「軍は暴行望んでいる」普天間で抗議活動
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イラクから帰還した元米兵2人が16日、米軍普天間飛行場の野嵩ゲート前で、米兵による暴行被害者のキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんに会った。「司令官は口先では謝罪しても、心の中では兵士を間化する訓練が実って住民を暴行することを望み、喜んでいる」。沖縄で相次ぐ事件に、3人そろって抗議の声を上げた。
「反戦イラク帰還兵の会」のアッシュ・ウールソンさん(31)は「軍は私たちが暴力的になるよう育てる。彼女に起きたこと、沖縄で起きていることは必然だ」と語る。「イラクでは兵士に住民蔑視を徹底し、抵抗なく住民を殺せるようにした。沖縄でも人種差別と占領意識は変わらない」
2人は普天間爆音訴訟団から、オスプレイ配備に反対するゲート封鎖の座り込みについて聞いた。アーロン・ヒューズさん(30)は「私が知る限り、直接行動で米軍基地を封鎖したのはイラクと沖縄の2例だけだ。沖縄の人々の勝利は近い」と称賛した。
一方、フィッシャーさんは今回の来沖に合わせ、「レイプに反対なら、地位協定を変えるべきです」と書いたプラカードを自作した。県庁記者クラブで会見し、古いソファと地位協定(SOFA)をかけて、「ここから変えよう」と訴えた。今後、全国に改定を訴える。