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つかささんとゆかりちゃん、恵方巻きを大いに喰らう
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yukari & tsukasa:お寿司屋さんで『マグロ海鮮恵方巻き』を買っちゃったぞ〜!
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yukari:つかささん!
tsukasa:ゆかりちゃん!
yukari:とうとう、このひが、やつてきたのですね!
tsukasa:そうです、わが魔窟始まって以来の快挙ですよ。
yukari:くろぐろと、ふつとい、ごりつぱな、おすがた。
tsukasa:鈍い光を発して、堂々たる威厳に満ちたその姿の、何と、力強いことか!
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yukari:もう、だめ、です。くらくら、しちやう!
tsukasa:つかさも我慢の限界!です。
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yukari & tsukasa:お寿司屋さんで『マグロ海鮮恵方巻き』を買っちゃったぞ〜!
yukari:しかも、にほんも!
tsukasa:四千円もしちゃいましたけど。
yukari:むふふふ。それにしても、つかささんが、おすしやさんに、つてをもつている、とはおもいませんでしたよ。しかも、おむかいの、いえが、すしやの、たいしようの、うちだつたとは。
tsukasa:実は命の恩人なのですよ。
yukari:ええつ!
tsukasa:もう何年前でしょうか? 外出した時、当時飲んでる精神のお薬の副作用が出てしまって。
yukari:ふむふむ。
tsukasa:何とかこの近くまでは辿り着いたのですが、もう一歩も動けなくなってしまって、倒れてしまいました。
yukari:ふむふむ。
tsukasa:気が遠くなりかけた時に、鮨屋の女将さんが通りかかったんですね。
yukari:さっきの、こがらで、きれいなあのかたですか?
tsukasa:そうです。助けて下さいとお願いしたんです。それで肩を借りて移動し始めたのですが、わたしの力がすっかり萎えてしまっていて、なかなか進めません。
yukari:ふむふむ、ふむふむ、つかささんは、いがいと、がたいがよい、ですもんねえ、おんなのちから、では、きついかも。
tsukasa:そこに店の片付けを終わらせた大将が追い付いて、わたしを軽く抱えると魔窟まで運んでくれたんです。以来懇意にしていただいているんですよ。
yukari:そうだったんですか。
tsukasa:お正月に食べた特上寿司も大将の店のものですよ。
yukari:!、あのおいしい、おすしが! はやく、たべたいです!
tsukasa:夕飯には早いですが、早速いただきましょう!
yukari:つかささん、ことしの、えほうは?
tsukasa:あ? 訊くの忘れた。えーと、確か南南東のはずです。
yukari:なんなんとうは、あっち、です。
それでは。
tsukasa & yukari:いただきまーす!はむはむ、ぐもぐも、はむはむ、ぐもぐも。
【マグロ海鮮恵方巻きの美味しさに思わず笑みが溢れる、つかさとゆかり】
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yukari:あー♥おいしー!
tsukasa:赤身は漬けで中トロは山葵マヨネーズ。これが交互に胡瓜やレタスを纏ってシャリとともに口の中に描く食感と味たるや、素晴らしい!
yukari & tsukasa:たまりませーん。はむはむ、ぐもぐも、はむはむ、ぐもぐも……。
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yukari:それにしても、おうるは、どこにいったのでしようか? なまの、さかなは、くちにあわないって、おしようがつも、おすしに、てをつけずに、どつかに、いつてましたね。
tsukasa:今回は何だか秘湯の温泉巡りをするって言ってましたけどねえ。
yukari:やまで、こおつていなければ、いいけど。
tsukasa:大丈夫でしょう、森の智慧の塊だから。
【その頃オウルは、、、一人、山で鹿と猪を狩り、その疲れを温泉で癒やしながら『特製ジビエ恵方巻き』を堪能していたのだった】
owl:猛禽類の特権、でございますよ。
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