春嵐と蒲公英
春嵐の工事現場
ぼくとつとこうじげんばにたつぢゆうきはがねのはだをしううあらひぬ
朴訥と工事現場に屹立つ重機鋼の肌を驟雨洗ひぬ
したしみしまちなみとひとのきえはてたくうはくのちによこなぐりのあめ
親しみし街並みと人の消え果てた空白の地に横殴りの雨
風になる
あすふあるとわりてさきたるたんぽぽのむれはゆれをりとくみなみかぜ
アスフアルト割りて咲きたる蒲公英の群生は揺れ居り疾く南風
とききたるしゆしをむすびしわたぼうしいのちのたびじかぜにたくして
季節来る種子を結びし綿帽子生命の旅路風に託して
* written_2022/03/27,/31,04/01,17.
* polished_2022/04/18,19,26,27,
05/01,04.
* photograghed_2022/04/17.