。写真のバルコニーにも外用の大きな長椅子があり、この椅子に長く座っていると秋風が気持ちよかった....のだが、残念ながら階下の宿泊者の喫煙する煙が上がってきたので部屋の中に戻った。年々、煙草の匂いが嫌いになってくる....このブログを開始したときは私も喫煙者だったのに....
玉樹旅館の新館の部屋は素晴らしく...孫たちのおもちゃがない空間は快適そのもので.....昨年、家につくったロマンティックなリビングは今、孫たちのおもちゃや椅子ですっかりムードがなくなっている。私は読書をやめてしばらく物思いにふけってみた。伊香保から眺める雄大な景色が私の五感にしみわたってきた....あと数年もすれば、おもちゃや子供用の椅子もなくなるだろう....妻がよく『子育ては楽しませてもらうもの』と話していたのは自分たちの子供たちのことだった....妻の孫に対峙する姿もまた同じ様に見える....
私はどうだろう....あの可愛らしい小さな手が、いつか大きくはばたく日までちゃんと見守れるのだろうか....
さきほどホンダの営業マンを呼んで、ホンダセンシングを掲載したステップ・ワゴンの見積もりを依頼した。後ろの席のDVDやTVのモニターやカーテンをオプション追加した.....『えッ!お孫さんがいるんですか?!』.....誤解を招かないように云えば、孫がいなければワンボックスは買わないと思う.....
私なりのスイッチの入れ方の証である....