やっと手に入った「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」Of Walls and Eggs

やっと手に入った、村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

4月12日発売から6日後の18日には、累計発行部数が100万部。
書店に行っても完売してなかなか手に入らなかったので
アマゾンで予約してやっと手に入った。

これほどまでに村上春樹人気がある理由の一つとして、
イスラエルでのエルサレム賞受賞スピーチが挙げられる。

2009年2月エルサレムのブックフェアでエルサレム賞を受賞した村上春樹氏
その授賞式に出席した際のスピーチ。
当時、イスラエルはガザ地区への無差別攻撃を続け、国際的に非難されていた。

【壁と卵 “Of Walls and Eggs”】の一説を抜粋
「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら
、私は常に卵の側に立ちます。」

そう、どれほど壁が正しく、卵が間違っていたとしても、
それでもなお私は卵の側に立ちます。
正しい正しくないは、ほかの誰かが決定することです。
あるいは時間や歴史が決定することです。
もし小説家がいかなる理由があれ、壁の側に立って作品を書いたとしたら、
いったいその作家にどれほどの値打ちがあるでしょう？』
（村上春樹「雑文集」新潮社７７頁）
http://murakami-haruki-times.com/blog/2010/09/jerusalem-prize-acceptance-speech/

権力側に迎合する物書きが多い中で、同氏は本物の文学者だと思います。

やっと手に入ったものの忙しくてまだ読んでいない(苦笑
GWでゆっくり読むつもり。
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