◆今年も例年並み。捨てる問題は決まっている
数学でびっくりしたのは、大問2の2問目と大問4の3問目の正答率の低さ。鬼だ。
2019年の数学平均点は62.3点。
入試は60点平均が望ましいと考えると、いい得点だと言えよう。
◆得点分布は普通のヤマ型
得点分布を見ると分かることは
・90点以上は1%未満。偏差値60以上の高校でも90点以上はほとんどいない。
・20点未満も1%未満。数学は1問が5~7点なので、ほとんどの受験生は4問以上を正解している。
・55~79点で約58%を占める。
・80点以上は10%もいない。
・20点未満も1%未満。数学は1問が5~7点なので、ほとんどの受験生は4問以上を正解している。
・55~79点で約58%を占める。
・80点以上は10%もいない。
ということ。
続いて数学の各問ごとの正答率を過去6年分、見てみよう。
黄色は部分点のある問題。大問1の9問目は作図。
大問2の2問目、大問4の3問目は証明である。
Ave(平均)が赤字は、正答率60%超を示す。
この赤字を得点できれば68点。平均点以上を取れる。
逆に言えば、これらをすべて取ってはじめて平均点を超えるのだ。
大問2の2問目は
誤答率5.2% 無答率71.6%
大問3の3問目は
誤答率56.8% 無答率41.7%
大問5の2問目は
誤答率51.5% 無答率35.5%
私としては、大問2の1問目と大問4の1問目(平面図形の角度)は、真ん中以上の受験生なら得点できる問題と考える。
一方、大問2・3・4・5の最終問題、基本的に捨てるべき問題だと考える。これで80点を狙うべきだと。
表のとおり、大問2・3・4・5の最終問題でも時おり正答率が20%前後の問題もある。これは取りたいのだが、どれが易しいのか難しいのかを判断するのは困難だ。
それを見極めるのなら解くことができるだろうがね。
やってみるのは構わないが、2分間考えてみて解法が見つからなければあきらめよう。
ちょっと数学ができる子ほど「いや、オレに解けないわけがない」と意固地になり、あげく時間切れというケースがままある。
こだわりは捨てよ。
受かるための型はある。
◆90点取りたいなら、捨てるべきは2問
大問2の2問目と大問5の2問目。これを捨てるのがセオリー。
しかしこれでは88点になってしまうので、大問2の2問目は「文字でおく」ところだけは書いて途中点を稼ぐべき。
◆図形の証明問題は偏差値50以上なら必須
図形の合同or相似の証明、これは絶対に取るべき。
正答率を見ても高いと75%強、低くても50%を割ることはない。
これこそ型を覚えれば確実に取れるようになる。食わず嫌いにならずぜひ望んで欲しい。私の授業を受ける子には、偏差値40台でも空欄を許さない。MOTTAINAIからだ。
◆都立の過去問題を研究せよ
このブログでも書いているが、まずは自分自身で過去問題を見て、どういうものが出ているのかを知っておくこと。
すでに都立入試の過去問題集は出ているので、近所の本屋さんで買うといい。以前も書いたが、買うべきは「スニーカーの表紙のもの」一択だ。7年分も収録されている。
<過去記事:2020年入試 都立高校 過去問題集 これを買おう>
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