防衛局、名護漁協に埋め立て同意を申請
2013年2月26日 10時30分 沖縄タイムス
沖縄防衛局は26日午前、米軍普天間飛行場の移設予定地とされる名護市辺野古地域の漁業権を持つ名護漁業協同組合に対し、埋め立て同意書を申請した。
午前8時55分ごろ、防衛局の職員2人が同市港の競り市場を訪れ、同意書の入った封筒を漁協担当者に手渡した。
沖縄防衛局は26日午前、米軍普天間飛行場の移設予定地とされる名護市辺野古地域の漁業権を持つ名護漁業協同組合に対し、埋め立て同意書を申請した。
午前8時55分ごろ、防衛局の職員2人が同市港の競り市場を訪れ、同意書の入った封筒を漁協担当者に手渡した。
今回の宮古市民ピースアクションで、宮古島では「愛する」ことを「かなす」というと初めて知った。「かなす」は「かなしい」と同じで、「かなしいまでに愛おしい」という意味、ヤマトゥの古語にも通じる。なんと雅な言葉か。
愛するといってもいろいろある。「平和」というのも様々あるように。
こんどの行動でよかったことは、島に溶け込みたいといろいろ気遣いながら、それでも若い移住者たちが参加してくれたこと、それと地元の高校生のアピールだ。
宮古島には「日本」からの移住者が数多くいる、人口の!0%とも言われる。宮古島に魅せられ、愛する島で生き、子育てをしたいと願う人、島で愛するパートナーと出会った人、終の棲家に選んだ人、また新しい稼ぎ場を求めてやってきた人。地元では移住者を「寄生虫」と呼ぶ人もあると聞く(まさしく私がそれか)。「本土復帰」後のバブル時代、美しい自然を壊し、利益を吸い取っていったこともあるのだろう。
「平和」を語るのは地元の人でも難しい。まして自衛隊となると地縁血縁で固められた島で、なお難しい。でもまず地元の人が語らねば・・・。
そんな中で、高校生の言葉は強烈だった。「選挙で、戦争をできるようにしたいという政権を選んだのは、あなた方、大人です。しかし未来は僕らのものです。」。これは東京に行ってタクシーに乗ったとき、運転手に「あんな国とは戦争すればいい」と言われたとき、考えたことだそうだ。
その運転手にはたとえ戦いが起きても、遠く2000キロ離れた南の島のこと、それに「安倍首相と同じく、絶対戦争に行かない人(アピールの一節)」なのだろう。
戦争のない平和な島、と新聞の見出しにあったが、基地や軍用機が宮古島、また沖縄にさえ来なければといっているわけではない。世界中に戦争で儲けている人間がいる。軍備には軍備を、軍備のない平和なんて絵空事だという人もその仲間だろう。それに利用されたくない、愛する宮古島で、愛する人と一生を送りたい、だがそれができなくなるかもしれない、だからこの会場にいる、というだけのことだ。
好天の下、中央公民館の芝生のうえで、そんな思いを新たにする一日だった。(普)