弁護士辻孝司オフィシャルブログ

京都の弁護士辻孝司のブログです
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ブラックジャックによろしく 

2015-01-14 19:11:34 | 本と雑誌

   

年末年始も、警察身柄を抱えて京都を離れることができなかったため、マンガでもまとめ読みしようとネットで電子書籍を検索していたら、

全巻無料 というのを見つけてさっそく読み始めました。

(2012年9月に作者が、本書を著作権フリーにしたために、あちこちの正規の電子書籍ストアで全巻無料配信されているようです。著作権について詳しくはこちら。 )

私がダウンロードしたのは、BookLiveという電子書籍ストアです。

   

「ブラックジャックによろしく」

有名な人気マンガですし、ドラマ?映画?にもなっているので、読んだという方、さらにファンの方も多いのでは。

私もタイトルは知っていましたが、初めて読みました。

とはいっても、あっという間に正月休みは終わって、まだ8巻くらいをうろうろしています。

   

日本の医療制度の問題点をいろいろと指摘したり、医者と患者の関係について悩み深かったり、

本当の医療現場の人からすると、こんなの違うよ~!というところもいろいろあるのでしょうが、部外者には結構勉強になります。

    

 

医者と患者の距離感が大切だとか、患者に感情移入しちゃいけないとか・・・・、先輩の医師から主人公の研修医はアドバイスを受けますが、

どうしても患者に肩入れしてしまって、でも答えはなくって、そのことで主人公の研修医は自分が悩み苦しむだけでなく、患者も悩み苦しみます。

そして、結局、正解はないまま、悩み続けることが医者としての仕事…と、

この漫画を読んでいると、勉強になるというよりも、身につまされて、だんだんつらくなってきてしまいました。

   

      

弁護士と依頼者の関係にも共通するものがあります。

私も弁護士になって1,2年目のころは、依頼者に感情移入し過ぎて潰れそうになることが良くありました。

今でも、シビアな刑事事件などでは、時に感情移入し過ぎてきつくなる事件があります。

できるだけ距離感を保つように心がけるようになりましたが、むしろ初心を忘れて事件馴れしてしまったのかもしれません。

反省です。

   

   

マンガの中に何かヒントが見つかることを願って、とりあえず最終巻まで頑張って読破してみます。

もっとも、仕事が本格的にスタートしてしまったので、なかなか読む時間が作れません 

  

それにしても、こんな力作が無料(著作権フリー)で読めるなんて。

作者の伝えたい思いがそれだけ強いということですかね。

無料です。ぜひ、みなさんも読んでみて下さい。