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詩と物語を紡ぎます

三分の二

2017-08-31 23:07:00 | daily tsukasa

秋の前線と夏の颱風が、ともに空へ水墨画を描いているらしい。かなりな抽象的技巧で描き込まれているが、実は、

『今日で一年の三分の二が過ぎ去る』

と、ちょうど十五文字で要約できる、シンプルでストレートなメッセージだと云う。


2017.08.31.
23:07 pm

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霧雨

2017-08-31 05:00:00 | daily tsukasa

午前五時の空はまだ暗かった。

厚い雲から、音もなく霧雨が舞い落ち、静かに、でも確実に傘を持たない人を濡らしていく。


しっとり濡れた観葉植物は、風もないのに――諦め、に――揺れた。

霧雨の朝、は、ちょっと、さみしい。
夏休み最後の日も、また、さみしい。

ほんのりと、『さみしい』に染まった一日が、はじまる。


2017.08.31.
05:00 am

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夏休みの終わり

2017-08-30 14:25:00 | daily tsukasa
天気は昼過ぎて急速に崩れた。スマホが何度も大雨予想を伝え、警報発令を告げた。


雨打たれて揺れるランタナ。知らないマンションの軒下で雨宿り。


雨が乱反射する路地を駆け回る気配は、幼児の昼寝の夢か?

夏休みの終わり、続く雨は、ひっそり寂しい。


2017.08.30.
14:25 pm

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清少納言ちゃん

2017-08-30 05:50:00 | daily tsukasa

昨夕の夕焼け。


今朝の朝焼け。

そのどちらも美しい。

お待ちやす!
と立ちはだかる、十二単の影。

清少納言ちゃん!

だからぁ、四季のいっち番美味しいトコから目を逸らしてどーするん? ウチ、もう千年も前、枕草子にトーンと書いてますえ、「秋は夕暮れ」、決まりやん? 感性腐っとんとちゃう? なぁ、つかさちゃん!

ぐさっ!

そもそも、勉強も足らんかったん。漢詩苦手やったモンなぁ、漢のくせに。この頃は女文字つこうて詩ぃ書いとんらしいやん? この後に及んで、小賢しいっちゅうか、女々しいで、なぁなぁなぁ、つかさちゃん!

ぐさっ! ぐさっ!

立ち向う、緑の影、ひとつ!

由縁ちゃん!

いじめる、ひとは、ゆるしません!
とげとげめきしかん・くらつしゆ!

ごつんっ。
テーブルに額を打ち付け、目を覚ます。

由縁ちゃんは窓辺に歌っていた。

とくいの、ひつさつ、おおわざは、
とげとげめきしかん・くらつしゆ!
たおせ、いぢわる、しようなごん。



2017.08.30.
05:50 am

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ゆうやけきれい

2017-08-29 18:30:00 | daily tsukasa
すずめが、ゆうやけきれいと、いつています。
ではでは、いつしよに、みにいきましようか。



う・わ・あ・あ・あつ!!
う・お・お・お・おつ!!



すごい、きれい、きれいつ!
すずめにおれい、しなきや!

いつしよに、みられて、うれしいです。
ゆうやけきれい、にばいにばいでした。

うふふふふつ。
あははははつ。



2017.08.29.
18:30 pm


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