晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

超メジャー級重星巡り

2012年07月13日 00時59分46秒 | 天文ネタ

12710p2fc602jpg 今月10日の夜のこと。  夕方の空は晴れ渡っており、久し振りに観望をしようと思い立つ。其の前に、長年使ってヘタっていた露よけフードを作り直し(画像のもので、TS50、FC60用その他)、一寸だけテレビドラマをと観ているうちにうっかり転寝をしてしまい、ハッと気付けば時間は午後11時。 止めようと思ったが意を決して新調したフードと綿入れ半纏を羽織って外に出る。 外に出ると空全面に薄雲が張って良好とは云えない状態であったが、眼視観望には支障ないレベル。 鏡筒は勿論、新調したフードを使うためタカハシFC60NZそして組み合わせる架台は先日に引き続きタカハシP2架台と云うお手軽軽量セット。 これまで使っていた露よけフードと新調したフードの違いは、外側のレジャー用ウレタンマットの厚みが薄くなったのと、内側に張っている遮光布が黒フェルトから植毛シートに変更になっただけで、露よけ及び遮光には性能差はないと思う。

さて、機材のセットは一瞬で終わり(軽量セットの良いところで2分前後しか費やさない)早速、毎回儀式の様に牛飼い座のε星プルケリマニコンアイピースNAV-7SW(約70倍)にて鑑賞する。 この程度の倍率でも容易とは云えないが分離は出来ているのでシンチレーション等は良好のようである。只、6センチの口径で鑑賞するには100倍は欲しく、直ぐに同製のNAV-5SW(100倍)に取り換える。 この倍率になると鑑賞として充分過ぎるほどで美しさを堪能出来る。

 次に北西の空低くなった猟犬座のα星コルカロリを入れるが(これ以降アイピースはニコンNAV-7SWのみで行う)いつも堂々たる姿を見せてくれるが、今回は一寸ショボク見えた(低空の所為も有ったのだろう) 

さてお次は何にしようかと思いながら、東天から昇って来た下弦の月に向ける。東天低く赤茶けているが先ず先ずの見え方、しかし、あまり楽しい気分にならず、再度牛飼い座に戻る。

超久しぶりに牛飼い座π星ξ星を順に観る。ξ星の伴星の色(茶~紫)が主星との美しい対比を見せてくれる。(口径10センチ以上だと尚宜しい)

ここで、春夏の超メジャー重星巡りに切り替え、色の綺麗ないるか座γ星ダブルダブルスターで有名なこと座ε1,2、そして天上の宝石と云われる白鳥座β星アルビレオ玄人好みする色の対比を見せるヘルクレス座α星ラス・アルゲティ、そして最後は、重星の中の重星大熊座ζ星ミザールを先に記したように同倍、同アイピースにて鑑賞する。 条件にもよるが、6センチクラスでは色のコントラスト美しさで見せる重星はやや不利で、光量に勝る明るく離隔も充分にあるものが良く見える。 由ってこの夜、一番よく見えたのは大熊座のミザールだった。 本当に素晴らしいの一語であった。 それにしても、使用する度に感じることだが、FC60NZの星像は本当に綺麗である。抜け及び像質が非常に良い。所有する鏡筒の中では間違いなくトップクラスと思う。 と云うことで最後は一寸機材自慢ぽくなってしまったが正直な感想でもある。 

午後11時過ぎより始めて午前0時15分終了の1時間足らず、東寄りの風少々有りて薄雲有り。使用したアイピース PENTAXオルソ6ミリ、タカハシLE7.5、ニコン NAV-5SW,7SWの4本。