晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

Xmasの星空

2007年12月26日 12時06分17秒 | 天文ネタ

071225toa130s 実に望遠鏡を出すのは40日振りとなりました。つまり40日振りの星空と云うことに為ります。(雲の切れ間から星を見たことは有りますが) この日は夕方から晴れ間が出始め、その後、次第に全天にと・・・

夕方(16h50m~17h20m)に、TS65P鏡筒+HF経緯台にて久しぶりの火星を観望。極冠大シルチスからサバ人子午線の湾にかけての黒々とした地形が意外に確りと見えます。(EPはナグラーズームのみ) その後、夕食を摂ってから2回戦へ・・・

19h40mよりTOA130+JPにて観望開始。 久しぶりに持つ機材は異常に軽く感じ、TOA等は片手にぶら下げてヒョヒョいのヒョイ、JPも此れ又、ヒョイでした。休養十分な為に力が有り余っていたのでしょう(^^) こうなると、この組み合わせもお気軽の範疇かも?

この頃に為りますと、空の雲は西天域のみで月明かりは有りますが透明度の優れる絶好の観望日和で落ち着いての星見が約束されたようなものです。開始直後の気温は-4度でしたが時間の経過と晴れ間が拡がるにつれ次第に下がり始め終了時(22h40m)には-9度となっておりました。

先ずは火星を捉え堪能に次ぐ堪能(^^)最高のシーイング(5~6/10?)では有りませんが、この時期としては充分です。流石に65ミリとは数段レベルの違う描出力で地形にもエッジが出て来ます。16秒弱の火星として此れまで一番良く見えたと思います。EPはTMB4㎜ペンタXO5㎜を使用しましたが、倍率に依る輝度の抑えと云うことでTMB4㎜の方が模様は見易かったです。 その後はお決まりの重星観望へと転じ高度充分になったオリオン座へ・・・

先ずはトラペジウムですが、ピントが合ったり外れたりの繰り返しの中、Eは直ぐに判りますが、Fは如何しても??でした。ζβ星もあまり綺麗な見え方では有りません。但し、σ星は綺麗な見え方です。そこで、光度の暗めの重星に変更し、Σ790Ori(初見)を入れました。橙色の主星(6等台)と青みがかった伴星(9等台)が見事な美しさを見せてくれました。(離隔7秒程)この重星がもう少し明るい星であったなら間違いなくオリオン最美の重星と云われたのではないでしょうか・・・次の機会に20cmクラスで見たいものです。又、32、33、52Oriと見ましたが、33Ori以外は分離こそすれども、綺麗な見え方ではなく、もっと条件の良い時に見直したいです。33Oriは離隔2秒位で極普通の重星、3252Oriは1秒台で好条件が要求される対象と思います。100倍では細長いと云うのが判る程度でハッキリとさせるのにナグラーズーム3㎜で確認しました(特に52Oriは等光(6等)なので楽かなと思ったのですが、光が互いに干渉し合う所為か不等光の32Oriより見辛い)・・・シーイングの悪い時は暗めの不等光重星が見易い?

このまま朝まで観望と意気込んでおりましたが、足先の感覚が殆ど無くなり、風邪気も抜けていないということで最後に昇ってきた土星を20分程見てお開きと致しました。土星の見え方は、最初はガリレオ望遠鏡並みでしたが、高度が上るにつれ観賞に堪えるか?と云ったところでした。

久しぶりの星見ネタ更新。やっぱりネタは星見に限ります・・ついつい力が入り長文です(^^)年内の星見は半ば諦めていたところにこの天気。 この星空はクリスマスの贈り物(^^)