5年前から京都大学法科大学院で、弁護実務の特別授業をしています。
完全に落ちこぼれの不良学生だった私が、母校で授業をするのは不思議な思いもありますが、
そこが京都大学の懐を深さ、不思議な魅力なんでしょうね。
教えるテーマは「刑事弁護」、3回にわたって、
被疑者弁護、公判前整理手続、公判弁護(尋問技術)のレクチャーをしています。
今日は、第1回目の「被疑者弁護」
ロースクールの学生に、実際に(模擬)接見をしてもらって、講評と講義をしました。
被疑者との信頼関係を気づくことが重要であること、そのために対等な立場で接すること、
被疑者の話をよく聞くこと、オープンに聴くこと、捜査機関と弁護人の違いをわかってもらうこと、
シンプルにアドバイスすることなど、
弁護士も、なかなか出来ていない弁護実務の技術について話をしてきました。
大阪府警の実際の取り調べの様子を録音した音声も聞いてもらい、弁護人がどのような相手と戦っているのかを実感してもらいました。
刑事弁護の空気を少しでも感じてもらえていればと思います。
彼ら、彼女たちの中から、日本の刑事司法を担う人が出てきてくれることを期待します。
あと2回、刑事弁護に興味を持ってくれる学生が生まれるように頑張ってきます。