私の最後のタバコはLARKハイブリット1ミリだった。写真は函館自由市場のCOFFEEマルシェのカウンターだ。この日は6月25日で母の81歳の誕生日だった。函館自由市場は有名な函館朝市とは徒歩で15分くらい離れているが、地元の人間に愛されている市場であり、観光客はまばらだ。母はこの市場が好きらしい。偶然にも私のいとこ夫婦が営む食堂もある。
ちなみにマルシェの珈琲は七飯町の名水を使用している。丁寧に珈琲一杯を入れて下さるマスターに感銘をうけた.....私がタバコと美味しい珈琲をいただいていると市場の中で働いている人たちからの昼のランチやお弁当の出前注文がけっこうな数でオーダーされていた。今度、函館に帰ったらまた寄ってみたい店である。あの素晴らしい珈琲の入れ方で食事を作っているのなら美味しいにちがいあるまい。...まァ...いとこの食堂も美味しいのだが...愛想がいまいちで...マルシェの店主は高倉健さんなみに腰が低く、笑顔が素晴らしい。
さて..禁煙してからひと月以上が経過してしているので妻は「もう成功したんじゃない?」と言ってくれるが...たまに吸いたい気持ちになる。缶コーヒーや雰囲気の良い空間で美味しい珈琲を出されたらタバコを吸いたくなってしまうだろう....というわけで珈琲も封印している今日このごろだ...昨日も珈琲の美味しい店で紅茶をオーダーした...まだ完全に禁煙できた自信がない。
毎日ジョグ&ウォーキングをしていてちょっとだけ肺が軽くなったことを実感してはいるが、私も禁煙の後遺症というか...間食や食事の量が増えてしまいあっという間に体重が増えてしまった。禁煙した日から一か月弱で最大8キロも増えてしまい!びっくりしたが三日で4キロまでは落とした....ジョグの量を増やしたらすぐに体重は落ちたが...そうえば肺が苦しくないのでやはり禁煙効果はあるようだ...
話は変わるが、私が社名にしている巴座(ともえざ)はもう無い。巴座は映画館だった。中学と高校時代はとにかく巴座に頻繁に通った....近くの東宝スカラ座、映劇もよく行ったが圧倒的に私は巴座に通った。巴座の写真が無い。ヤフーの画像検索で私のブログの巴座号の海辺の写真が出ているのはご愛嬌か...巴座の帰り道は森文化堂で映画の原作本などを探し、玉光堂でサウンドトラックのLPレコードを眺めた。必ずポスターとパンフレットは購入した。そして高校生でもタバコを吸っても怒られない雰囲気のよい店で美味しい珈琲をいただきながらパンフレットを隅から隅まで穴があくほど読みふけりセブンスターやハイライト、しんせい、エコー、わかば、チェリーなどをしこたま吸っていた。函館駅前・松風町・大門広小路...我が青春の思い出だ...ときにはストラトキャスターをショルダーケースに入れて、ときにはLPレコードを小脇にかかえて、ときには洋画のポスターを握りしめ....市電で家(競馬場そば湯の川幼稚園となり)に帰る私の体内にはニコチンとカフェインが流れ...数々観た映画、たくさん聴いたロック音楽、汗を流し弾いたギターの音が血液のように体中を巡回していた...
私は今でも私である。巴座少年だった私のままだ。巴座でスタンプを押してもらい、すぐにスタンプがいっぱいになり同じ映画を何度も観る少年のままだ...ロック魂もギター魂も体内の血液にギンギンに流れている。函館に帰りたい...何度も思った。52歳になって歩いた函館の青春の地に巴座もなく...松風町の森文化堂もなく...スカラ座近くの珈琲店ハワイもなく...父にレコードを買ってもらった店もなく....
函館には私の実家がある。母もまだまだ元気そうだ...よく考えたらとても幸せだ。
きれいになりつつある肺で函館の街をジョグ&ウォーキングしてみたい。実家を出発して競馬場前を通過、駒場小学校(母校)、競輪場前を通過、大森浜に出て石川啄木公園前でちょい休憩とストレッチ、そのまま潮風に吹かれて巴座跡地で合掌。そのまま市役所へ向かい十字街へ。函館ドッグから入船町の港に出て...疲れたらそのまま家まで市電で帰ろう....妻は絶対にこの計画では来てくれないな....長女と次女なら乗ってきそうな話だが...結婚しているから無理だな...むこさん連中もノリはいいのだが...昨年、家族全員プラス長女の夫君と10人乗りの車を借りてフェリーでしかも大間経由で函館ツアーをしたが良い思い出になった。
次女の夫君と長女の夫君はお酒も飲まないし、タバコも吸わない。私の建築仕事のパートナーもお酒もタバコもやらない....みな健全で真面目で痩せている。ちなみに妻は酒豪だ....
今、私のかたわらにはTHERMOS社の水筒がある。もちろん中身はよく冷えたお茶である。この中身が珈琲にかわるころ私は完全にタバコに別れを告げているはずだ....
巴座、懐かしい!
自分も良く通いましたよ
スクリーンの前を猫が横切ったりしてねwww
とにかく自分に撮っても青春の1ページでした