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昨晩は大変だった。

２０時頃、上空で何だかゴロゴロいっていたけれどまだ遥か遠くのように感じていた。

なのにほぼ光と同時にドッシャーンゴロゴロゴロゴロ。えっ、どっか近くに落ちた？……いきなりである。

と、すぐに雨音が聞こえた。相当激しい雷雨だ。

雷鳴と集中豪雨。

気が付くと玄関の靴たちがぷかぷかと浮いている。

げ、床下浸水？

慌てて玄関のドアを開けると西上手から東下手にのびる、車一台半程の幅のアスファルトの道路、東下手行き止まりにある我が家。川となった雨水が押しよて来ている。

側溝はあるのだが雨の量が半端なく、水は流れていても間に合わないのか側溝からあふれ出ていた。

玄関前に土嚢をいくつか積み、その前にシートに包んだ板の長い切れ端やらスノコやらでともかく水がこれ以上入ってこないように防御した。

その間に絶え間ない稲光と落雷音が、まるでこちらを狙っているかのように暴れまくっていた。

その後雨の降りも落ち着き、水も引き難を逃れほっとしたが、早朝、辺りを確認してみると我が家の前だけ雨の川と一緒に流れてきたのか薄く泥土が広がっていた。見た限りでは周囲の住宅で被害にあったところはなさそうだった。ただただいつもよりも静まり返っているような気がした。

それにしても、こんなことは今まで起こったことはなかった。そのせいか不安だけがまだ残っていた。

それにー。

これまでゲリラ豪雨等で被害に遭って来たきた人たちはこれの何倍も酷い目にあい、例えようのない不安を感じてきたのか。

そう思うとこれだけで幸いだったのかなと思わざるを得なかった。

さて、でもどうやら数日は同じようなことが起こる可能性があるようだ。準備をしておこう。