現在の七ヶ浜にあてあまる内容ではないかもしれないが
誰もが「子どもは宝」と言います。
さて、、、
下記のコラムを紹介したい。
「給食に金を惜しむ愚かさ」
会議や研修会で校長が大勢集まると、休憩時間によく給食の話になる。
息抜きの時間なので、本音がストレートに出てくる。
「給食が飛び抜けておいしい」と評判なのは高畠町である。有機農業の
里として全国に知られているだけあって、そもそも食材がいいのだろう。
調理師さんたちも頑張っているからに違いない。
その対極にあるのが山形市だ。「給食の時間がつらい」とこぼす校長が
多い。私も何度か食べたが、お世辞にも「おいしい」とは言えない。ついこの
間も、山形市から別のところに異動になった校長が「ホッとした」と話して
いた。
評判が悪くて当然である。山形市は大規模な給食センターで2万食以上
をまとめて作り、51の小中学校に配送している。調理師さんがどんなに
腕を振るっても、炊き立てのご飯を提供する自校給食にかなうはずがない。
どこの市町村も財政は火の車だ。人件費の削減を迫られ、給食を民営
化する動きが広がっている。給食センターで一括して作れば、経費が浮く
のは確かだろう。
しかし、食は学力、体力すべての基盤である。そこに金と力を注ぎ込む
ことを惜しんで「子どもは地域の宝です」などと言っても、誰も信用しない
だろう。
「民営化しても、おいしい給食を出すことはできる」と言う人もいる。理屈
はそうだが、現実はそんなに甘くはない。企業はもうけを出さなければ立
ち行かない。それは逃れられない定めであり、給食の質に必ず跳ね返って
くる。
自校給食を民営化すれば、調理師さんは職員会議に出て来なくなる。
子どもと接する大人たちが一体となって教育にあたるチームワークが崩れ
る。これはコスト論では推し量れない大きな損失である。
目に見えないもの。数字では表せないもの。それをたぐり寄せる英知こそ、
今、求められているのではないか。
~6月15日付の朝日新聞山形県版のコラム「学びの庭から」(3)~
*毎月1回掲載 長岡 昇
理想は誰が考えたって自校方式ですよね。
どちらを選ぶかはその地域で決めることです。
生徒数によってもなかなか難しいですよね。
初めての給食のメニューは今でも覚えています。
小学校2年生の時でした。
コッペパンに牛乳。
ほうれん草のおひたし。
クジラの竜田揚げ。
ステンレスのトレイと
先割れスプーンが
懐かしい。
今でも鮮明に浮かんでくる。
誰もが「子どもは宝」と言います。
さて、、、
下記のコラムを紹介したい。
「給食に金を惜しむ愚かさ」
会議や研修会で校長が大勢集まると、休憩時間によく給食の話になる。
息抜きの時間なので、本音がストレートに出てくる。
「給食が飛び抜けておいしい」と評判なのは高畠町である。有機農業の
里として全国に知られているだけあって、そもそも食材がいいのだろう。
調理師さんたちも頑張っているからに違いない。
その対極にあるのが山形市だ。「給食の時間がつらい」とこぼす校長が
多い。私も何度か食べたが、お世辞にも「おいしい」とは言えない。ついこの
間も、山形市から別のところに異動になった校長が「ホッとした」と話して
いた。
評判が悪くて当然である。山形市は大規模な給食センターで2万食以上
をまとめて作り、51の小中学校に配送している。調理師さんがどんなに
腕を振るっても、炊き立てのご飯を提供する自校給食にかなうはずがない。
どこの市町村も財政は火の車だ。人件費の削減を迫られ、給食を民営
化する動きが広がっている。給食センターで一括して作れば、経費が浮く
のは確かだろう。
しかし、食は学力、体力すべての基盤である。そこに金と力を注ぎ込む
ことを惜しんで「子どもは地域の宝です」などと言っても、誰も信用しない
だろう。
「民営化しても、おいしい給食を出すことはできる」と言う人もいる。理屈
はそうだが、現実はそんなに甘くはない。企業はもうけを出さなければ立
ち行かない。それは逃れられない定めであり、給食の質に必ず跳ね返って
くる。
自校給食を民営化すれば、調理師さんは職員会議に出て来なくなる。
子どもと接する大人たちが一体となって教育にあたるチームワークが崩れ
る。これはコスト論では推し量れない大きな損失である。
目に見えないもの。数字では表せないもの。それをたぐり寄せる英知こそ、
今、求められているのではないか。
~6月15日付の朝日新聞山形県版のコラム「学びの庭から」(3)~
*毎月1回掲載 長岡 昇
理想は誰が考えたって自校方式ですよね。
どちらを選ぶかはその地域で決めることです。
生徒数によってもなかなか難しいですよね。
初めての給食のメニューは今でも覚えています。
小学校2年生の時でした。
コッペパンに牛乳。
ほうれん草のおひたし。
クジラの竜田揚げ。
ステンレスのトレイと
先割れスプーンが
懐かしい。
今でも鮮明に浮かんでくる。