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詩と物語を紡ぎます

梅雨明け

2018-06-29 11:00:00 | daily tsukasa
梅雨明け



汗が滴る。
太陽光線と南風が、汗腺を射抜いているのだ。

強風にあおられながら見上げる天球の頂きは、夏色だ。

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 2018/06/29 11:00
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魔女

2018-06-25 03:50:00 | daily tsukasa
魔女


眠らない都市には眠らない動脈が張り巡らされ、眠らないMachineを眠らないDriverが扱う。

彼等彼女等は、気付いているのだろうか? 『魔』とは、、、鏡の呪いなのだ。

眠れないわたしは、ブロチゾラムにもフルニトラゼパムにも見放され、僅かばかり識っている『子守唄』をわたし自身に口ずさむ。しかし、呪いは解けない。

ああっ、助けて。
貴女の胸で、眠らせてください。
五分でも、一分でも、好いのです。


美しくも、強き、魔女。




Maleficent、よ。


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 2018/06/25 03:50
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黄昏マーマレード

2018-06-24 17:10:00 | daily tsukasa
黄昏マーマレード


駅前は、鮮やかなマーマレード色の雲をカメラに収める人の群れ。なのにLucyが飛んでいるのには、誰も気が付いていない?

ステップを踏むようにドレスの裾を翻すと、diamondsが綺羅綺羅。それは永い夕暮れに紛れて、おしゃまに笑うLucyを星影に隠した、とさ。

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 2018/06/24 17:10
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夏至

2018-06-21 05:00:00 | daily tsukasa
夏至


灰色のgradationとperspectiveが空を覆っていた。俄に大粒の雨が舗道に円を刻む。

しっとり濡れて帰ると、鞄に入れたはずの折りたたみ傘は、玄関にぽつねんと転がっていた。


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 2018/06/21 05:00
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