鼻節神社境内から西北側へ海沿いの小道(崖伝いのかなり危険な道)を降りて下っていく。
しばらく歩き、途中から右に曲がり海を眼下にする開けた場所にコンクリート製の塔が立つ。銘版には
昭和九年三月建立
花淵崎港界立標(りっぴょう)
鹽釜税関支署
と記してあります。長年の風雨による劣化で鹽釜税関支署と読みにくい。
塩竃市の年表を調べると昭和8年に塩竈の築港完成、臨港線開通。
昭和9年横浜税関鹽釜支署の設置とあり、それと読めました。
立標は昭和39年に点灯した花淵灯台により、住民のほとんどが知らない建造物となりました。
立標は花淵崎沖、松島の双観山の岬の三か所にあり、その点を結んだ内側が鹽釜港となっている。
時代は令和。しかし昭和の立標は沖に向かって、まだまだ威厳をはなっている。
頑張れ昭和。
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