宮古島に来て2度目の夏が終わろうとしている。家の回りの畑は、オーナーも忙しい人だから、内地から移住してきたご夫妻が代耕している。北側の畑はローゼルを作っていて、去年は秋の長雨、ことしは台風で被害を受け、自然(まして宮古島)相手の仕事はたいへんだとつくづく思う。
しかし私にとってとてもうれしいことがある。家の東側が立派な畑になりつつあるのだ。
そこは初めのうちは友人が草取りをしてくれていたが、仕事に就いてそれもできなくなって草が生い茂り、そのせいか、茶羽ゴキブリが大量発生し、ご近所にもご迷惑をかけてしまったのではと思う。それである施設にお願いし、そこの障害者仲間と草刈りをしていたら、隣の方が「あとは自分がやっておく」と、トラクターで耕運してくださった。
代耕のご夫妻はここも畑にと、一度耕運機を入れてが、石が多く、土も硬くて入らず、どうしたものかと思っていたところで、これで事が動き出した。
何千キロ離れていようが、福島の影響は徐々に広がってこよう。海の只中の宮古島と同じように、宇宙の中の地球自体も閉じられた空間だから。先のことを考えると暗澹たる気持ちになるが、いましばらく安全な作物をと願っている(普)