京都弁護士会第43回憲法と人権を考える集い
「~それでも冤罪は起こっている~」 を開催しました。
私も、実行委員会の事務局長として係わらせていただきました。
メインゲストは、映画監督の周防正行さん
「それでもボクはやっていない」「終の信託」といった刑事司法を取り上げた作品や、Shall we ダンス?」 「シコふんじゃった」 「ダンシングチャップリン」など、数々の話題作を送り出した、日本を代表する映画監督です。
来年には、京都を舞台とした「舞妓はレディ」が公開予定です。
周防さんは、現在、法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」の委員を務めておられ、取調べの可視化や証拠開示などについて、新しい刑事司法制度の改革に取り組んでおられます。
昨日のシンポでは、特別部会での最新の議論状況や、どうしようもない警察・検察の抵抗勢力、それを後押しする御用学者たちへの厳しい批判など、なかなか表には出せないお話を伺うことができました。
周防監督のインタビューの後は、
京都弁護士会演劇部!?による、取調べ再現の寸劇も上演しました。
酒と薬で暴れる兄を取り押さえようとして死なせてしまった弟の取り調べ。
弁護士のアドバイスを受けて殺意を否認しているのですが、このまま否認を続けていたら、母親まで共犯者として逮捕することになるかもしれないとほのめかされて、とうとう殺意を認めてしまいます。
出演した弁護士の熱演は、来場者にも好評だったようで、
「大阪弁護士会の寸劇よりも良かった」「他の弁護士会の寸劇をいくつか見たけど一番良かった!」といううれしい感想をいただきました。
私が脚本を担当して、シリアスな取り調べ場面を描いたつもりだったのですが、本番では意外なことに、会場から笑いが???
私は決してコメディーを書いたつもりはなく、ユーモアを入れたつもりも全くなかったのですが・・・・・
「リアル取調べ」を描くと、一般市民の人にとっては喜劇になってしまうようです。
第2部では、周防監督に加えて、元裁判官で「刑事裁判の心」などの著書で有名な弁護士木谷明さん、布川事件の冤罪被害者桜井昌司さんをお招きして、刑事裁判の問題点、これから求められる改革について活発な議論が行われました。
シルクホールに500名以上の市民をお招きしてのシンポジウム、
来場者アンケートを見ても大変好評だったようで、大成功に終わりました。
ゲストの周防さん、木谷さん、桜井さんにも、とても楽しく参加していただけたようです。
終了後の懇親会でも、ゲストや関わった弁護士から、楽しいスピーチが次々と飛び出しました。
その勢いに乗って、二次会はなんと、カラオケへ!
しかも大胆にもカラオケボックス!!
桜井さんは、プロの歌手なのでカラオケ好きなのはよく知っていたのですが、木谷さん、周防さんはどうだろう????と思ったのですが、気持ちよくお付き合い下さいました。
桜井さんはもちろん、木谷さんもカラオケを熱唱!
貴重な場面です。
周防さんはなんと、というか、やはり 初カラオケボックス!!
さすがに歌われることはありませんでしたが、とても楽しそうに、お手持ちのカメラでパチパチ何枚も写真を撮っておられました。
若手弁護士たちの馬鹿騒ぎに少しは興味を持っていただけたのでしょうか?
いつもニコニコと、とても寛容な方です。
深夜まで盛り上がってしまいました。
みなさん、ぜひ、また、京都に来ていただければと願っています。
日曜日の夜でなければ、いろいろ店も開いているので、今度はもっと落ち着いた店に行きましょう。
カラオケも!