1年生の国語「はなのみち」
少し、仕事の手がすいたので、何か先生方の手助け出来ることがないか校内を歩いた。
1年生が国語を行っていた。
姿勢の悪い子、私語の目立つ子がいたので、そっとクラスに入れてもらった。
浜松授業研究の会で、川村先生の国語があまりにすごかった。
それをイメージすると、同じ1年生の授業なので、私もやりたい問題がたくさん見つかった。
くまさんが ふくろを みつけました。
「おや、なにかな。 いっぱい はいっている。」
くまさんが、ともだちの りすさんに ききにいきました。
という部分を学習していた。
「ふくろって、何?」
「どんな、ふくろ?」
「何でできているふくろ?」
「ふくろのなかに、何がはいっているの?」
「どれぐらいの大きさの袋なの」
なんて、子どもたちに聞いてみたい。
落ち着かずに先生を困らせている子の横に座って
落ち着かせながらそう考えた。
落ち着かない子が、なぜ落ち着かないか?
それは、やることがよく分からなかったり、ひたすら待つ時間が長かったりする。
そこで、その子が落ち着いたところで
「どんな、ふくろ?」って聞いてみた。
おもしろいことに、3人に聞いたら
3人とも、ビニルと答えた。
どうやら、スーパーの袋を想像しているようだった。
う~ん、スーパーの袋のなかの、「花の種」
あんまり、夢がないなあ。
走行している間に授業が進む。
くまさんが ふくろを みつけました。
「おや、なにかな。 いっぱい はいっている。」
の部分は、一度読んでおしまい。
くまさんが、ともだちの りすさんに ききにいきました。
は視写させた。
う~ん。私なら
「いっぱい」で問題作りをするなあ。
どのぐらい、いっぱい?
何が、いっぱい?
いっぱいだと、どのぐらいの大きさ。
いっぱいって、どう読むの。
いっぱいだと、重いの?
いっぱいだと、どんな手触り?
そうこうしているうちに、
くまさんが、ともだちの りすさんに ききにいきました。
から、くまさんは、リスさんに会って、なんと言ったと思う?
ワークシートに書き込んでね。
と指示がでた。
ますます、授業はやかましくなり
姿勢が乱れる子が増えた。
子どもたちは、何をワークシートに書いたらいいのか分からないのだ。
学びを、丸投げされているからだ。
この部分で書き込みをさせたいのなら
「おや、なにかな。 いっぱい はいっている。」
を、徹底して、学び合っておかないといけない。
おや=気がついた。
ちょっとびっくりした感じ。
不思議な感じ
何かな?=何か分からないけど、知りたい物。
見たことがないけど、なんだか素敵だからしりたい。
かな?だから、知りたがっている。
いっぱい=こぼれそうなぐらい。
いっぱいだと、嬉しい気がする。
入っている=もともと入っていた。
誰が入れたんだろう?
何のために入れたんだろう?
何か分からないけど、良さそうな物が、いっぱいいっぱいあったから
何かとっても知りたくて仕方ないんだね。
全体で、このような話し合いをした後で
くまさんは、リスさんに会って、なんと言ったと思う?
ワークシートに書き込んでね。
と指示するべきだと思う。
事実子どもたちは、
「こんにちは。リスさん。」
なんて書いている。
教師の求めた答えが、なかなか書かれていなかった。
浜松授業研究の会の御案内をいたします。 |
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本校の新採君に、時々声を掛けています。彼は1年生なので、川村さんが来るときに彼が来てくれると刺激になるのですが..
私たちは、授業研究の会で勉強しているから、問題の作り方、発問の投げかけ方、子どもの集中のさせ方などが、他人の授業を見ながらでも瞬時にできるようになったのだよね。このノウハウを何とか多くの教師に伝えていきたいです。でも、またこれが難しいですね。でもなんとか工夫して伝えていきたいです。