V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

2023-03-09 01:00:00 | poem

あのひとの声を、
  聴いていると、
    とても深い、
      深い、深い、
        深い海の底で、
          じっと息を潜め、
            抱き締められて、
              包み込まれて、
            指の腹が
          爪の先が、
        てのひら、が、
      さはさは、と、
    さは、さはと、
  髪を撫で乱し、
素肌を産毛を擽っては、
  内臓の奥へ、奥へと、
    そは、そはと、
      そはそは、と、
        精神の底の底まで、
          沁み込んでいく、
            あのひとの声の、
              波動、周波数?
            否今迄知らなかった
          無償の愛そのものが、
         心臓に刺さる一欠片の、
      無関心な闇を手放し、
    一粒の、頬伝う涙に、
  光が灯ったことを、
わたしは知ったのです。






written
2023/02/18,19,20.
2023/03/04,05,06,07,08.

photograghed
2023/02/23,24.

rewritten
2023/03/09.

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