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詩と物語を紡ぎます

釣瓶落とし

2017-09-30 23:51:03 | daily tsukasa

釣瓶落とし

路地裏の夕陽は電線越しの日暮れ。まだまだ遊び足りない子どもたちに秋の夕暮れは釣瓶落としの呆気なさ。

明日から『夕焼けチャイム』は午後四時半。


2017/09/30
16:50 pm

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残香

2017-09-30 14:30:00 | daily tsukasa

残香

仄かな芳香が空間を淡く彩っている。金木犀の並木は花を殆ど落としていた。にも関わらず未だ香りは途切れていない。

小学校中学年くらいの少女が背伸びをして、葉を掻き分けて凝視し、目を閉じて香りに浸っている。

僅かばかり花が残っているのだ。それは義理堅く世話好きな金木犀らしい心遣いだった。

少女と目が合うと、彼女は屈託なくわたしに尋ねてきた。

おじさん、いつも何を書いてるの?
詩を書いています。
そうなんだ、詩人?
はい、詩人です。

少女は、いい顔で笑った。わたしも笑みを返した。そして少女は駆け去って行った。


2017/09/30
12:30 pm

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檸檬の月

2017-09-29 23:25:00 | daily tsukasa

檸檬の月

今宵月齢8.6の月。満月までの数日は「檸檬の月」だ。この数日の月が好き。星の神秘と人の願いとが、日々満ちて行く月に重なるようで。今年のお月見(中秋の名月、旧八月十五日)は十月四日。満月は同六日だという。因みに天気は四日曇り、六日曇り時々晴れの予報であった。わたしは今夜から、夜空にイメージを置こう。澄み渡る夜空に浮かんでくる、円い月のイメージを。


2017/09/29
16:50 pm

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