弁護士辻孝司オフィシャルブログ

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法と心理学会(九州大学)で報告してきました。2013.10.13

2013-10-15 11:55:09 | インポート

 

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九州大学で開催されていた「法と心理学会」のワークショップで報告してきました。

 

ワークショップのテーマは「法と人間科学から見た加害者臨床の展望」

立命館大学のサトウタツヤ教授、北海道大学の仲真紀子教授の企画です。

 

司会は、成城大学の指宿信教授、いつもお世話になっています。

 

私以外の報告者は、立命館大学の中村正教授、韓国相談心理治療学学会長の趙倞徳教授、龍谷大学の石塚伸一教授というそうそうたる面々でした。

 

そんな中で、一体どんな報告をしたらいいことやら・・・・

まあ、正直に、できることをやるしかないと開き直って、概ね以下のような内容を報告。

 

【報告概要】

これまでの刑事裁判では、原因・動機、被告人の特性については軽視されてきた。

原因・動機は、

金欲しさ、嫉妬、憤怒、性欲、ストレス、自暴自棄で片づけられ、

被告人の特性も、

短絡的、自己中心的、身勝手、粗暴、残忍、冷酷、規範意識が鈍磨

という言葉を並べて説明されてきた。  

 

しかし、それでは、裁判員は納得しない。

原因や被告人の特性が分からなければ、犯罪結果へのおそれから重罰化する。

被告人の更生に役に立つこともないし、被害者や被害者遺族も納得していない。

そこで、情状心理鑑定のような加害者臨床の視点が必要となってきている。  

 

もっとも、

①裁判官、検察官、弁護人が消極的である。

②被告人自身が拒絶的である。

③被害者感情と対立する。

といった困難もある。

 

それでも、修復的司法、治療的司法、司法と福祉、医療の連携ということを考えて、適正な刑罰を科すためには、情状心理鑑定、加害者臨床の視点が重要である。

 

というものです。

うまく伝えることができたでしょうか?

 

さて、博多には一泊だけでしたが、

夕食には、「もつ鍋」 をいただきました。初めて食べましたが、うまい!

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一泊二日の間に、博多ラーメンも2回いただきました。

 

そして、びっくりしたのがエスカレーター!

Photo

 

東京は右を開けるだとか、大阪は左を開けるだとかといった論争がありますが、

九州では、エスカレーターで歩くことは禁止!

右とか、左とかを空けてはいけません。

確かに、エスカレーターを歩いている人はいませんでした。

うーん、どうするのがいちばん合理的なのか?

よくわかりませんが、とりあえず、東京も大阪も博多も、ルールを決められるとみんなそれに従うって、やはりマナーの良い国ですね。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。日本のあちらこちらに、お忙しそうで... (なつぞら)
2013-10-16 22:35:21
こんばんは。日本のあちらこちらに、お忙しそうですね。季節の変わり目ですので、ご自愛ください。

先生の講演… 先生のお話を実際に生でお聞きしたいと常々思っておりますが、一般の主婦にはなかなか、きっかけも機会もなく残念に感じています。

エスカレーター……
東京でOLをしていた頃は、東京駅のあの長いエスカレーターの右側をかけ上っていました。
関西で生活しました時には、なかなか立ち方向に慣れるのに大変でした。
今は子供もおりますので、九州のルールには大賛成です。エスカレーター事故、案外多いですからね。

先生、最後に余計なお世話でしたら、本当に申し訳ありませんが、ブログのウェブページの「相談,依頼はこちらから」が先生の以前の事務所になっています。
余計なことでしたら、ごめんなさい!! コメントごと削除しちゃってください。
返信する
ご指摘ありがとうございます。 (TSUJI takashi)
2013-10-17 17:06:36
ご指摘ありがとうございます。
気付いていませんでした。早速変更しました。
返信する

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