投資とギャンブルを同じものだと考えている人が多いようです。しかし両者はまったくの別物です。
投資の場合、その会社の株を長期で保有します。優良な会社の株を一度買ったら30年でも40年でも持ち続けるわけです。ある意味、その会社と結婚するようなものです。結果、その会社が優良であればあるほど配当金の額は増し、株価も上がっていきます。
たとえばアメリカには25年以上の連続増配当を続けている企業が100社以上あるそうです(バフェット太郎,2018,『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』,ぱる出版)。ちなみに日本では花王の1社だけです。こうした超優良企業の株を保有し続ければ、長期的に増え続ける配当金を手にすることができます。
なおアメリカの会社の場合、年に4回決算があり、その度に配当金が振り込まれます。そのため、たとえば決算月の異なる3社の株を買うことで毎月配当金を受け取ることも可能です。ネット証券を使えば、私たち日本人でも簡単に米国株を買うことができます。
一方、投資に比べて、ギャンブルは競馬にせよパチンコにせよ短期で利益を得ようとします。私の感覚では、お金の貯まらない人ほどギャンブルに興じ、散財しているイメージがあります。
もちろんギャンブルをすれば息抜きにはなるかもしれません。しかしおおかた自分の財布が寂しくなるのが落ちです。
もしギャンブルに注ぎ込むお金を投資に回していたらどうでしょうか。金の鶏が金の卵を生むように、確実に配当金を得ることができたはずです。しかも上記のような会社の株ならなおさらです。
ところで日本人が投資とギャンブルを混同してしまうのはなぜでしょうか。おそらく投資について学校で教えて来なかったからだと思います。アメリカでは高校の授業で普通に投資について学ぶそうです。
とはいえ日本でも来年度(2022年度)から高校の家庭科の授業で投資について教えることになっていると聞きました(日本経済新聞,2019.11.12)。遅すぎるとはいえ、いいニュースですね。一人でも多くの人が投資についての正しい知識を学び、一日でも早く実際に始めてみることを願います。
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