月待ちうさぎのひとりごと

暮らしの中の好きな事 園芸 クラフト 猫 etc. 思いつくまま綴ります。

ある出来事

2007-11-11 12:10:51 | Weblog
私は手話を学んでいますが、
先日その学習会の中で、ある県のある市で開かれた
市主催の「敬老会」での出来事。
落語家さんを呼んでの「落語独演会」だったそうです。
落語が始まったあとに「気が散りますから、手話通訳は初めてだから。
自分の落語を手話に変えるのは・・・。大部分の人が聞こえる人ですよね。」
と手話通訳に話したとのことです。
通訳者が、真意を受け止められず、通訳を続けていると、
「どうにかなりませんかね、よろしくお願いします」とさらに話しかけた後に、
「散りますよね」と会場に同意を求めて、会場内で、どっと笑いと拍手が
起きたそうです。
その後手話通訳者は舞台下で通訳をするよう社協の担当者に指示され
会場の前の方に座っていた、ろう者の前で手話を続けたそうです。
県のろうあ連盟は抗議し、市の広報にお詫び文と、障害者問題を学ぶ場を作る
との考えを示したそうです。落語家さんからもお詫びの文章が届いたそうですが・・

「日本は遅れている!」・・・本当に情けない!

特に私が気になる言葉は「大部分の人が聞こえる人ですよね」・・・
聞こえない人も居るって事を無視している様な発言と会場に同意を求めた事・・・
会場内から笑いと拍手が起こった事・・
会場内の方が全員そうだとは思いませんが・・・
その場にいたろう者の方の思いを考えると・・・言葉がありません。
確かに落語は「音声言語」手話は「視覚言語」の違いによって制約を受けるとは
思いますが、主催者側の配慮が足りなかったのは残念です。


生活は豊になっても、心が荒んでいる。
特に人に影響を与える様な立場の方は、考えて欲しい。
ろう者だけではなく、障害者と呼ばれている人も同じ心を持っているのだから。