長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/12/05

2023-12-05 18:11:58 | 日記
江戸城は皇居と呼ばれるようになった。
そして今も社宅はある。
もちろん、皇居の中だ。
少なくとも30数年前にはあった。

父親が急死して社宅を母娘は退去しなくてはならなくなった。
急いでマンションを購入して出たけれど
皇居内で礼儀作法を指南していた母親が新たにマンションで指南を続けていたのかはわからない。

娘はほか弁とはなんですの?と聞くくらいどこか浮世離れはしていた。
そんな彼女に悪い男が近づいたのだ。
妻子がいた。
しかも500万も彼女に借りて返さなかった。

住む世界が違う人だといつも思っていたが「恋」は悲しいくらいに平等に訪れるらしい。
そして幸福になるとは限らないのだ。

穏やかに彼女が暮らしているといいなと時々、考える。


2023/12/05

2023-12-05 12:03:42 | 日記
生きてるうちにこの漫画に出会えて良かった。
もちろん猫好きだから猫が可愛い。
それもある。
だが大奥の社宅を知ることが出来たのが最高に嬉しい。

棟割長屋の様相である。
台所には竈や水を入れたかめがある。
笊に青菜や大根を入れ、ネズミ避けの御札なぞが貼ってある。

火を落とした竈で猫が暖をとり煤ける。
屋根の上には梯子で昇る物干し台がある。
暮らしが大奥に息ずいているのだ。

絢爛華麗な打掛をまとい上様確保の女の戦いよりも私はこの暮らし息ずく大奥物語が好きだ。

考えてみれば当然、存在するお目見え以下の女中たちの暮らしである。
毎日、大奥に通勤なんて出来はしない。
猫たちもリアルに可愛げなく実に可愛い。
根性曲がりの私の心にフィットする生きてるうちに出会えて幸福な一冊である。

2023/12/05

2023-12-05 06:23:45 | 日記
今朝はロイヤルミルクティ。
「パリの朝市」を見るともなしに広げている。
まだストーブで暖まらない早朝の部屋での楽しみはショールを羽織ること。
ショール一枚で暖かいのはもちろんだがおばあさんとショールはなんだか遠い絵本の中の記憶のような気持ちになる。

外出することもほぼない身である。
20枚ほどのショールを上から無造作に選ぶ。
ローテーションとまではいかないが毎日違うショールを選んで肩にかけている。

絵本の中のおばあさんは部屋のなかでもショールを掛けているし、私も真似っこである。

「おばあさんごっこ」なんて呟いてあらやだ私はいつのまにか本当のおばあさんになったんたわとつい、笑ってしまう。
光陰矢のごとしって本当なんだわ。