_ 不思議な境界線(岩淵水門付近)
こんにちは。
いつもランニングしている荒川土手ですが、Google Mapで確認すると、東京都と埼玉県の境目がいくつかの場所で不思議な形をしています。
先日は、東京都北区板橋区と埼玉県戸田市が接する浮間公園付近をご紹介しましたが、今回は、岩淵水門付近の2か所をご紹介します。
人出が増えたコロナ後の荒川土手ですが、最近夕方は人出が落ち着いて来ましたので、その時間帯を見計らってランニングがてら探索してみました。
下のMapの赤丸部分がそれです。岩淵水門を挟んで左右2ヶ所あります。
(クリックすると別ウィンドウでGoogle Mapが開きます)
_ その1(岩淵水門左側)
まず岩淵水門左側にある境界線の探索から開始。
その部分を拡大、数字は下の写真撮影場所です。
①-1:
マップでは青い「あらかわ」看板より向うが川口市、手前が北区と思われます。
でも周辺の風景にココが県境であることを印象づけるものは一見すると見当たりません。
道路の舗装・柵・芝・樹木なども見た目は変わらず。
でも、道の分岐に白い杭が立ってますね。
①-2:
ありました~。
杭には「占用境界杭 北区」と書かれています。これが県境界線を示しているんですね。
いやぁ、最近このような観察をし始めてやっと県境の証拠を発見できました。
この杭を境に手前が北区、向こうが川口市となります。
②:
ここにもありました。
③:
下流側土手上の境界線付近ですが、ここには杭が見当たらず。
④:
気になって、土手下駐車場脇付近に降りると杭を発見!
写真のロードバイクは川口市、自分は北区に居るということになります。
杭の字が読める側が北区ということなんですかね。
それにしても東京側の土手に居るのに写真のロードバイクの場所が埼玉県だなんて不思議ですね。
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前回の浮間公園編では境界線に因む建造物等を殆ど見つけられなかっただけに期待していなかったのですが、意外とゴロゴロありましたね。
ちょっと嬉しかったです。
_ その2(岩淵水門右側)
次は岩淵水門右側にある境界線です。東京都足立区北区と埼玉県川口市が接しています。
先週ニュースになった野生のシカは、この付近で捕獲されました。
TV映像ではシカが地図真ん中にある川口市のフットサル場から、なんと荒川を泳いで対岸へ向かうシーンがありましたが、地図を見るとその対岸も実はまだ川口市の様です。
こうしてみると対岸の川口市の領地?は結構広いんですね。
今回シカは足立区内で捕獲されましたが、もしシカが捕獲された場所が飛地側の川口市だった場合「川口市で捕獲された」「でもTV映像で見ると東京都では?何で?」なんてちょっとした混乱があったかも知れないですね。
①:
この場所では境界を示す杭、および境界線を思わせる痕跡等は見当たりませんでした。
なんとも味気ない感じ...。ランニングコース的には好きですが。
では、鹿浜橋で対岸に渡ってみましょう。
②-1:
境界線は、ちょうど「キッチンとれたて」の脇にあるようです。(この期間コロナ閉店中)
看板脇に杭がありましたね。昔からさんざんココの前を走ってましたが気が付きませんでした。
杭より右が足立区、左が川口市です。
②-2:
こっちは「足立区占用地境界」との表記でした。
その1で見た北区の杭は、表記の読める側が自分の区側でしたが、足立区ではそうでもない感じです。
どちらかというと、その1で見た杭がたまたまそうなっていただけかも?
その2側は、もう少し探索すると、杭はまだ見つかるかも知れません。
_ こうなったのは?
今回の場所も恐らくは昭和初期に荒川放水路(現在の荒川)が出来る以前の荒川(現在の隅田川)の形状、および単純にその頃の境界線に因んでいると思われます。
それは、下の古地図から推測しています。
↑ 現在の地図
↑ 同場所の古地図
境界線は、形が同じですね!
こうして、昔の荒川の流れを偲んでみるのも悪くないですね。
では、今日はこの辺で。
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